ヒメダカの動きを画像で捉え、水道原水の異常を検知

ヒメダカの行動を画像解析し、水道原水に混入した有害物質による異常を自動検知する連続監視技術。

環境電子株式会社 九州大学・福岡大学発 / 福岡県 福岡市早良区田隈 / 2004年設立
研究発の技術 水質監視 バイオアッセイ 生物センサー 画像処理 水道インフラ 環境計測
実用化の段階
研究実証販売
会社は製品の製造販売と浄水場への納入を公表し、2016年に累計生産200台超、別の導入事例ページに稼働中のNBA-03設置を記載している。
2製品
3提携・顧客
13特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

水道原水に混入する多様な有害物質を、化学分析だけでは捉えにくい場合も含めて継続監視し、異常時に早く気づくこと。

どう動くか

原水を流す水槽でヒメダカを飼育し、カメラ映像を専用の画像処理装置で解析する。魚が群れで固まる、動きが鈍るなどの変化を通常時と比較し、段階的な警報を出す。会社は、活動量の増減だけを見る一般的な方法と異なり、生体防御反応や画像内のブロック単位の検知を使うことで、低濃度の毒物への対応と誤警報の抑制を図ると説明している。

できるようになること

水道事業者が原水の異常を連続的に把握し、取水停止などの対応判断に役立てられる。会社は、検知装置に加えて毒物試験データも提供し、浄水場での安全管理を支援すると説明している。

技術の出自:バイオアッセイ研究所での魚類を用いた水質監視研究が起点。会社沿革は、九州大学での客員教授職を退いた後の2004年に法人化し、電子工学の画像処理と生物科学を組み合わせたと説明する。福岡大学理学部応用物理学科との関係も会社が記載しているが、大学の研究成果を直接事業化したことを示す独立した資料は確認できなかった。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 水道原水・浄水場の連続監視
  • 河川水、湖沼水、ダム水、地下水の有害物質監視
  • 食品・飲料工場などの水質監視
  • 大学・研究機関でのバイオアッセイ

優位性の主張

会社の主張
ヒメダカの行動パターンを画像解析し、活動量の上下だけを見る従来方式では検知しにくい微量毒物に対応する独自方式を採用している。 出典
会社の主張
小型魚を使うため感度が高く、設備を小型・低価格にでき、従来方式より誤信号が少ないと説明している。比較条件を伴う第三者試験値は確認できなかった。 出典
会社の主張
2016年時点で累計生産200台超、魚類を使う水質自動監視装置の国内設置台数の50%超を占めると会社が公表している。 出典
第三者の評価
九州環境エネルギー産業推進機構の企業紹介は、魚類の行動を電子信号に変換する装置を国内で最初に開発・実用化した企業と紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
メダカのバイオアッセイ(水質自動監視装置 NBA-03等)

ヒメダカの行動をカメラと画像処理で監視し、水道原水の異常を検知して警報する装置。 出典

自治体・水道事業者、浄水場。会社は食品・飲料工場や大学・研究機関での利用も挙げている。
販売中
TVセンサー安全監視システム

工事現場などの安全監視システム。会社紹介資料では開発・製造とレンタル事業を記載。 出典

建設事業者、工事現場

これまでの歩み 新しい順

2025-03
海外
ベトナム:九州経済産業局の支援事例に、ベトナム市場進出に向けた支援と特許出願・契約準備などが記載されている。 出典
2022-03
受賞
日本発明振興協会・日刊工業新聞社「発明大賞 功労賞」 出典
2019-01
海外出展
オランダ:Aqua-Techに初出展したと会社沿革に記載されている。 出典
2017-01
海外特許
米国:水質自動監視装置の米国特許登録が会社沿革に記載されている。 出典
2017-01
海外顧客
中国:江蘇小魚環境科技有限公司への製品輸出を開始したと会社沿革に記載されている。 出典
2016-01
海外出展
シンガポール:シンガポール国際水週間の水エキスポに出展したと会社沿革に記載されている。 出典
2015-06
助成
平成26年度ふるさと名物応援事業補助金(ふるさと名物等支援事業) 出典
2015-01
海外特許
中国:水質自動監視装置の中国特許登録が会社沿革に記載されている。 出典
2008-01
助成
独立行政法人中小企業基盤整備機構「中小企業・ベンチャー挑戦支援事業 助成」 出典

提携先・顧客

顧客
大阪広域水道企業団 会社サイトは庭窪浄水場への水道原水毒物監視装置の納入を掲載。 出典
共同開発
九州大学 中小企業基盤整備機構の企業紹介に、同大学などとの共同研究・開発実績の記載。 出典
販売提携
株式会社レンタルのニッケン TVセンサー安全監視システムのレンタル事業で提携したと企業紹介に記載。 出典

特許

13 件 出典
K-RIP企業紹介の調査掲載範囲では日本特許13件(第3413551号、第4951473号と他11件)。本調査ではGoogle Patentsの公開情報から代表例を確認した。外国特許・出願はこの13件に含めず、全件数は不明。
主な分野魚類の行動画像解析による水質監視、低濃度毒性検知、油・カビ臭の検出、バイオアッセイシステム
海外出願True
特許第4712908号「水質自動監視装置及び低濃度毒性検知方法」 環境電子株式会社 / 登録(Google Patents表示はActive) 出典
特許第6069570号「水質自動監視装置」 環境電子株式会社 / 登録(Google Patents表示はActive) 出典
特許第7311722号「バイオアッセイシステム」 環境電子株式会社 / 登録(Google Patents表示はActive) 出典
特許第7379747号「微量な毒物・微量な油分・微量なカビ臭を連続測定するハイブリッド水質自動検出装置」 環境電子株式会社 / 登録 出典
WO2024161846A1「Purification system」 Kankyo Electronics Co ltd / 公開。Google Patents表示はCeased 出典
特許第10048243号「Automatic water quality surveillance apparatus」 Kankyo Electronics Co., Ltd. / 登録 出典

会社の規模

資本金2,000万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトkankyo-densi.com

大学との関係

共同研究
九州大学 中小機構のJ-GoodTech企業プロフィールに、九州大学などとの共同研究・開発実績が記載されている。 出典
大学との関係
福岡大学 会社公式の沿革ページに、福岡大学客員教授として講義を行っている旨の記載がある。会社による大学からのライセンス、共同研究、認定ベンチャー等は確認できなかった。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:15件
法人番号:8290001023872
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