藻類由来のたんぱく質で小胞を捕らえ、内包物を回収する

藻類由来レクチンOAAを用いて、特定の糖鎖を持つ細胞外小胞などを捕捉・濃縮し、内包するmiRNA等を回収する技術。

株式会社 The IT Lab 岩手大学・広島大学発 / 岩手県 盛岡市 / 2022年設立
研究発の技術 バイオテクノロジー レクチン 糖鎖認識 細胞外小胞 miRNA リキッドバイオプシー
実用化の段階
研究実証販売
GlycoCapture HMは研究用キットとして販売代理店が価格掲載し、GlycoCheckerは2025年8月発売、2026年8月にECサイトで改訂版の販売開始が公表されている。
3製品
6提携・顧客
7特許
1出資者

しくみ

解こうとしている課題

体液中のがん関連マーカーやmiRNAは検出対象が少ない場合があり、検査感度の向上や前処理の効率化が課題とされる。

どう動くか

GlycoCapture HMでは、高マンノース型糖鎖を認識するOAAをシリカモノリスのスピンカラムに固定する。試料を通すと糖鎖を持つ細胞外小胞などがカラムに結合し、洗浄後、溶出液で小胞を壊して内包物を回収する。会社は、がん細胞由来小胞の選択的捕捉にも応用していると説明する。OAAの糖鎖認識特異性は基礎研究で報告されている。

できるようになること

同社は、唾液などからがん関連小胞を捕捉してリスク検査に利用し、身体的負担を抑えた検査を目指す。研究用キットはEVやmiRNAの回収・分析を行う研究者向けに提供されている。

技術の出自:藍藻Oscillatoria agardhii由来レクチンOAAの糖鎖認識に関する基礎研究が技術基盤。会社の研究開発は岩手大学・広島大学と連携する計画として公表されている。特定の学部・研究室・研究プロジェクト名は確認できず。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 細胞外小胞(EVs)・miRNAの研究用精製と抽出
  • 唾液を用いた複数がん種のリスク検査
  • 血液・唾液等の体液を用いた液体生検の前処理
  • 糖鎖・ウイルス・細菌等の捕捉研究

優位性の主張

会社の主張
会社のヒトがん細胞株培養上清を用いた比較では、本カラムで精製・抽出した特定miRNAの発現量が比較対象の市販キット等より約7〜10倍だったとする(会社公表の実験条件)。 出典
会社の主張
OAAを高密度・高配向性で固定化し、高マンノース型糖鎖を選択的に捕捉する。会社公表値ではgp120との結合親和性KDは2.54×10^-12 Mで、抗原抗体反応の約1,000倍としている。 出典

製品・サービス

販売中
GlycoCapture HM(EVs/miRNA精製・抽出キット)

OAA固定化シリカモノリススピンカラムでEV等を捕捉し、内包物を抽出する研究用キット。 出典

グライコミクス、プロテオミクス、ゲノミクス等の研究者
販売中
GlycoChecker

唾液を郵送し、腫瘍マーカー等から9種類のがんリスク傾向を調べるセルフチェックキット。 出典

一般消費者。販売元は株式会社TOLIMS
段階不明
体外診断向け受託開発

顧客と疾患別バイオマーカー探索や検査デバイス開発を行う受託サービス。 出典

体外診断薬・医療機器関連企業等

これまでの歩み 新しい順

2026-09
海外出展
シンガポール:MEDICAL FAIR ASIA 2026に出展し、GlycoCapture-TIP自動化装置の試作機を展示。 出典
2026-06
助成
令和8年度 Go-Tech事業採択 出典
2026-05
助成
令和8年度 いわて希望応援ファンド地域活性化支援事業助成金 出典
2026-04
助成
令和7年度(22次)ものづくり補助金 グローバル枠 出典
2026-02
海外提携
マレーシア:現地医療機関と連携し、血液・唾液検体のmiRNA・糖鎖マーカーをAIで分析する診断支援SaaSの実証調査・事業化可能性を検討。 出典
2026-02
助成
第23回リエゾン-I研究開発事業化育成資金。100万円 出典
2026-02
助成
グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)採択 出典
2026-02
助成
いわて産学連携推進協議会(リエゾン-I)「第23回リエゾン-I研究開発事業化育成資金」 出典
残りの9件を表示
2026-02
助成
経済産業省「令和6年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金(小規模実証・FS事業)」 出典
2026-02
実証
株式会社TOLIMS:マレーシアでの非侵襲がんマーカー診断支援SaaSのFS調査を共同実施。 出典
2025-08
販売提携
株式会社TOLIMS:GlycoCheckerの販売元。EC販売を行う。 出典
2025-02
共同開発
株式会社ネオサイエンス:唾液がんリスク検査キットを共同で製品化し、販売でも協業。 出典
2025-01
販売提携
フナコシ株式会社:GlycoCapture HMを研究用試薬として掲載・販売。 出典
2024-11
資金調達
金額は非公表。Tohokuライフサイエンス・インパクト投資事業有限責任組合 出典
2023-06
助成
令和5年度 Go-Tech事業採択 出典
2023-06
助成
経済産業省・東北経済産業局「令和5年度成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech)」 出典
2023-06
共同開発
国立大学法人岩手大学:自動前処理技術と低コスト生産プロセスの研究開発連携先。 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社ネオサイエンス 唾液がんリスク検査キットを共同で製品化し、販売でも協業。 出典
販売提携
株式会社TOLIMS GlycoCheckerの販売元。EC販売を行う。 出典
販売提携
フナコシ株式会社 GlycoCapture HMを研究用試薬として掲載・販売。 出典
共同開発
国立大学法人岩手大学 自動前処理技術と低コスト生産プロセスの研究開発連携先。 出典
共同開発
国立大学法人広島大学 会社の研究開発事業における連携大学として公表。 出典
実証
株式会社TOLIMS マレーシアでの非侵襲がんマーカー診断支援SaaSのFS調査を共同実施。 出典

特許

7 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォの法人番号別掲載件数(特許7件)を採用。会社発表はGlycoCapture関連の国内特許3件取得としているが、公開検索で個別内容まで確認できたのは特許第7511823号の1件。
主な分野miRNAによるがんスクリーニング・診断補助、糖鎖認識による細胞外小胞の捕捉・濃縮
共同出願人国立大学法人広島大学、学校法人国際医療福祉大学
海外出願True
特許第7511823号/WO2021149719A1「miRNAの発現レベルをがんの確定診断前のスクリーニング指標として用いる診断補助方法」 株式会社The IT Lab / 日本で登録(特許第7511823号、2024-07-08)。公開公報の出願人には共同出願人を含む。 出典

会社の規模

従業員7名(2025-12-05時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金2,530万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトthe-itlab.com

大学との関係

共同研究
岩手大学 唾液のマイクロRNAを使ったがんリスク検査キットの事業化計画で、岩手大学との共同研究が発表された。 出典
共同研究
広島大学 岩手医科大学とともに、エクソソーム表面のがん由来糖鎖を標的とするリキッドバイオプシー技術開発がGo-Tech事業に採択された。 出典
共同研究
岩手医科大学 広島大学とともに、エクソソーム表面のがん由来糖鎖を標的とするリキッドバイオプシー技術開発がGo-Tech事業に採択された。 出典

出資者(公開情報で確認できた1社)

独立系VC 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:19件
法人番号:9999999999999
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