時刻を精密に同期する無線LANで、産業機器の制御を目指す

IEEE 802.11無線LANを産業機器の制御に使うため、低遅延・高信頼・高精度な時刻同期を目指す産業用無線通信技術。

株式会社レイドリクス 九州工業大学発 / 福岡県 飯塚市 / 2005年設立
研究発の技術 産業用無線LAN IEEE 802.11 産業用Ethernet FA 産業ロボット制御 MU-MIMO
実用化の段階
研究実証販売
国の事業資料は、産業用無線LANの知的財産について複数社との取引があると記載する一方、システムはデモ機・サンプル提供段階で、製品化に向けた工場実証や小型化が課題としている。
2製品
3提携・顧客
4特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

産業ロボットを有線Ethernetで制御すると、ケーブルの断線や交換、配線・保守のコスト、設備配置変更の難しさが生じる。これらを抑えつつ、制御に必要な低遅延性と信頼性を備えた無線化を目指す。

どう動くか

一般的な無線LANを基盤に、周期的な制御通信や機器間の時刻同期を行う。会社と九州工業大学の研究成果として、複数ロボットへ同時に指令を送るMU-MIMO方式や、産業用途向けの無線同期・遠隔制御方式が公表されている。国の事業報告では、開発機が実工場環境で動作し、40MHz帯域で1端末当たり200μ秒の周期通信、1ナノ秒以下の時刻同期を達成したとされる。

できるようになること

実用化されれば、産業ロボットや製造ラインの配線・保守負担を減らし、設備配置やライン変更をしやすくすることが期待される。国の事業資料は産業機械・情報通信分野での利用を挙げている。

技術の出自:九州工業大学 情報工学分野の無線通信研究。株式会社レイドリクス、九州工業大学、飯塚研究開発機構が参加した産業用無線LANシステム研究開発プロジェクト。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 産業ロボットの制御通信
  • 製造ライン・FA設備の無線化
  • 工場内の産業機器ネットワーク
  • 無線LANの解析・開発
  • 無線LANを使った時刻同期・測位

優位性の主張

会社の主張
九州工業大学と共同開発したシステムについて、40MHz帯域で1端末当たり200μ秒の周期通信、1ナノ秒以下の時刻同期を達成し、実工場環境下で動作したと報告している(国の事業資料掲載値)。 出典
第三者の評価
九州経済産業局のベンチャーシーズ資料は、IEEE 802.11対応を基盤に1端末当たり100μ秒以下の周期通信と1μ秒以下の時刻同期を特徴として紹介し、当時のクラスC相当の産業用Ethernet無線化技術として「業界最高水準」と記載している。 出典
大学の発表
2013年出願のMU-MIMO関連特許は、同一周波数帯で複数の産業ロボットへ同時に指令信号を送る構成を扱う。 出典

製品・サービス

試験導入
産業用無線LANシステム

工場のロボットや産業機器の制御通信を無線化するシステム。デモ機とサンプル提供が公表されている。 出典

産業ロボットメーカー、FA・製造業など
段階不明
無線LAN解析・開発プラットフォーム

SDRを使い、Wi-Fiパケットや伝送路特性を可視化・解析する展示製品。MATLABやFPGAを用いた解析、カスタム開発にも対応。 出典

無線LAN機器・システムの研究開発者、製造業者

これまでの歩み 新しい順

2019-04
助成
飯塚市 新技術・新製品開発補助事業(令和元年度採択) 出典
2016-07
助成
経済産業省・中小企業庁「平成28年度 戦略的基盤技術高度化支援事業(産業用無線LANシステム研究開発)」 出典
2016-04
助成
戦略的基盤技術高度化支援事業(平成28~30年度) 出典

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人九州工業大学 産業用無線LANシステムを共同研究・開発。関連特許の共同出願も確認。 出典
提携
公益財団法人飯塚研究開発機構 産業用無線LAN開発事業の事業管理機関。 出典
顧客
非公表の複数企業 国の事業資料で、知的財産について複数社との取引があると記載。企業名は非公表。 出典

特許

4 件 出典
九州工業大学の公開特許一覧とGoogle Patentsを中心に確認できたレイドリクス出願人・共同出願人の案件は4件(公開案件を含む)。法人単位の網羅件数ではない。別途、関連する九州工業大学単独名義の2019年出願を確認。
主な分野無線LAN・MU-MIMO、無線同期、シンボル同期捕捉、伝送路推定、高速伝送システムの復号
海外出願True
MU-MIMO system and MU-MIMO communication method(JP6172670B2、出願 JP2013178280A) 株式会社レイドリクス、国立大学法人九州工業大学 / 日本で登録、Google Patents上の法的状態はActive(同サイト注記では法的判断ではない) 出典
シンボル同期捕捉回路(特願2005-381028、特開2007-166571) 株式会社レイドリクス / 公開。登録状況は参照資料だけでは確認できず 出典
伝送路推定方法(特願2005-361018、特開2007-143088) 株式会社レイドリクス / 公開。登録状況は参照資料だけでは確認できず 出典
高速伝送システムにおける復号装置及び方法(特願2005-117506、特開2006-262428) 株式会社レイドリクス / 公開。登録状況は参照資料だけでは確認できず 出典
通信システム、遠隔制御機械システム及び通信方法(特願2019-129207、特開2021-16059) 国立大学法人九州工業大学 / 公開。Go-Tech資料ではレイドリクスが大学知財部と連携した出願として記載 出典

会社の規模

従業員7名(2020-03-19時点) 出典
資本金315万円(2018時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー

大学との関係

共同研究
九州工業大学 低遅延・高信頼・高安全な産業用無線LANシステムの研究開発で、同大学が研究等実施機関として参画。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:7件
法人番号:9290001046146
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