印刷した有機半導体フィルムで、設備の振動や温度を測る

印刷形成した有機半導体の薄膜・単結晶を使い、ひずみ、振動、温度などを測る柔軟なフィルムセンサーと無線タグ技術。

パイクリスタル株式会社 東京大学発 / 千葉県 柏市 / 2013年設立
研究発の技術 有機半導体 有機単結晶 印刷エレクトロニクス フレキシブルセンサー ひずみセンサー 共振型振動センサー
実用化の段階
研究実証販売
予知保全向けセンサーは製品カタログ・販売情報が公開され、発電所への納入も報道されている一方、ひずみセンサーや物流タグはサンプル提供・実証段階の記録が中心。
4製品
5提携・顧客
67特許
4出資者

しくみ

解こうとしている課題

設備の異常振動を故障直前より早く捉えること、また物流中の温度・衝撃などを継続記録すること。従来の金属製ひずみセンサーより高感度で、曲面にも貼れるセンサーの実現も目指す。

どう動くか

有機半導体を薄い基板に印刷してセンサー素子を形成し、対象のひずみや振動などによる電気特性の変化を読み取る。ひずみセンサーでは単結晶表面に選択的に二次元電子系を形成して感度を高めた。予知保全向け振動センサーは共振型で、対象の異常振動を検出し、電池・メモリー・無線通信を組み込んで既設設備に貼り付けて使う構成。物流用タグでは温度・振動情報をフィルムに集約して記録・無線伝送する。

できるようになること

設備の故障兆候を早期に把握して保全時期の判断に役立てるほか、物流中の温度・振動履歴の可視化を可能にする。大学発表は、安価な大量生産型センサーやRFID、IoTへの展開を期待している。

技術の出自:東京大学大学院新領域創成科学研究科・マテリアルイノベーション研究センターを中心とする有機半導体・材料科学分野の共同研究。東京大学発ベンチャーとして紹介されている。 出典1 出典2

使われる場面

  • 工場・発電所の回転機器の予知保全
  • 構造物・自動車部品・電子機器のひずみ測定
  • 食品・医薬品の温度管理物流
  • 物流中の衝撃・振動・傾きの記録
  • RFID・IoTセンサータグ

優位性の主張

会社の主張
会社資料は、予知保全向け有機半導体共振型センサーについて、汎用センサーの6倍以上の感度とし、配線不要で既設設備に貼り付けられると説明している。
大学の発表
東京大学の発表では、開発したフレキシブルひずみセンサーは従来の金属製センサーの約10倍の感度を示し、厚さ7マイクロメートルの基板で曲面に貼り付け可能と報告された。 出典
大学の発表
東京大学の共同研究発表は、低消費電力回路と組み合わせた長寿命リユース型物流タグの実証実験に成功したと報告している。 出典

製品・サービス

販売中
有機フィルムセンサ(予知保全向け)

有機半導体の共振型振動センサー。電池・メモリー・無線通信を備え、回転機器に貼り付けて異常振動を検知する。

工場・発電所など回転機器を保全する事業者
販売中
温度・振動・傾きセンサー

フィルム型センサーで物流中の温度・衝撃・傾きを測定し、無線で読み出す。 出典

食品・医薬品などの物流事業者、荷主
試験導入
フレキシブルひずみセンサー

有機半導体単結晶膜を用い、曲面や構造物のひずみを測る薄型フィルムセンサー。

自動車・電子機器・センサーメーカーなど
試験導入
物流トレース用温度・振動センサータグ

温度・振動を記録する有機半導体フィルムデバイス。物流実証でデータを取得しクラウド共有した。 出典

食品・医薬品などの物流事業者、荷主

これまでの歩み 新しい順

2025-07
資金調達
金額は非公表。中電クラビス株式会社 出典
2021-07
実証
三井不動産株式会社:柏の葉スマートシティで長距離物流の温度・振動監視を実証。 出典
2021-02
実証
株式会社日立物流:実ルートで医薬品物流向け温度・振動センサーを実証。 出典
2018-06
資金調達
シリーズA第三者割当増資。金額は非公表。株式会社ダイセル
2018-02
資金調達
2億円。大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社(OUVC1号投資事業有限責任組合) 出典
2018-02
資金調達
金額は非公表。株式会社小森コーポレーション 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社BIPROGY 高感度有機フィルム振動センサーデバイスを共同開発。 出典
顧客
東北電力株式会社 共同開発した振動センサーデバイスを上越火力発電所に納入。 出典
共同開発
国立大学法人東京大学 有機半導体ひずみセンサー、温度・振動センサーなどを共同研究。 出典
実証
三井不動産株式会社 柏の葉スマートシティで長距離物流の温度・振動監視を実証。 出典
実証
株式会社日立物流 実ルートで医薬品物流向け温度・振動センサーを実証。 出典

特許

67 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォの法人番号検索に表示された特許件数。対象は特許出願日2013~2022年の過去10ヵ年収録情報であり、全期間の総数ではない。
主な分野有機半導体材料・有機半導体素子、有機薄膜・単結晶の製造方法・製造装置、ひずみ・振動・温度センサー、無線タグ・電子タグ・回路基板
共同出願人JNC株式会社、パイクリスタル株式会社、ワコン株式会社、国立大学法人東京大学、国立研究開発法人物質・材料研究機構
海外出願True
特許第7249001号「有機半導体素子、ひずみセンサ、振動センサ及び有機半導体素子の製造方法」 国立大学法人東京大学 / 登録 出典
特開2024-008210「温度管理用容器」 パイクリスタル株式会社 / 公開(出願中か登録かは本調査で未確認) 出典
WO2025053187A1「縦型ダイオード及び縦型ダイオードの製造方法」 パイクリスタル株式会社 / 公開・審査状況未確認 出典
JP6008158B2「カルコゲン含有有機化合物およびその用途」 パイクリスタル株式会社 / 登録 出典
JP7136448B2「プロセスユニット並びに電子タグ及びその製造方法」 パイクリスタル株式会社 / 登録 出典

会社の規模

従業員13名(2026-07時点) 出典
資本金5,000万円(2026-07時点) 出典
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-03-31—-9.26億円—9.77億円 出典
2024-03-31—-8.81億円—5.11億円 出典
2018-12-31—-1.76億円—2.82億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の施設
東京大学 2018年8月に東大柏ベンチャープラザへ本社を移転し、2020年12月にシャープ柏事業所へ移転したと会社沿革に記載。 出典
共同研究
東京大学 東京大学大学院新領域創成科学研究科などとの共同研究グループが、有機半導体の温度・振動センサーを用いた物流トレース電子タグを開発し、物流実証実験を実施。 出典

出資者(公開情報で確認できた4社)

株式会社小森コーポレーション株式会社ダイセル中電クラビス株式会社大阪大学ベンチャーキャピタル株式会社
事業会社(CVCを含む) 3大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:18件
法人番号:5120001175626
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