ヘリウム気球と与圧キャビンで、人を成層圏へ運ぶ飛行を目指す

自社開発の高高度ガス気球、与圧キャビン、生命維持・通信・飛行経路予測技術を組み合わせ、人を成層圏へ運ぶ有人飛行システム。

株式会社岩谷技研 北海道 江別市
研究発の技術 高高度ガス気球 プラスチック気球 与圧キャビン 生命維持装置 有人飛行 成層圏
実用化の段階
研究実証販売
有人試験で高度20,816mに到達し、JAXAも与圧キャビン等の成層圏環境での機能実証を公表しているが、宇宙遊覧フライトの搭乗は2027年度以降の予定で、商業運航の実績は確認できない。
2製品
4提携・顧客
24特許
18出資者

しくみ

解こうとしている課題

ロケットによる宇宙飛行に必要な費用や訓練のハードルを下げ、より多くの人が成層圏から地球や宇宙を眺められる体験を実現すること。

どう動くか

ヘリウムの浮力でプラスチック製の大型気球を上昇させ、気圧の低い上空では気球内のガスが膨張するため、その膨張を見込んだ構造にする。搭乗者は気密・与圧されたキャビン内で地上に近い気圧を保つ。下降時の排気、気球のパラシュート化、キャビン内の温度・酸素管理、通信や飛行経路予測などを組み合わせる。2024年7月の有人試験では、高度20,816mに到達した。

できるようになること

同社は、特別な訓練なしで成層圏の景色を楽しめる宇宙遊覧を起点に、宇宙体験を広く開くことを目指す。また、高高度気球技術を観測機器の打上げ・落下試験、通信、防災などの無人サービスにも活用すると説明している。

技術の出自:北海道大学工学部機械知能工学科・航空宇宙工学分野での学修時に始めた気球の研究開発に端を発する。大学発研究・大学との正式な共同研究プロジェクトかは確認できない。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 成層圏の有人宇宙遊覧
  • 観測機器・ペイロードの高高度打上げ、落下試験
  • 高高度通信
  • 防災分野の無人サービス
  • 有人宇宙船向け与圧キャビン・生命維持技術

優位性の主張

会社の主張
自社開発のプラスチック製高高度ガス気球と気密キャビンにより、2024年7月の有人飛行試験で高度20,816mに到達した。 出典
会社の主張
特別な訓練を必要とせず、成層圏までの宇宙遊覧を提供できる技術を開発したと説明している。 出典
会社の主張
JAXAの採択事業では、成層圏の高度20km超・気圧50hPa環境で与圧キャビンと生命維持装置の機能を実証済みと説明している。 出典

製品・サービス

試験導入
宇宙遊覧フライト℠

高高度ガス気球と与圧キャビンで成層圏を飛行し、地球や宇宙の景色を楽しむ有人遊覧サービス。 出典

成層圏からの遊覧体験を希望する個人・団体。搭乗者募集条件は未公表。
販売中
高高度ガス気球・気密キャビン等の開発/製造

有人・無人用の高高度ガス気球、気密キャビン、ペイロード筐体などを事業内容に掲げる。 出典

観測・試験・宇宙関連の企業、研究機関等。個別の顧客名は公表情報で確認できない。

これまでの歩み 新しい順

2026-03
助成
JAXA宇宙戦略基金 第二期「有人宇宙船汎用与圧キャビンシステム」 出典
2026-03
助成
JAXA「宇宙戦略基金 第二期「有人宇宙輸送システムにおける安全確保の基盤技術」採択」 出典
2026-03
受賞
経済産業省北海道経済産業局「第10回ものづくり日本大賞 ものづくり地域貢献賞(北海道経済産業局長賞)」 出典
2026-03
提携
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA):宇宙戦略基金事業に採択され、有人宇宙船向け与圧キャビン等を開発。 出典
2025-06
資金調達
金額は非公表。フォースタートアップスキャピタル合同会社 出典
2025-05
資金調達
金額は非公表。NVenture Capital株式会社 出典
2025-01
資金調達
金額は非公表。新日本空調株式会社 出典
2025-01
共同開発
日本航空株式会社:事業化に向け、体験設計、技術開発、人材育成などで協業。 出典
残りの9件を表示
2025-01
資本提携
新日本空調株式会社:第三者割当増資を引き受け、宇宙分野での協業を開始。 出典
2023-12
資金調達
4億円。インキュベイトファンド株式会社、アサヒグループジャパン株式会社、横浜キャピタル株式会社、トヨタ紡織株式会社、三井住友海上キャピタル株式会社、グローブアドバイザーズ株式会社 出典
2023-10
資金調達
5.7億円。インキュベイトファンド株式会社、横浜キャピタル株式会社、トヨタ紡織株式会社 出典
2022-06
資金調達
シード。4億円。インキュベイトファンド株式会社、三井住友海上キャピタル株式会社、株式会社SMBCベンチャーキャピタル、株式会社北洋銀行 出典
2022-06
助成
福島県地域復興実用化開発等促進事業費補助金(継続採択) 出典
2022-01
共同開発
株式会社JTB:旅行商品の企画、販路や体験設計など、宇宙遊覧事業の共創に参画。 出典
2021-12
資金調達
シード。6,347万円。インキュベイトファンド株式会社 出典
2021-12
助成
福島県地域復興実用化開発等促進事業費補助金 出典
2021-10
資金調達
シード。5.3億円。インキュベイトファンド株式会社、三井住友海上キャピタル株式会社、山口キャピタル株式会社、株式会社SMBCベンチャーキャピタル 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社JTB 旅行商品の企画、販路や体験設計など、宇宙遊覧事業の共創に参画。 出典
共同開発
日本航空株式会社 事業化に向け、体験設計、技術開発、人材育成などで協業。 出典
資本提携
新日本空調株式会社 第三者割当増資を引き受け、宇宙分野での協業を開始。 出典
提携
国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA) 宇宙戦略基金事業に採択され、有人宇宙船向け与圧キャビン等を開発。 出典

特許

24 件 出典
公式ABOUTページの知財一覧に登録済み特許として掲載された24件を計上。出願中案件も別途掲載されている。Google Patentsの出願人検索も実施したが、件数は公式一覧の掲載範囲に基づく。
主な分野高高度気球の構造・排気・吊索、有人用気密・与圧キャビン、キャビンの温度・結露管理、生命維持装置、気球の通信・制御
海外出願True
特許第6932408号「有人宇宙遊覧用気密キャビン」 株式会社岩谷技研 / 登録 出典
特許第7153408号「気嚢強制排気機構を備える飛翔体」 株式会社岩谷技研 / 登録 出典
特許第7071770号「真空下でのキャビン内の結露防止装置」 株式会社岩谷技研 / 登録。米国特許US11858642B2も公式知財一覧に記載。 出典
特許第7031920号「相変化物質を利用したキャビンの温度管理」 株式会社岩谷技研 / 登録。US11794906B2、CN115107983Bも公式知財一覧に記載。 出典
JP7309238B1「飛翔体を上昇させる気体の再利用方法」 株式会社岩谷技研 / 登録。Google Patents上でActive。米国・中国の優先権主張を確認。 出典
特許第7535833号「衛星または地上局を介して気球をコントロール可能なサーバ」 株式会社岩谷技研 / 登録 出典

会社の規模

従業員48名(2026-10-01時点) 出典
資本金9,974万円(2026-10時点) 出典
公式サイトiwaya.biz
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-03-31—-5.7億円—21.9億円 出典
2025-03-31—-2.82億円11.39億円18.35億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
北海道大学 北海道大学の「北大発認定スタートアップ企業」一覧に掲載。 出典
共同研究
東京科学大学 東京科学大学を代表機関とする宇宙戦略基金事業に連携機関として参画し、有人火星探査を見据えた研究開発を共同で進める。 出典

出資者(公開情報で確認できた18社)

事業会社(CVCを含む) 6独立系VC 4銀行・金融機関系 8

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:27件
法人番号:9380001026709
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