金・銀のナノ粒子インクを印刷し、電子回路を作る

金・銀などの金属ナノ粒子を含む導電性インクと、インクジェットで電子回路を印刷する技術。

株式会社C-INK 岡山大学発 / 岡山県 総社市 / 2012年設立
研究発の技術 金属ナノ粒子 導電性ナノインク プリンテッドエレクトロニクス インクジェット印刷 材料化学 銀ナノ粒子
実用化の段階
研究実証販売
公式サイトがナノインクの製造・販売とC-JETの2024年11月販売開始を案内し、2024年には銀ナノインクのGarmin航空機向けタッチパネル配線への量産採用を公表している。
3製品
6提携・顧客
4特許
3出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来の電子回路形成では真空装置や高温処理が必要で、設備投資やエネルギー消費、熱に弱い基材への適用が課題となる。

どう動くか

金属ナノ粒子の表面をπ共役系配位子で保護し、粒子間の電気の流れを妨げにくくする。インクを基材に印刷して乾燥・加熱すると導電性の配線を形成できる。会社は低温焼結、インク保存安定性、安定した細線印刷を特徴として挙げている。

できるようになること

インクジェット印刷で必要な場所に必要量の金属インクを塗布でき、銀材料の使用量削減や複数品種のオンデマンド生産、回路製造工程の自動化・内製化につながると会社や公的プロジェクトが説明している。

技術の出自:岡山大学のナノ導電材料・プリンテッドエレクトロニクス関連研究。岡山大学は、室温での印刷電極形成と親水・疎水パターンによる精密成膜技術を公表。基本特許には株式会社コロイダル・インク名義の出願もある。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • プリント基板・電子回路の配線形成
  • 航空機向けタッチパネル配線
  • タッチパネル・電極形成
  • めっき下地触媒
  • 静電シールド形成
  • 透明導電フィルム・タッチセンサーの試作
  • プリンテッドエレクトロニクス

優位性の主張

会社の主張
表面保護配位子に導電性を持たせ、常温常圧で塗布・乾燥するだけで導電性を得るナノインク組成物を実現したと特許で説明。 出典
会社の主張
会社は、銀ペーストより銀使用量を削減でき、安定したインクジェット細線印刷と低温焼結・保存安定性を特徴として掲げる。 出典
第三者の評価
経産省のGo-Techナビ掲載プロジェクトでは、当時の試作フィルムで可視光透過率最大91.1%(基材込み84.3%)、ヘイズ最良1.0%などの成果が記載されている。試作条件・評価内容に基づく結果。 出典

製品・サービス

販売中
DryCure(導電性銀・金ナノインク)

インクジェット印刷向けの導電性金属ナノインク。金属配線、電極、めっき下地、静電シールド形成に用いる。 出典

電子部品・回路基板メーカー、電子機器メーカー、研究開発機関
販売中
C-JET

導電性ナノインクの試作・評価に用いるインクジェットプリンター。 出典

電子部品・回路基板メーカー、電子機器メーカー、研究開発機関
段階不明
防湿コート

電子回路などを保護する防湿コーティング関連製品・技術。公開ページで価格や提供開始時期は確認できず。 出典

電子機器・電子部品メーカー

これまでの歩み 新しい順

2025-10
海外出展
中国:2025年10月、中国・深圳で開催の C-TOUCH & DISPLAY 2025 への出展を告知。 出典
2025-06
海外出展
米国:2025年6月、ボストン開催の TechBlick で講演。 出典
2024-06
海外出展
中国:2024年6月、上海で開催された太陽光発電・スマートエネルギー展示会 SNEC PV 2024 に出展。 出典
2024-04
顧客
Garmin Ltd.:銀ナノインクが航空機制御システム用タッチパネル配線材料として量産採用されたと発表。 出典
2024-02
資金調達
株式投資型クラウドファンディング(2回目)。4,010万円 出典
2022-12
資金調達
株式投資型クラウドファンディング。3,899万円 出典
2019-03
資金調達
金額は非公表。MBC Shisaku 1号投資事業有限責任組合 出典
2016-08
受賞
韓国情報ディスプレイ学会(KIDS)「IMID 2016 金賞」 出典
2015-02
受賞
プリンタブルエレクトロニクス展「プリンタブルエレクトロニクス展2015 独創性部門賞」 出典
2013-04
助成
中小企業庁・岡山県産業振興財団「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン)、透明導電フィルム開発プロジェクト」 出典

提携先・顧客

顧客
Garmin Ltd. 銀ナノインクが航空機制御システム用タッチパネル配線材料として量産採用されたと発表。 出典
共同開発
セイコーエプソン株式会社 インクの評価・量産用プリンター供給を進める連携先として紹介。 出典
共同開発
ナカンテクノ株式会社 インクの評価・量産用プリンター供給を進める連携先として紹介。 出典
共同開発
マイクロクラフト株式会社 インクの評価・量産用プリンター供給を進める連携先として紹介。 出典
提携
浜松ホトニクス株式会社 印刷したインクのレーザー加工技術を持つ連携先として紹介。 出典
共同開発
株式会社コアテック 透明導電フィルム開発プロジェクトの研究等実施機関。 出典

特許

4 件 出典
Google Patentsで株式会社C-Inkおよび旧社名表記を検索して確認した範囲の4件。全件数ではない。
主な分野導電性ナノインク組成物、めっき下地用組成物・金属被膜形成、透明導電膜・分散液、積層体
JP5833540B2「ナノインク組成物」 株式会社コロイダル・インク / 登録(Google Patents表示はActive) 出典
JP6775240B2「めっき下地用の組成物、めっき下地および金属被膜形成方法」 株式会社C-Ink / 登録 出典
JP6654834B2「分散液、透明導電膜、入力装置及び有機EL照明装置」 株式会社C-Ink / 登録 出典
JP6923351B2「積層体」 株式会社C-Ink / 登録 出典

会社の規模

従業員2名(2024-08-30時点) 出典
資本金4,954万円(2025年度調査時点時点) 出典
公式サイトcink.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2021-07-31—-969万円—1.12億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
岡山大学 岡山大学の大学発ベンチャー企業一覧に掲載され、金属ナノインクの製造を事業として紹介されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた3社)

常石商事株式会社JSR Active Innovation Fund合同会社株式会社Darma Tech Labs
事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:20件
法人番号:8260001025194
内容の誤りを知らせる