心臓画像に合わせた編み目のネットで、心臓の拡大抑制を目指す

患者ごとの心臓形状に合わせて編成する、心臓の拡大を抑える植込み型メッシュネット。

株式会社iCorNet研究所 名古屋大学発 / 愛知県 名古屋市千種区
研究発の技術 医療機器 心臓外科 拡張型心筋症 心不全 植込み型医療機器 患者別設計
実用化の段階
研究実証販売
臨床研究・探索的治験を経て検証的治験中で、2026年5月に1例目の植込み手術が行われた一方、承認・販売は確認できない。
2製品
4提携・顧客
6特許
9出資者

しくみ

解こうとしている課題

拡張型心筋症では心臓の拡大が心臓への負担を増し、心機能低下を進める。進行を抑える治療選択肢をつくることを目指す。

どう動くか

心臓画像から個々の心臓の立体形状を把握し、その形に合うネットを設計・編成して心室の外側に装着する。心臓を外から支えて左心室の過度な拡張を抑え、心臓リモデリングの進行を防ぐことを目指す。右心室を覆わない形状や、患者ごとに設計する点が特徴。開発中の医療機器で、承認済みではない。

できるようになること

会社は、心臓移植や補助人工心臓以外の治療選択肢となり、心臓拡大の抑制や運動機能の改善につながる可能性を掲げる。臨床試験と承認取得を目指す段階であり、普及後の効果は確立していない。

技術の出自:名古屋大学大学院医学系研究科・医学部の心臓外科学分野を中心とする臨床研究。製品化に向け、ニット縫製の株式会社トレステックと共同で開発。関連する製造方法特許には金沢工業大学・金沢医科大学・東海メディカルプロダクツが当初出願人として記載されている。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 拡張型心筋症の心臓リモデリング進行抑制
  • 心室表面に装着する心臓サポート
  • 導電性繊維を用いた除細動機能付き心臓ネットの研究開発

優位性の主張

会社の主張
患者ごとに心臓の形に合わせたテーラーメイド設計とし、左心室を中心に覆いて右心室への拘束を軽減する形状を採用。完全無縫製の編成により、縫い目のほつれリスクを抑え長期耐久性を実現したと会社は説明している。 出典
第三者の評価
東京都の事業化事例では、設計・製造精度を最終品の寸法公差で約5%から1%未満に向上したと記載。これは開発時の製造工程改善についての公的資料の記述。 出典

製品・サービス

試験導入
テーラーメイド方式心臓形状矯正ネット(心臓サポートネット)

患者ごとに設計・編成したメッシュを心室表面に装着し、心臓の拡大を抑えることを目指す植込み型医療機器。 出典

拡張型心筋症患者を診療する医療機関(治験中。一般販売前)
研究段階
導電性繊維を用いた除細動心臓ネット

心臓サポートネットに導電性繊維・電極を組み合わせ、除細動機能を持たせる研究開発中のネット。 出典

医療機関・心臓外科領域(想定。販売開始の公表なし)

これまでの歩み 新しい順

2026-05
実証
東京女子医科大学病院:検証的治験の1例目の植込み手術を実施。 出典
2026-05
規制・認証
検証的治験(治験開始後、1例目の植込み手術を2026年5月に実施。会社は同年7月に公表。) 出典
2026-03
助成
東京都先端医療機器アクセラレーションプロジェクト補助事業(継続) 出典
2026-02
資金調達
シリーズC(第一次募集)。2.5億円。Diamond Medino Capital株式会社、ディーブイエックス株式会社、株式会社TRKS 出典
2022-09
海外特許
米国:植込み型除細動・両心室ペーシング機能を備えた心臓ネット電極の特許が米国で成立。 出典
2021-11
海外プログラム
米国:JETRO Innovation ProgramのボストンBio/Healthcareコースに採択。海外展開モデル構築や海外投資家・事業パートナーとの接点を得るプログラム。 出典
2021-05
助成
愛知県「新あいち創造研究開発補助金「導電性繊維を用いた除細動心臓ネットの編成技術の研究開発」」 出典
2021-03
資金調達
シリーズB。2.1億円。名古屋中小企業投資育成株式会社、静岡キャピタル株式会社、ディーブイエックス株式会社、株式会社アムコ、株式会社近藤研究所 出典
残りの4件を表示
2020-06
規制・認証
先駆け審査制度対象製品への選定(選定済み。販売承認を意味するものではない。) 出典
2018-02
資金調達
1.5億円。ニッセイ・キャピタル株式会社 出典
2017-05
助成
平成28年度補正 革新的ものづくり・商業・サービス開発支援補助金。414万円 出典
2016-12
共同開発
株式会社トレステック:ニット縫製を専門とし、心臓サポートネットの事業化に向け共同研究・開発。 出典

提携先・顧客

共同開発
名古屋大学 心臓形状矯正ネットの臨床研究・医師主導治験を共同で進めている。 出典
共同開発
株式会社トレステック ニット縫製を専門とし、心臓サポートネットの事業化に向け共同研究・開発。 出典
共同開発
株式会社UT-Heart研究所 心臓シミュレーション技術等で協力。関連特許に共同出願人として記載。 出典
実証
東京女子医科大学病院 検証的治験の1例目の植込み手術を実施。 出典

特許

6 件 出典
Google Patentsで英語出願人名等を検索し、重複言語・国別公報をまとめて少なくとも6つの発明ファミリーを確認。網羅的な特許ポートフォリオ調査ではない。
主な分野患者別心臓形状矯正ネット、心臓ネットの編成・製造方法、電極・除細動機能付き心臓ネット、心臓ネットの装着器具・方法、臓器への通電装置
共同出願人UT-Heart Inc、東海メディカルプロダクツ株式会社、金沢医科大学、金沢工業大学
海外出願True
EP2823769B1 — Heart correction net iCorNet Laboratory Co Ltd / 登録(Google Patents上でActive) 出典
US9702067B2 — Manufacturing method for heart correction net iCorNet Laboratory Co., Ltd.(当初出願人から譲渡) / 登録(Google Patents上でActive) 出典
WO2020174590A1 — Cardiac support net and implantable defibrillator iCorNet Laboratory Co Ltd、UT-Heart Inc / 国際公開。EP・JP・CN・US等の各国移行記録あり 出典
JP6815683B1 — Heart net with electrodes iCorNet Laboratory Co., Ltd. / 登録 出典
WO2023157272A1 — Heart net placement tool and placement method iCorNet Laboratory Co Ltd / 国際公開。JP・CN・EP・USの移行記録あり 出典
WO2024218881A1 — Energization device for organ iCorNet Laboratory Co Ltd / 国際公開。Google PatentsではCeased表示 出典

会社の規模

資本金3,000万円(公式会社概要を確認(2026-10)時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトicornet.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-03-31—-1.3億円—2.19億円 出典
2025-03-31—-7,074万円—9,701万円 出典
2024-03-31—-7,940万円—8,956万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
名古屋大学 名古屋大学発ベンチャー称号(第038号)。 出典
大学の施設
名古屋大学 名古屋医工連携インキュベータに入居。現住所は同施設内。施設は中小企業基盤整備機構が運営する大学連携型インキュベータ。 出典
共同研究
名古屋大学 AMED橋渡し研究プログラムに、大学病院と同社が研究開発代表・分担者として採択され、探索的医師主導治験に向けて共同で取り組むと発表。 出典

出資者(公開情報で確認できた9社)

株式会社トレステックディーブイエックス株式会社株式会社アムコ株式会社近藤研究所株式会社TRKS*名古屋中小企業投資育成株式会社Diamond Medino Capital株式会社ニッセイ・キャピタル株式会社静岡キャピタル株式会社
事業会社(CVCを含む) 5独立系VC 2銀行・金融機関系 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:22件
法人番号:9180001125828
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