枯草菌の中で長いDNAを組み立て、難しい配列も合成する

枯草菌を利用する独自のOGAB法で長鎖・高難度DNAを合成し、Combi-OGAB法で多様なDNAライブラリーを構築する。これらを遺伝子治療用ベクターやmRNA医薬の設計・開発・分析にも活用する。

株式会社シンプロジェン 神戸大学発 / 兵庫県 神戸市中央区
研究発の技術 合成生物学 DNA合成 OGAB Combinatorial-OGAB DNAライブラリー 遺伝子治療
実用化の段階
研究実証販売
DNA受託合成と遺伝子治療バイオファウンドリを提供中で、2025年にはGMP基準のAAV分析受託サービスと分析参照品の販売も開始したと会社が公表。
3製品
6提携・顧客
6特許
16出資者

しくみ

解こうとしている課題

長鎖DNAやGC・AT含量の偏り、反復配列などを含む合成困難なDNAの作製と、遺伝子治療用製品の開発・製造に必要なCMC基盤や治験薬供給の不足に対応する。

どう動くか

OGAB法は、複数のDNA断片をつないだ長いDNAを枯草菌に取り込ませ、細胞内で環状プラスミドとして組み立てる。会社説明では、大腸菌を使う従来法で課題となる試験管内の環状化反応を避け、数kbから100kb超のDNAや難度の高い配列を扱える。Combi-OGAB法は、複数の構成要素を組み替えたDNAライブラリーを作る技術。All-in-One Plasmidは、AAV産生に必要な遺伝子を1つのプラスミドにまとめ、単一プラスミドによる製造を可能にする技術としている。

できるようになること

NEDOは、長鎖DNAをオーダーメイドできる技術により有用物質を作る微生物の構築時間を短縮でき、バイオエコノミーの発展が期待されると説明。会社は、DNA設計からCMC開発・品質試験、GMP製造への技術移管をつなぎ、遺伝子治療製品の臨床試験入りや実用化を早めることを目指している。

技術の出自:神戸大学大学院科学技術イノベーション研究科発。神戸大学が参画したNEDOスマートセルプロジェクトで長鎖DNA合成設備・技術を開発し、成果の技術移転を受けたとNEDOが紹介。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • ライフサイエンス研究用DNA合成
  • 合成生物学・工学生物学
  • DNAライブラリー構築
  • 有用物質を生産する微生物・細胞の開発
  • AAV・レンチウイルスベクターを用いる遺伝子治療
  • mRNA医薬・ワクチンの開発と製造

優位性の主張

会社の主張
OGAB法は枯草菌を用いる世界唯一のDNA合成技術で、数kbから135kb超のDNAや合成困難配列に対応すると会社が説明。 出典
会社の主張
会社サイト掲載時点でOGAB法によるDNAを500種類以上合成し、委託配列のほぼすべてを合成できたと説明。 出典
会社の主張
All-in-One PlasmidはAAV産生に必要な遺伝子を1つのプラスミドにまとめる。会社は、検討した配列・製造条件で従来の3プラスミド法と同等量のAAV産生に成功したと説明。 出典
第三者の評価
NEDOは、同社が神戸大学から技術移転を受けて長鎖DNA合成の受託事業を開始したこと、プロジェクトで低コスト合成を目指す核酸合成機を開発したことを紹介。 出典

製品・サービス

販売中
DNA受託合成サービス

OGAB法で長鎖・高難度DNAを合成し、Combi-OGAB法で顧客要望に応じたDNAライブラリーを構築する。 出典

企業、研究機関、大学・アカデミア
販売中
遺伝子治療バイオファウンドリ®・サービス

遺伝子治療用ベクターやmRNA医薬について、配列設計・DNA合成、細胞開発、プロセス開発、試験法開発・品質管理を支援する。 出典

遺伝子治療・mRNA医薬を開発する製薬会社、バイオベンチャー、アカデミア
販売中
AAV超遠心分析(AUC)受託サービス・分析参照品

AAVの品質評価に用いる分析受託や、分析参照品の製造・販売を提供する。 出典

AAVベクターを開発する企業・研究機関

これまでの歩み 新しい順

2025-07
共同開発
株式会社ユー・メディコ:遺伝子治療製品向けCMC開発・品質評価を連携し、太陽ファルマテックと製造連携を構築。 出典
2025-06
共同開発
ARCALIS株式会社:mRNA医薬の開発・製造を進めるため、業務提携契約を締結。 出典
2025-01
資金調達
シリーズD。6億円。明治ホールディングス株式会社、太陽ホールディングス株式会社 出典
2024-04
共同開発
富士フイルム富山化学株式会社:mRNA配列設計・プラスミドDNA合成からLNP製剤化・充填までのCDMO連携を発表。 出典
2024-01
認定
関西イノベーションイニシアティブ「KSIIゼブラ認定」 出典
2023-12
提携
Ginkgo Bioworks:DNA製造体制と日本での遺伝子治療プラットフォーム展開に関する覚書を締結。 出典
2023-11
共同開発
太陽ファルマテック株式会社:遺伝子治療製品の培養・精製プロセス開発とGMP製造施設への技術移管で提携。 出典
2023-03
資金調達
シリーズC-2。9.22億円。富士フイルム株式会社、双日株式会社、株式会社神戸大学キャピタル、池田泉州キャピタル株式会社、KIFF株式会社、みなとキャピタル株式会社 出典
残りの8件を表示
2023-03
受賞
池田泉州銀行「第19回イノベーション研究開発助成金(ICT部門)奨励賞/採択プラン「人工遺伝子合成ビジネスにおけるバイオテロ対策ICT技術の開発」」 出典
2023-03
共同開発
神戸大学大学院システム情報学研究科:人工遺伝子合成事業で病原性配列を検出するバイオセキュリティICT技術を共同開発。 出典
2022-12
資金調達
シリーズC-1。5.38億円。株式会社みずほ銀行、ジャフコ グループ株式会社、ライフィクスアナリティカル株式会社、KISCO株式会社 出典
2021-12
資金調達
シリーズB追加調達。2,627万円。SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2021-11
資金調達
シリーズB。6.4億円。双日株式会社、株式会社八神製作所、i-nest capital株式会社 出典
2019-07
海外提携
米国:米国の合成生物学ソフトウェア企業Tupac.Bioと戦略的資本提携・共同開発を発表し、同社への出資も含むと公表。 出典
2019-06
資金調達
シリーズA。10億円。ジャフコ グループ株式会社 出典
2018-10
資金調達
1億円。Spiber株式会社 出典

提携先・顧客

共同開発
富士フイルム富山化学株式会社 mRNA配列設計・プラスミドDNA合成からLNP製剤化・充填までのCDMO連携を発表。 出典
共同開発
太陽ファルマテック株式会社 遺伝子治療製品の培養・精製プロセス開発とGMP製造施設への技術移管で提携。 出典
共同開発
ARCALIS株式会社 mRNA医薬の開発・製造を進めるため、業務提携契約を締結。 出典
共同開発
株式会社ユー・メディコ 遺伝子治療製品向けCMC開発・品質評価を連携し、太陽ファルマテックと製造連携を構築。 出典
提携
Ginkgo Bioworks DNA製造体制と日本での遺伝子治療プラットフォーム展開に関する覚書を締結。 出典
共同開発
神戸大学大学院システム情報学研究科 人工遺伝子合成事業で病原性配列を検出するバイオセキュリティICT技術を共同開発。 出典

特許

6 件 出典
Google Patentsで出願人名Synplogen Co Ltdを検索して確認した代表的な公開公報を6件掲載。国際移行公報の重複を含む網羅的な全特許件数ではない。
主な分野DNA断片の組立・長鎖DNA合成、プラスミド構築・製造、ウイルスベクター製造、遺伝子発現制御、微生物による物質生産
海外出願True
WO2022097647A1 — 統合型プラスミド Synplogen Co Ltd / 国際公開。各国移行・審査状況は各国公報を参照 出典
WO2022097646A1 — 枯草菌におけるウイルスベクタープラスミドの製造 Synplogen Co Ltd / 国際公開。Google Patentsでは国際出願をCeasedと表示 出典
WO2022250068A1 — Method for producing plasmid, and plasmid Synplogen Co Ltd / 国際公開 出典
WO2024162359A1 — Helper gene Synplogen Co Ltd / 国際公開。Google Patentsでは国際出願をCeasedと表示 出典
WO2024253207A1 — Production of substance by strain Synplogen Co Ltd / 国際公開。中国・欧州・日本の移行出願が表示される 出典
JP7559289B1 — タンパク質の発現を増強するための人工合成核酸 Synplogen Co Ltd / 登録 出典

会社の規模

従業員39名(2025-12-05時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金38.47億円(2026-10-04時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトsynplogen.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-313.96億円-7.98億円3.22億円3.93億円 出典
2024-12-312.83億円-4.69億円10.19億円10.98億円 出典
2023-12-311.37億円-6.51億円—11.54億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
神戸大学 神戸大学認定ベンチャー一覧に掲載。 出典
ライセンス
神戸大学 神戸大学とNEDOが開発した新規DNA合成技術について、同社と実施許諾契約を締結。 出典

出資者(公開情報で確認できた16社)

事業会社(CVCを含む) 9独立系VC 2銀行・金融機関系 4大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-04
このページの出典:31件
法人番号:8140001105181
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