果物の皮から作るポリマーで水を保ち、農地に少しずつ届ける

果物の皮などの作物残渣から作る、農業向けの自然由来・生分解性超吸水性ポリマー。

EF Polymer株式会社 沖縄科学技術大学院大学発 / 沖縄県 国頭郡恩納村 / 2018年設立
研究発の技術 バイオマテリアル 超吸水性ポリマー ペクチン 作物残渣アップサイクル 生分解性素材 農業資材
実用化の段階
研究実証販売
会社発表では2020年にインド、2021年に日本、2023年に米国、2024年にフランスで販売を開始し、2025年1月にグローバル累計販売400トンを達成した。
3製品
4提携・顧客
1特許
24出資者

しくみ

解こうとしている課題

干ばつや水不足、肥料価格の上昇に直面する農業生産者の水・肥料の利用効率を高め、廃棄される作物残渣も資源として活用することを目指す。

どう動くか

公式説明では、残渣を乾燥・粉砕し、ペクチンを抽出して混合する。土に混ぜると水を吸って保持し、作物の根へ徐々に放出する。会社は自重の約50倍を吸水し、効果が約6か月続いた後、微生物の働きで約1年かけて土に還ると説明している。原料を作物残渣とし、石油由来素材や化学薬品を使わない製造工程を特徴としている。

できるようになること

会社は、農地の保水性・保肥力を高め、灌水や施肥の頻度を減らして栽培コストや水・肥料の使用量を抑えることを目指す。残渣をポリマー原料として再利用する地域循環型モデルも掲げている。会社公表では最大40%の節水、20%の肥料節約としているが、作物・条件で結果が異なる。

技術の出自:インドで開発が始まり、沖縄科学技術大学院大学(OIST)のInnovation Accelerator Programに2019年に選定。OISTの起業支援を受けた経緯は確認できるが、特定の学部・研究室・研究プロジェクト発の技術との記載は確認できない。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 農業・園芸の土壌保水材
  • 育苗・播種
  • 農業資材
  • 吸水シート(日用品、化粧品、食品包装、医療、ペットケア等)
  • 保冷剤、衛生用品、化粧品等への素材応用(開発・用途開拓を含む)

優位性の主張

会社の主張
果物の皮などの作物残渣を原料とする100%自然由来のポリマーで、完全生分解性を持つと会社は説明している。 出典
会社の主張
農業用途で自重の約50倍を吸水し、最大40%の節水と20%の肥料節約につながると会社は説明している。効果は作物・条件により異なる。 出典
会社の主張
特許公報に記載された試験では、オレンジ皮由来ポリマーの保水能は76.1%、アクリル系SAPは74.7%だった。試験条件は21℃、相対湿度60%、試料5gに蒸留水200mlを加え10分静置。 出典

製品・サービス

販売中
EFポリマー

果物の皮などの作物残渣から作る農業用保水材。粉末・粒状があり、土壌の保水・保肥を補助する。 出典

農家、園芸・農業資材の利用者
販売中
EFポリマーシート

植物由来の吸水性ポリマーと生分解性不織布を組み合わせた吸水シート。 出典

化粧品、医療、農業、食品包装、ペットケア等の事業者
実証
国産原料由来バイオポリマー(BP)

既存のペクチン由来製品とは異なる国産原料を用いる完全有機・生分解性ポリマーの開発・実証。 出典

農業生産者、化学ポリマー・関連製品の製造企業

これまでの歩み 新しい順

2026-07
実証
サントリーホールディングス株式会社:ゆず栽培で保水性、収量・品質、灌漑負荷への影響を調べる共同実証を開始。 出典
2025-09
資金調達
シリーズBセカンドクローズ(ラウンド累計)。26.3億円。インパクト・キャピタル株式会社、一般社団法人AgVenture Lab、鹿児島ディベロップメント株式会社、株式会社エマエンタープライズ、株式会社北海道共創パートナーズ、株式会社脱炭素化支援機構 出典
2025-04
資金調達
シリーズBファーストクローズ。10億円。ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社、株式会社MTG Ventures、株式会社琉球銀行、Future Food Fund株式会社、津梁ファンド投資事業有限責任組合 出典
2025-04
助成
NEDOディープテック・スタートアップ支援事業(PCAフェーズ)。8.11億円 出典
2025-04
共同開発
綜研化学株式会社:植物由来ポリマーを使った吸水シートを共同開発し、2025年4月に販売開始。 出典
2025-03
助成
NEDO「GX分野のディープテック・スタートアップに対する実用化研究開発・量産化実証支援事業(PCAフェーズ)」 出典
2024-10
融資
鈴与商事との転換社債による調達。鈴与商事株式会社 出典
2024-10
資本提携
鈴与商事株式会社:資本業務提携。国内販売、農業資材の共同開発、関連農業法人での実証を進める。 出典
残りの13件を表示
2024-01
海外顧客
フランス:2024年にフランスで販売を開始したと発表。 出典
2023-08
規制・認証
ECOCERT INPUTS(米国・EU)(取得済み。ECOCERTの公開事業者ページではEU Inputs AttestationおよびUSDA NOP Inputs Attestationを掲載。)
2023-06
助成
沖縄型スタートアップ拠点化推進事業費補助金。2,426万円 出典(Gビズインフォ)
2023-05
資金調達
シリーズA。5.5億円。ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社、株式会社西本、株式会社MTG Ventures、Beyond Next Ventures株式会社、Lifetime Ventures株式会社、沖縄振興開発金融公庫 出典
2023-04
資金調達
沖縄振興開発金融公庫による出資。5,000万円。沖縄振興開発金融公庫 出典
2023-01
海外顧客
米国:2023年に米国で販売を開始したと発表。 出典
2022-04
融資
資本性ローン。5,000万円。沖縄振興開発金融公庫 出典
2022-02
受賞
環境省「令和3年度 環境スタートアップ大賞・環境スタートアップ大臣賞」 出典
2022-01
認定
有機JAS資材評価協議会「有機JAS資材リスト登録」 出典
2022-01
規制・認証
有機JAS資材リスト登録(登録済み。農業資材として有機栽培での使用適合性が評価された旨を会社が公表。) 出典
2021-04
資金調達
シード。4,000万円。株式会社MTG Ventures、Yosemite LLC、Beyond Next Ventures株式会社 出典
2019-12
受賞
Climate Launchpad「Climate Launchpad Carbon Tech部門優勝」 出典
2019-07
提携
沖縄科学技術大学院大学:OISTのスタートアップアクセラレータープログラムに選定され、起業・事業化支援を受けた。 出典

提携先・顧客

共同開発
綜研化学株式会社 植物由来ポリマーを使った吸水シートを共同開発し、2025年4月に販売開始。 出典
資本提携
鈴与商事株式会社 資本業務提携。国内販売、農業資材の共同開発、関連農業法人での実証を進める。 出典
実証
サントリーホールディングス株式会社 ゆず栽培で保水性、収量・品質、灌漑負荷への影響を調べる共同実証を開始。 出典
提携
沖縄科学技術大学院大学 OISTのスタートアップアクセラレータープログラムに選定され、起業・事業化支援を受けた。 出典

特許

1 件 出典
Google Patentsで出願人名EF Polymer/EF Polymer K.K.を検索し、保水性天然ポリマーの同一ファミリー1件を確認。国別ファミリー表示はUS・JP・CN・AU・WO。網羅的な全知財件数ではない。
主な分野作物残渣・ペクチン由来の保水性天然ポリマー、農業用土壌保水材、ポリマーの製造方法
海外出願True
JP2022542300A/JP2022506022A「環境に優しい保水性天然ポリマー及びその方法」 EF Polymer株式会社 / 出願中(Google Patents表示) 出典
US12564827B2「Eco-friendly water retention natural polymer and method thereof」 EF Polymer K.K. / 登録(2026-03-03公開) 出典
WO2021019577A1「Eco-friendly water retention natural polymer and method thereof」 EF Polymer / 国際公開。各国移行の状況は各国公報を参照。 出典

会社の規模

従業員56名(2025-09時点) 出典
資本金2,500万円(2022-04時点) 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトefpolymer.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-03-31—-6.15億円—26.17億円 出典
2025-03-31—-1.7億円—14.93億円 出典
2023-02-28—-2,464万円—1.05億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学との関係
沖縄科学技術大学院大学(OIST) 2019年にOISTのスタートアップ・アクセラレーター・プログラムに採択。 出典
大学の施設
沖縄科学技術大学院大学(OIST) OIST Innovation Incubatorのメンバーとして施設を利用。OISTの紹介記事でもインキュベーター参加企業として掲載。 出典

出資者(公開情報で確認できた24社)

株式会社MTG Ventures株式会社西本*鈴与商事株式会社Future Food Fund株式会社株式会社エマエンタープライズ共立ホールディングス株式会社株式会社マリッサ・エステート・インターナショナル綜研化学株式会社TOPPANホールディングス株式会社豊田合成株式会社東邦ガス株式会社サントリーホールディングス株式会社Yosemite LLCBeyond Next Ventures株式会社ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社*Lifetime Ventures株式会社インパクト・キャピタル株式会社鹿児島ディベロップメント株式会社SVG Ventures Sunrise Agri Fund GP, LLC株式会社琉球銀行株式会社北海道共創パートナーズ沖縄振興開発金融公庫一般社団法人AgVenture Lab株式会社脱炭素化支援機構
事業会社(CVCを含む) 12独立系VC 7銀行・金融機関系 2公的機関・財団 3

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:27件
法人番号:9360001027015
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