温度を制御した乾式粉砕で、穀物のでんぷんを粉末のまま糊化

温度を制御しながら穀類などを乾式粉砕し、加水・炊飯・乾燥工程を経ずにでんぷんをアルファ化する技術「Amorfast®」。セルロースの非晶化にも対応する。

株式会社アルファテック 山形大学発 / 山形県 米沢市 / 2018年設立
研究発の技術 温度制御型粉砕 でんぷんアルファ化 非晶化 乾式粉砕 食品素材 飼料
実用化の段階
研究実証販売
2025年10月に冷凍米粉カヌレの数量・期間限定サンプル販売を開始。一方、大型粉砕装置と飼料用途は実証・事業化支援が続いている。
3製品
4提携・顧客
2特許
1出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来のでんぷんアルファ化は水と加熱を要し、時間・エネルギー・乾燥工程がかかる。飼料では加工コストや消化吸収、食品では米粉などの加工性が課題とされる。

どう動くか

粉砕中の温度とせん断力を使い、穀物のでんぷんの結晶構造をほぐして非晶化する。従来の加水加熱、冷却、乾燥の工程を省き、乾燥粉末を得る。会社は処理が速く、省エネルギーで、粉末の老化を抑えられると説明している。

できるようになること

会社・大学は、飼料効率やペレット耐久性の向上、米粉を使ったグルテンフリー・非常食・介護食などの食品開発、低環境負荷なバイオマス前処理への活用を挙げている。

技術の出自:山形大学大学院有機材料システム研究科。有機高分子・天然高分子、レオロジー、プラスチック成形加工に関する研究。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 飼料・畜産:穀類の消化吸収性やペレット耐久性の向上
  • 食品:グルテンフリー、アレルゲンフリー、クリーンラベル、非常食、介護食、米粉加工
  • バイオマス:非晶化による前処理、アップサイクル

優位性の主張

会社の主張
加水せず、粉砕時の温度制御とせん断で穀物を瞬時にアルファ化でき、従来の加水加熱・冷却・乾燥工程を省けると説明している。 出典
会社の主張
用途に合わせて時間当たり数百kgから数十tの処理能力を持つ粉砕機を開発したと説明している。 出典
大学の発表
大型装置で時間当たり1t以上のアルファ化米粉を製造可能になったと発表している。 出典

製品・サービス

試験導入
Amorfast®温度制御型粉砕機・製造装置

温度を制御して穀類などを粉砕し、でんぷんをアルファ化する装置。大型機は量産実証用プロトタイプが稼働。 出典

食品・飼料・バイオマス分野の事業者
試験導入
Amorfast®アルファ化でんぷん粉・米粉

Amorfast®で作る乾燥アルファ化粉。食品原料や飼料原料としての製品開発・販売を進めている。 出典

製菓・製パン事業者、食品メーカー、飼料メーカー
販売中
冷凍米粉カヌレサンプル

Amorfast®米粉を使った冷凍カヌレ。数量・期間限定のサンプル販売を実施。 出典

業務用の製菓・製パン事業者など

これまでの歩み 新しい順

2026-03
規制・認証
飼料原料の栄養価設定(非加水アルファ化玄米・とうもろこし)(農林水産省の審議会で原料の可消化養分総量等の設定を審議。告示への反映・施行状況は今回確認した公開資料だけでは確定できず。) 出典
2025-12
海外
海外展開を目指す企業向けプログラムのメンバーとして、東京開催の国際ビジネス会議でピッチ登壇とポスター展示に参加すると公式告知。海外法人・海外顧客・海外提携先の実績は確認できず。 出典
2025-10
採択
東北経済連合会 東経連ビジネスセンター「マーケティング・セールス戦略支援事業 採択」 出典
2025-10
提携
東北経済連合会 東経連ビジネスセンター:米粉のブランド化・販路開拓に向けたマーケティング支援先に採択。 出典
2022-12
認定
経済産業省東北経済産業局など「J-Startup TOHOKU 選定」 出典
2022-07
助成
NEDO 2022年度 研究開発型スタートアップ支援事業(地域に眠る技術シーズ等を活用した事業化促進事業)。NEDO 出典
2022-06
助成
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「研究開発型スタートアップ支援事業(大型生産機開発・飼料への有効性実証)」 出典
2020-09
資金調達
金額は非公表。UMI2号投資事業有限責任組合 出典
2020-09
資本提携
ユニバーサルマテリアルズインキュベーター株式会社:同社運営ファンドから資金調達を実施。 出典

提携先・顧客

共同開発
山形大学 研究成果を基に共同研究し、食品開発や量産化技術を推進。 出典
共同開発
日本コークス工業株式会社 食品向けAmorfast®製造設備用に粉砕機を改良し、装置開発を共同で進めた。 出典
資本提携
ユニバーサルマテリアルズインキュベーター株式会社 同社運営ファンドから資金調達を実施。 出典
提携
東北経済連合会 東経連ビジネスセンター 米粉のブランド化・販路開拓に向けたマーケティング支援先に採択。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsで会社名・英語名と技術語を照合し、主要技術の特許ファミリー2件を確認。会社名義の乾燥粉末ファミリーと、基盤技術に関わる山形大学名義の日本特許を含む。
主な分野加熱せん断粉砕によるでんぷんアルファ化粉の製造、温度調整・粉砕機構によるアルファ化澱粉乾燥粉末・そば粉・製造装置
海外出願True
JP7365605B2/JP2019154978A「アルファ化デンプン粉の製造方法」 国立大学法人山形大学 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
JP7717337B2/WO2023162988A1「α化澱粉乾燥粉末の製造方法、α化澱粉乾燥粉末、α化そば乾燥粉末、及びα化澱粉乾燥粉末の製造装置」 株式会社アルファテック / 日本で登録・有効(Google Patents表示)。同一ファミリーにWO、US、EP、CN出願を確認。 出典
WO2023162988A1「α化澱粉乾燥粉末の製造方法、α化澱粉乾燥粉末、α化そば乾燥粉末、及びα化澱粉乾燥粉末の製造装置」 株式会社アルファテック / 国際公開。日本の国内移行案件JP7717337B2は登録済み。 出典
EP4484472A1「Method for producing gelatinized starch dry powder, gelatinized starch dry powder, gelatinized buckwheat dry powder, and device for producing gelatinized starch dry powder」 Alpha Tec Corp / 公開。審査・登録状況は公開ページで確認できず。 出典
JP2025011341A「α化澱粉、α化澱粉の製造装置、及びα化澱粉の製造方法」 株式会社アルファテック / 審査中(Google Patents表示)。WO出願・国内登録案件と関連する優先権情報あり。 出典

会社の規模

従業員5名(2024-03-01時点) 出典
資本金1.7億円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトalpha-technology.jp

大学との関係

大学の認定
山形大学 山形大学発ベンチャーとして2018年に設立。大学研究成果の事業化を目的とする。 出典
大学の施設
山形大学 山形大学有機材料システム事業創出センターから生まれた第1号ベンチャー。会社所在地も同センター内。 出典
共同研究
山形大学 山形大学研究室との共同研究を通じ、新食品や製パン技術などの研究開発を進めている。 出典

出資者(公開情報で確認できた1社)

独立系VC 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:19件
法人番号:2390001015353
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