カルシウムとアルミニウムの薬剤で、排水中のホウ素を沈殿させる

天然鉱物由来の無機材料やハイドロタルサイトを使い、排水中のホウ素などの有害元素を吸着・沈殿させ、汚染土壌中の有害物質を溶け出しにくくする環境浄化技術。

株式会社AZMEC 早稲田大学発 / 岐阜県 美濃市 / 2004年設立
研究発の技術 環境浄化 排水処理 ホウ素除去 凝集沈殿 エトリンガイト 有害金属不溶化
実用化の段階
研究実証販売
早稲田大学はカテナチオaquaの製品化と実用化開始を公表し、会社は国内外の採用・納入実績を掲載している。
4製品
5提携・顧客
5特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

ホウ素などの有害元素を含む工場排水は、共存する塩類の影響や処理コストのため、従来の凝集分離や吸着材では処理が難しい場合がある。

どう動くか

主力のカテナチオaquaBは、カルシウム系とアルミニウム系の薬剤を水に加えてエトリンガイトを形成し、ホウ素を化学吸着させて凝集沈殿・分離する。会社と大学は、塩化物イオンや硫酸イオンが共存する排水でも処理性能を保ちやすく、フッ素やヒ素も同じ工程で処理できると説明している。

できるようになること

会社・大学は、排水中の有害元素を低コストで分離・回収し、窯業、ガラス、メッキ、金属再生、廃棄物処分、石炭火力発電などの排水処理に利用できるとしている。

技術の出自:早稲田大学 理工学術院・循環型環境技術研究センターの環境資源・水処理研究。早稲田大学とAZMECの共同研究。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 工場排水中のホウ素・フッ素・ヒ素の処理
  • セレン・水銀・重金属を含む水の処理
  • 汚染土壌・焼却灰の有害物質溶出抑制
  • ハイドロタルサイト吸着剤による水・土壌・ガス処理
  • 放射能汚染土壌の減容化

優位性の主張

会社の主張
高濃度の塩化物イオンや硫酸イオンが共存する排水でもホウ素処理性能を保ちやすく、フッ素・ヒ素も同一工程で処理できる。 出典
大学の発表
水中で形成するエトリンガイトでホウ素を固定化し、一般的な排水条件で従来の凝集分離法や陰イオン吸着材より高い吸着性能を示すと説明している。 出典
第三者の評価
既設の凝集分離設備から切り替えやすく、沈殿分離が速く、天然物由来で一般的な凝集剤と同程度のコストになるとしている。 出典

製品・サービス

販売中
カテナチオaquaB

エトリンガイトでホウ素を吸着し、凝集沈殿で排水から分離する水処理剤。フッ素・ヒ素なども同時処理可能。 出典

窯業、ガラス製造、メッキ、金属再生、産業廃棄物処分、石炭火力発電などの排水処理事業者
販売中
カテナチオシリーズ(不溶化剤)

無機系薬剤を汚染土壌や焼却灰に添加・混合し、ヒ素、水銀、重金属、ホウ素、フッ素などの溶出を抑える。 出典

汚染土壌・焼却灰の処理事業者、建設・環境工事事業者、自治体等
販売中
カテナチオAB/ABL/ABLm

ハイドロタルサイト等を主成分とする吸着剤。土壌や水処理向けで、ABLmは磁力選別にも対応する。 出典

汚染土壌・水処理事業者、公共事業の施工・処理事業者
実証
高圧洗浄による放射能汚染土減容化技術

高圧洗浄で粘土の団粒を解砕・分級し、放射性セシウムを分離して除去土壌を減容化する開発技術。 出典

除去土壌の処理事業者、行政・環境関連機関

これまでの歩み 新しい順

2019-02
共同開発
DOWAエコシステム株式会社:早稲田大学とともに微細ハイドロタルサイト吸着剤の特許を共同出願。 出典
2018-04
助成
中間貯蔵・環境安全事業株式会社「平成30年度 除去土壌等の減容等技術実証事業」 出典
2018-04
実証
中間貯蔵・環境安全事業株式会社:平成30年度の除去土壌等の減容等技術実証事業に採択。 出典

提携先・顧客

共同開発
早稲田大学 環境浄化剤・水処理剤を共同研究・開発。 出典
販売提携
株式会社日本海水 AZMEC製カテナチオaquaBをホウ素用凝集剤として取り扱う。 出典
共同開発
DOWAエコシステム株式会社 早稲田大学とともに微細ハイドロタルサイト吸着剤の特許を共同出願。 出典
共同開発
一般社団法人グリーンディール 早稲田大学と放射能汚染土の減容化技術の実用化を共同で推進。 出典
実証
中間貯蔵・環境安全事業株式会社 平成30年度の除去土壌等の減容等技術実証事業に採択。 出典

特許

5 件 出典
会社公式の取得特許4件に加え、Google PatentsでAZMECを出願人に含むDOWAエコシステムとの共同特許1件を確認。重複する国際公開と国内登録は別件として数えず、全件網羅を保証しない。
主な分野排水の水処理、重金属・有害物質の不溶化、ハイドロタルサイト吸着剤
共同出願人DOWAエコシステム株式会社、学校法人早稲田大学
海外出願True
特許5831914「水処理方法」 株式会社AZMEC、学校法人早稲田大学 / 登録 出典
特許5697334「重金属の不溶化剤及び重金属の不溶化方法」 株式会社AZMEC、学校法人早稲田大学 / 日本登録。国際公開ファミリーあり。 出典
特許5451323「水処理方法」 株式会社AZMEC、学校法人早稲田大学 / 登録(会社公表の取得特許一覧に掲載) 出典
特許5239718「重金属類を含有する排水の水処理方法」 株式会社AZMEC、学校法人早稲田大学 / 登録、Google Patents表示ではActive 出典
特許7256493「微細なハイドロタルサイトを含有する吸着剤の製造方法」 株式会社AZMEC、学校法人早稲田大学、DOWAエコシステム株式会社 / 登録、Google Patents表示ではActive 出典

会社の規模

大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトazmec.jp

大学との関係

共同研究
早稲田大学 早稲田大学と株式会社AZMECがホウ素用水処理剤カテナチオaquaBを共同開発したと公式サイトに記載。 出典
共同研究
早稲田大学 重金属不溶化剤の特許情報で、早稲田大学とAZMECが共同出願人として記載されている。 出典
共同研究
早稲田大学 放射性汚染土減容化技術について、早稲田大学・AZMEC等が実用化を共同で進めていると公式サイトに記載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:12件
法人番号:7200001019806
内容の誤りを知らせる