コーヒー粕の成分で氷の種を抑え、液体を凍りにくく保つ

コーヒー粕などの天然素材から氷核の形成を抑える成分を見つけ、過冷却や氷結晶の成長を制御する技術「iConTech」。

株式会社KUREi 関西大学発 / 大阪府 吹田市 / 2016年設立
研究発の技術 過冷却 氷結晶制御 天然素材抽出 凍霜害抑制 食品保存 未凍結保存
実用化の段階
研究実証販売
日本農薬がフロストバスターの販売開始を公表しており、KUREi公式サイトも冷凍寿司への製品採用実績を掲載している。
3製品
4提携・顧客
4特許
2出資者

しくみ

解こうとしている課題

霜による農作物の被害、食品の冷凍・低温保存時の品質低下、氷付着や道路・コンクリートの凍害など、凍結に伴う損失を抑えること。

どう動くか

水が凍るときは、まず氷の種となる氷核ができます。KUREiは、コーヒー粕などから抽出した成分で氷核の形成を抑え、液体が氷点下でも凍りにくい過冷却状態を保ちます。また、氷ができた後の結晶の成長を抑える用途も掲げています。会社は独自のスクリーニング系を用いて天然素材を評価すると説明しています。

できるようになること

会社・大学は、農作物の凍霜害や食品保存中の品質低下を抑える用途を示しています。応用が進めば、農業被害や食品ロスの軽減、細胞などの未凍結保存、道路の凍結対策につながる可能性があります。

技術の出自:関西大学 化学生命工学部の天然素材工学研究室を起源とする研究成果。関連する研究分野は氷結晶制御、過冷却促進、生命・生物工学。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 果樹・茶の凍霜害抑制
  • 食品・農産物の未凍結低温保存と冷凍品質改善
  • 細胞・生物資源・組織の保存
  • 道路・空港などの凍結防止
  • コンクリートの凍害・塩害抑制
  • 氷付着の軽減

優位性の主張

会社の主張
コーヒー粕や大豆の搾りかす、味噌などの天然素材を活用し、独自のスクリーニング系で氷結晶制御に有用な成分を探すと説明している。 出典
大学の発表
メラノイジンを含む過冷却促進剤は、食品分野を含む用途に応用でき、安全性・生産性に優れると特許で説明している。 出典
第三者の評価
コーヒー粕由来成分の過冷却促進作用を利用した凍霜害抑制剤「フロストバスター」を販売している。 出典

製品・サービス

販売中
フロストバスター

コーヒー粕由来成分を使い、果樹などの花芽への霜害を抑える作物保護資材。 出典

果樹・茶などを栽培する農業従事者、農業資材販売事業者
段階不明
サブゼロプロテクタント

過冷却促進エキスを用いた未凍結保存向け製品。低温障害や食品の品質低下の抑制を掲げる。 出典

農業・食品加工・食品流通事業者など
段階不明
アイスミニマイズ

氷結晶を小さく保ち、食品の冷凍品質改善や氷付着・凍害の抑制を目指す製品。 出典

食品加工、建設・インフラ、生物資源の保存に関わる事業者など

これまでの歩み 新しい順

2025-08
海外提携
ウクライナ:2025年8月、ウクライナ植物品種審査機関と、防霜資材「Frostbuster」の共同実証・商業化に関する意向表明書を締結。UNIDOプロジェクトの下での協力。 出典
2025-04
採択
国際連合工業開発機関(UNIDO)「ウクライナのグリーン産業復興プロジェクトのフィージビリティ・スタディ採択」 出典
2022-10
顧客
CiXホールディングス株式会社:冷凍寿司にアイスミニマイズを使用。該当商品の販売は終了。 出典
2020-03
共同開発
アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社:KUREiとフロストバスターを共同開発し、販売を開始。 出典
2019-12
資金調達
金額は非公表。日本農薬株式会社 出典
2019-12
共同開発
日本農薬株式会社:KUREiとの提携により凍霜害抑制剤の事業化を推進し、販売。 出典
2019-03
資本提携
アサヒグループホールディングス株式会社:資本参加し、コーヒー粕由来の凍霜害防止材の共同開発・事業化を推進。 出典
2018-12
資金調達
金額は非公表。アサヒグループホールディングス株式会社 出典

提携先・顧客

資本提携
アサヒグループホールディングス株式会社 資本参加し、コーヒー粕由来の凍霜害防止材の共同開発・事業化を推進。 出典
共同開発
アサヒクオリティーアンドイノベーションズ株式会社 KUREiとフロストバスターを共同開発し、販売を開始。 出典
共同開発
日本農薬株式会社 KUREiとの提携により凍霜害抑制剤の事業化を推進し、販売。 出典
顧客
CiXホールディングス株式会社 冷凍寿司にアイスミニマイズを使用。該当商品の販売は終了。 出典

特許

4 件 出典
Google Patentsで株式会社KUREiの出願人名検索と、関西大学名義の関連技術特許を調査して確認した4件。会社名義・共同名義は1件で、残る3件は大学名義の関連特許。
主な分野天然物由来の過冷却促進剤、果樹の凍霜害・耐凍性、食品廃棄物の再利用、塩害を抑える凍結防止剤
共同出願人マルコメ株式会社、学校法人関西大学、新日本薬業株式会社、長崎県
特許第6963225号/過冷却促進剤(出願公開 JP2019006883A) 株式会社KUREi / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
特許第6423998号/過冷却促進剤、及び、過冷却促進剤の製造方法 学校法人関西大学 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
特許第7319613号/果樹の耐凍性付与剤、果樹の耐凍性向上方法、及び食品廃棄物の再利用方法 マルコメ株式会社 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
特許第7793166号/凍結防止剤 学校法人関西大学 / 登録・有効(Google Patents表示、2026-01-05登録) 出典

会社の規模

資本金3,582万円(2022時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトkurei.co.jp

大学との関係

大学の施設
関西大学 関西大学イノベーション創生センターの入居ベンチャーとして掲載。 出典
大学との関係
関西大学 化学生命工学部・天然素材工学研究室の研究シーズを事業化するために設立された関西大学発ベンチャー。大学資料は2016年秋の設立と記載。 出典

出資者(公開情報で確認できた2社)

アサヒグループホールディングス株式会社日本農薬株式会社
事業会社(CVCを含む) 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

同じ研究室から生まれた会社

関西大学 化学生命工学・天然素材研究室KUNAi
調査日:2026-10-03
このページの出典:15件
法人番号:3120901037638
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