薄膜で熱の流れを電気信号に変え、高速な熱流センサを開発する

トポロジカル物質の異常ネルンスト効果・異常ホール効果を使い、薄膜熱流束センサや低消費電力磁気メモリを開発する量子材料・デバイス技術。

TopoLogic株式会社 東京大学発 / 東京都 文京区 / 2021年設立
研究発の技術 トポロジカル物質 量子材料 異常ネルンスト効果 異常ホール効果 熱流束センサ 熱電変換
実用化の段階
研究実証販売
TL-SENSINGは評価用貸出と複数社とのPoCを実施し、NEDO支援下で日本特殊陶業と製品検証を進めている一方、TL-RAMは開発中の試作品として展示されている。
2製品
3提携・顧客
5特許
9出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来の温度センサでは捉えにくい微細な熱の流れや瞬間的な異常を検知し、機器の故障予知などに役立てること、また磁気メモリの書き込み電力を抑えることを目指す。

どう動くか

異常ネルンスト効果では、物質内の温度勾配と磁化に垂直な方向に電圧が生じるため、薄膜で熱の流れを電気信号に変換できます。センサは熱流を高速に検知し、基板実装向けQFNパッケージも開発。磁気メモリはトポロジカル物質の異常ホール効果を利用し、書き込み電力や時間の低減を目指しています。

できるようになること

会社は、熱流束センサを電池・パワー半導体の異常検知や熱管理に使い、磁気メモリをAI機器・データセンターの省電力化に活用することを目指している。実装・普及すれば、熱異常の早期検知やメモリ由来の電力削減につながるとしている。

技術の出自:東京大学大学院理学系研究科の物性物理・トポロジカル物質研究。JST CREST「トポロジカル材料科学に基づく革新的機能を有する材料・デバイスの創出」およびJST未来社会創造事業「スピントロニクスによる光電変換技術の創出」に関連する研究成果。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • EV・蓄電池の異常発熱検知、熱暴走の早期検知
  • パワー半導体・電子部品の異常検出、故障予知
  • 工場や産業機器の熱管理・監視
  • ウェアラブル端末による熱流・深部体温変化のモニタリング
  • 車内・室内の温熱快適性制御
  • 触媒などと組み合わせた化学・ガス(水素など)センサ
  • AIプロセッサ・データセンター向け低消費電力磁気メモリ

優位性の主張

会社の主張
TL-SENSINGは従来センサに比べて応答が100倍以上速く、膜厚は約1/1000以下、量産時の製造コストは約1/100以下(会社発表の比較)。0.01秒未満で熱を検知するとしている。 出典
会社の主張
TL-RAMは従来MRAM比で消費電力を10分の1以下、書き込みを2桁高速化できると会社は説明している。 出典
第三者の評価
CEATEC AWARD 2023スタートアップ部門で、TL-SENSINGが準グランプリに選ばれた。 出典

製品・サービス

実証
TL-SENSING™(熱流束センサ)

異常ネルンスト効果を利用して熱流を検知する薄膜センサ。評価用センサの貸出があり、基板実装可能なQFN版も開発。 出典

電池・自動車部品、パワー半導体、電子部品、産業機器、空調、ウェアラブル機器などのメーカー
研究段階
TL-RAM™(トポロジカル磁気メモリ)

異常ホール効果を用い、低消費電力・高速書き込みを目指す磁気メモリ。開発中の試作品を展示。 出典

半導体・プロセッサメーカー、データセンター、AI・エッジ機器関連企業

これまでの歩み 新しい順

2026-08
資金調達
シリーズAエクステンションラウンド。2.8億円。大和企業投資株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、肥銀キャピタル株式会社、i-nest capital株式会社、株式会社アイティーファーム 出典
2026-03
助成
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「NEDO GX_PoPフェーズ採択(EV向けバッテリー異常発熱検知センサ)」 出典
2026-03
共同開発
日本特殊陶業株式会社:NEDO支援のもとEV向けバッテリー異常発熱検知センサを共同開発。 出典
2025-12
受賞
独立行政法人中小企業基盤整備機構「第25回 Japan Venture Awards 中小機構理事長賞」 出典
2024-07
助成
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「NEDO先導研究プログラム「トポロジカル物質を用いたユニバーサルメモリの研究開発」」 出典(Gビズインフォ)
2024-03
採択
国立研究開発法人科学技術振興機構「JST SUCCESS制度による出資」 出典
2024-03
資本提携
国立研究開発法人科学技術振興機構:SUCCESS制度による出資。研究成果の事業化を支援。 出典
2024-02
資金調達
シリーズA。7億円。SBIインベストメント株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、大和企業投資株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構、株式会社アイティーファーム、JMTCキャピタル合同会社 出典
残りの3件を表示
2023-10
受賞
CEATEC AWARD審査委員会「CEATEC AWARD 2023 スタートアップ部門 準グランプリ(TL-SENSING)」 出典
2023-09
販売提携
テクノアルファ株式会社:TL-SENSING評価用センサの貸出窓口を設置し、製品紹介・評価を案内。 出典
2022-04
資金調達
シードラウンド。1.3億円。株式会社アイティーファーム、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社 出典

提携先・顧客

共同開発
日本特殊陶業株式会社 NEDO支援のもとEV向けバッテリー異常発熱検知センサを共同開発。 出典
販売提携
テクノアルファ株式会社 TL-SENSING評価用センサの貸出窓口を設置し、製品紹介・評価を案内。 出典
資本提携
国立研究開発法人科学技術振興機構 SUCCESS制度による出資。研究成果の事業化を支援。 出典

特許

5 件 出典
2026-10時点にGoogle Patentsで出願人名TopoLogic/TopoLogic Inc.を検索し、内容を確認できた公開公報ファミリーを5件記録。2024年5月のJ-GoodTech掲載情報には未公開出願12件との記載があるため、網羅数ではない。
主な分野熱流束測定・センサ、異常ネルンスト効果を用いた熱電変換、測定装置・情報処理、半導体モジュールの異常判定
海外出願True
WO2024143143A1「熱流測定装置及び熱流測定方法」 TopoLogic Inc. / WO公開。Google Patents上のWO出願状態はCeased。日本・中国の国内段階出願情報あり。 出典
WO2024166968A1「測定装置、情報処理システムおよび測定方法」 TopoLogic Inc. / WO公開。Google Patents上のPCT状態はCeased。日本・中国の関連出願情報あり。 出典
WO2024219507A1「熱電変換デバイス、電力供給システムおよび電力供給方法」 TopoLogic Inc. / WO公開。Google Patents上のWO出願状態はCeased。日本・中国の国内段階出願情報あり。 出典
WO2024253130A1「半導体モジュール、異常判定システムおよび異常判定方法」 TopoLogic Inc. / WO公開。関連する日本・中国・欧州出願はGoogle Patents上で審査中。 出典
WO2026058906A1「熱流束測定システム、及び熱流束測定方法」 TopoLogic Inc. / WO公開。2026年3月公開。 出典

会社の規模

資本金1億円(2024-11-18時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトtopologic.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2023-12-31—-1.01億円—4,051万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の施設
東京大学 本社所在地として東京大学アントレプレナープラザ703を掲載。 出典
共同研究
東京大学 公式英語サイトで東京大学の研究室との連携を説明。 出典
大学の出資
東京大学 東京大学100%出資の東大IPCが、AOI1号ファンドを通じて1億円の出資を決定。IT-Farmとの共同出資。 出典

出資者(公開情報で確認できた9社)

事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 4銀行・金融機関系 2大学系(大学VC・大学) 1公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:22件
法人番号:2010001219818
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