DNAタグと試験紙で、複数の遺伝子を青い線で目視検出

STH-PASは、標的遺伝子を増幅し、DNAタグと相補配列を印刷した試験紙で複数の遺伝子を目視検出する核酸クロマトグラフィー技術。

株式会社TBA 東北大学発 / 宮城県 仙台市青葉区 / 2013年設立
研究発の技術 遺伝子検査 核酸クロマトグラフィー ラテラルフロー PCR 等温核酸増幅 DNAプリンティング
実用化の段階
研究実証販売
会社沿革でC-PASの2013年10月販売開始を確認でき、2024年にはiso-PASカセットを発売、STH-PAS使用の食肉判別キットもタイで販売開始と発表されている。
3製品
4提携・顧客
2特許
7出資者

しくみ

解こうとしている課題

遺伝子検査では専用装置や専門技術が必要になる場合があり、設備や人材が限られる医療・検査現場での実施が難しい。感染症や食品検査などを現場で簡便に行うことを目指す。

どう動くか

標的DNAを、ビオチンと一本鎖DNAタグを付けたプライマーでPCR増幅する。増幅液を青色ラテックスと混ぜて試験紙に展開すると、タグが紙上の相補配列に結合し、その位置に青い線が現れる。TBAは、異なる標的用の配列を複数ラインに印刷したPASを製造する。公式説明では、特別な判定装置を使わず目視できること、4・8・12標的用など複数項目を同時に検出できることを特徴としている。

できるようになること

会社は、装置や専門技術への依存を減らし、医療インフラが限られる地域を含め、感染症・食品衛生・品種判定などの遺伝子検査を現場で行えるようにすることを目標に掲げる。

技術の出自:日本ガイシのDNA印刷・核酸クロマトグラフィー技術を基礎とし、東北大学医学系研究科の遺伝子検査法研究成果を事業化。大学発ベンチャーとして設立されたと公的資料が説明している。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 感染症病原菌・ウイルスの検出
  • 薬剤耐性菌・遺伝子型の判定
  • 食品中の食中毒菌・病原菌の検査
  • 食肉・農産物の品種判定、偽装検査
  • 食品・製造工程の衛生管理
  • 研究用遺伝子検査

優位性の主張

会社の主張
専用の判定装置を使わず、青いラインを目視して標的遺伝子を判定できる。PASは4・8・12標的用などを提供し、複数項目を同時検出できる。 出典
会社の主張
C-PASの価格に特許使用料を含めており、TBA製PASを用いる場合は別途の特許使用料が不要と案内している。 出典
大学の発表
東北大学は、一般的なPCR検査と異なり、STH法では目視で判定できる点を特徴として紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
C-PAS(Printed Array Strip)

STH法で増幅した標的遺伝子を目視検出するDNA印刷メンブレンストリップ。4・8・12標的用とカスタム品を提供。 出典

遺伝子検査キットメーカー、研究機関、検査事業者
販売中
iso-PAS ワーキングカセット

等温核酸増幅とPASによる目視判定を一体化したカセット。密閉状態で操作し、会社資料では増幅後約10分で判定できると説明。 出典

遺伝子検査キットメーカー、検査・研究機関
販売中
STH-PASを用いたハラール用偽装肉判別検査キット

食肉に非ハラール動物種が混入していないかを簡易判定するキット。タイで販売開始と発表された。 出典

食品検査事業者、食品関連事業者

これまでの歩み 新しい順

2025-12
共同開発
ニプロ株式会社:ニプロの遺伝子検査技術とTBAのiso-PASを組み合わせたエムポックス検査薬の開発プロジェクトに参加。 出典
2024-11
資金調達
Tohokuライフサイエンス・インパクトファンドからの資金調達。金額は非公表。ミライドア Tohoku株式会社 出典
2024-05
海外出展
モロッコ:JETROのジャパンテック・アフリカチャレンジに採択され、GITEX AFRICA 2024に出展。 出典
2024-04
採択
日本貿易振興機構(JETRO)「ジャパンテック・アフリカチャレンジ採択」 出典
2024-02
融資
七十七銀行・日本政策金融公庫による協調融資。株式会社七十七銀行、株式会社日本政策金融公庫 出典
2022-03
海外顧客
タイ:TBAのSTH-PASを用いたハラール用偽装肉判別検査キットが、現地企業との開発を経てタイで販売開始。 出典
2022-03
共同開発
Talenome Co., Ltd.:チュラロンコン大学とともに、TBAのSTH-PASを用いるハラール向け偽装肉判別キットを開発し、タイで販売開始。 出典
2021-05
採択
国際協力機構(JICA)「JICA民間連携事業「インド国地域の感染症医療サービス向上に向けた簡易PCR検査導入の取り組み案件化調査」」 出典
残りの8件を表示
2020-11
認定
経済産業省東北経済産業局・仙台市等「J-Startup TOHOKU選定」 出典
2019-07
資金調達
SURE Marketing Company Inc.への第三者割当増資。金額は非公表。SURE Marketing Company Inc. 出典
2019-05
資金調達
Guangzhou Biotron Technology Co.,Ltd.への第三者割当増資。金額は非公表。Guangzhou Biotron Technology Co.,Ltd. 出典
2018-12
資金調達
THVP-1号投資事業有限責任組合からの第三者割当増資。5,000万円。東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社 出典
2018-10
海外
ベトナム:JETROの実証事業として、STH-PAS遺伝子検査キットの製造販売実証を進めている旨を発表。 出典
2017-01
受賞
仙台市起業支援センター アシ☆スタ「ビジネスグランプリ2017 優秀賞」 出典
2014-10
資金調達
第一次増資(ふくしま成長産業育成ファンド)。1.19億円。株式会社スカイスターファイナンス(ふくしま成長産業育成投資事業有限責任組合) 出典
2013-08
提携
株式会社日本ガイシ:会社沿革によると、設備貸与と特許・商標ライセンスの実施許諾契約を締結。 出典

提携先・顧客

共同開発
Talenome Co., Ltd. チュラロンコン大学とともに、TBAのSTH-PASを用いるハラール向け偽装肉判別キットを開発し、タイで販売開始。 出典
共同開発
チュラロンコン大学 Talenome社とともに、STH-PASを用いる食肉種判別キットを開発。 出典
共同開発
ニプロ株式会社 ニプロの遺伝子検査技術とTBAのiso-PASを組み合わせたエムポックス検査薬の開発プロジェクトに参加。 出典
提携
株式会社日本ガイシ 会社沿革によると、設備貸与と特許・商標ライセンスの実施許諾契約を締結。 出典

特許

2 件 出典
Google Patents等で株式会社TBAおよび英語名の出願人を検索し、TBAが出願人に含まれる公報を確認した範囲の件数。共同出願1ファミリーと日本公開出願1件。網羅的件数ではない。
主な分野核酸検査用固相担体・表面付着組成物、検査用カセット
共同出願人タクセル株式会社、フィンガルリンク株式会社、藤倉化成株式会社
海外出願True
WO2020241785A1 / JP7619570B2「固相付着用組成物、当該組成物を利用する固相担体、並びに当該固相担体の生産方法及び使用方法」 株式会社TBA、藤倉化成株式会社 / WO公開。日本では特許7619570として登録 出典
特開2024-110055「検査用カセット」 フィンガルリンク株式会社、株式会社TBA、タクセル株式会社 / 公開公報。公開情報で審査請求未請求と確認 出典

会社の規模

従業員6名(2026-06-30時点) 出典
資本金6,500万円(2025-06時点) 出典
公式サイトt-bioarray.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2024-06-30——-5,524万円4,453万円 出典
2023-06-30——-4,435万円2,932万円 出典
2020-06-30——2,562万円7,329万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の施設
東北大学 東北大学連携ビジネスインキュベータ(T-Biz)に入居。中小機構の施設ページでも法人番号が一致。 出典
共同研究
東北大学 東北大学大学院医工学研究科の研究室と共同研究開発を行っていると宮城県の企業紹介が説明。 出典
大学との関係
東北大学 東北大学発ベンチャーとして紹介されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた7社)

事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 1銀行・金融機関系 1大学系(大学VC・大学) 1公的機関・財団 1その他・不明 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:24件
法人番号:9370001023376
内容の誤りを知らせる