セルロースと樹脂をつなぐ剤で、複合材料を開発

セルロース系材料とポリプロピレン(PP)などの樹脂を複合化する材料技術。相溶化剤の設計・合成を基盤に、複合材料の開発支援を行う。

株式会社セルマップ 静岡大学発 / 静岡県 静岡市駿河区 / 2023年設立
研究発の技術 セルロース複合材料 ポリプロピレン 相溶化剤 CNF 高分子材料 油吸着材
実用化の段階
研究実証販売
静岡大学の企業紹介で、個別要請に応じた技術コンサルティングと製品開発支援を提供していると説明されている。油吸着体は特許登録を確認したが、販売は確認できない。
2製品
1提携・顧客
2特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

セルロース系材料とPPなどの樹脂は性質が異なり、均一な分散や界面の結合が難しい。セルロースを樹脂の補強材として使う際の複合化の課題に取り組む。

どう動くか

セルロースは親水性、PPは水になじみにくいため、そのままでは均一に混ざりにくい。同社が紹介する技術は、セルロースと樹脂の間をつなぐ相溶化剤(MAPP)を設計し、セルロースを樹脂中に分散させるもの。静岡大学の発表では、CNFをMAPPで処理したマスターバッチを樹脂に混ぜる手法が説明されている。また、同社名義の特許には、少量の撥水剤をセルロース系材料に含浸させ、水に浮く油吸着体を作る技術もある。

できるようになること

大学資料は、CNFを樹脂中に均一分散させる複合材料の利用を目指し、自動車・家電部品などへの用途を示す。セルロースなどの再生可能資源を材料に活用することで、化石資源由来材料の使用やCO2排出の削減につながる可能性を掲げている。

技術の出自:静岡大学 農学部・ふじのくにCNF寄附講座。セルロースナノファイバー(CNF)と樹脂の複合化に関する研究。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 自動車向けPP複合材料
  • 家電向けPP複合材料
  • CNF・セルロース系フィラーを用いた樹脂材料
  • 水面・排水中の油吸着(特許技術。製品展開は未確認)

優位性の主張

大学の発表
静岡大学の発表では、CNFに適したMAPPを設計・合成し、簡便かつ安価なマスターバッチ作成を可能にする技術と説明。CNFを3wt%含むPP複合材の試験例では、分散が良好な試料の引張・曲げ特性などが比較提示されている。 出典
会社の主張
同社は、相溶化剤の合成技術を背景に、主にPP複合材料開発について個別要請に応じた技術コンサルティングと製品開発支援を行うとしている。 出典

製品・サービス

販売中
樹脂複合材料開発の技術コンサルティング・受託開発

セルロース系材料と樹脂、特にPPとの複合材料開発について、技術相談や製品開発を支援する。 出典

PP複合材料を開発する企業
研究段階
セルロース系油吸着体

セルロース系材料に少量の撥水剤を含浸し、水に浮きながら油を吸着する材料。販売状況は確認できない。 出典

提携先・顧客

共同開発
城東テクノ株式会社 3Dプリンタ用樹脂組成物に関する特許の共同出願人として掲載。 出典

特許

2 件 出典
社名および法人番号での公開検索、Google Patents検索、共同出願情報を確認した範囲で2件。全件網羅を保証するものではない。
主な分野セルロース・PP複合材料、3Dプリンタ用樹脂組成物、セルロース系油吸着材
共同出願人城東テクノ株式会社
特許第7560913号「油吸着用の吸着体、及び油吸着用の吸着体の製造方法」 株式会社セルマップ / 登録(Google Patents上でActive) 出典
特許第7402378号「立体造形装置用樹脂組成物、立体造形装置用フィラメント、造形物、立体造形装置用ペレット、及び射出成型用樹脂組成物」 城東テクノ株式会社、株式会社セルマップ / 登録 出典

会社の規模

資本金100万円(2024年度調査時点時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー

大学との関係

大学の認定
静岡大学 静岡大学発ベンチャー企業として大学の紹介ページに掲載。大学の個別紹介資料では、代表者が静岡大学農学部教員時に設立したと説明されている。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:4件
法人番号:9080001025550
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