iPS細胞のシートを重ね、重症心不全の細胞治療を目指す

ヒトiPS細胞から心筋・血管系細胞を作り、ゼラチンハイドロゲル粒子を挟みながら細胞シートを積層して、心不全治療用の心血管系細胞多層体を開発する技術。

iHeart Japan株式会社 京都府 京都市 / 2013年設立
研究発の技術 iPS細胞 再生医療 心筋細胞 血管内皮細胞 細胞シート 組織工学
実用化の段階
研究実証販売
MiraCell研究用細胞は販売中だが、主力治療製品IHJ-301は臨床試験段階で、登録情報は募集中、会社は2025年7月に1例目を実施したと発表している。
2製品
5提携・顧客
4特許
11出資者

しくみ

解こうとしている課題

心筋細胞は損傷後に自然回復しにくく、重症心不全では心臓移植が選択肢となる一方、ドナー不足が課題。心機能を補う細胞治療の実用化を目指す。

どう動くか

iPS細胞を心筋細胞や血管内皮細胞などに分化させ、細胞シートを作製。シートの間にゼラチンハイドロゲル粒子を配置して多層化する。会社・支援機関は、この積層技術によって従来は難しかった多層化を可能にし、組織内の血管網形成と長期生着を目指すと説明している。治療用製品の有効性・安全性は臨床試験で検証中。

できるようになること

会社は、心血管系細胞多層体による治療が実現すれば、重症心不全に対する治療の選択肢を広げ、心臓移植に頼らない治療を目指せるとしている。現時点では臨床試験中で、普及や治療効果は確立していない。

技術の出自:京都大学iPS細胞研究所の細胞培養・分化誘導技術を基盤とする。関連分野はiPS細胞の増殖・分化、心血管系細胞の作製、再生医療。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 拡張型心筋症などの心不全に対する細胞治療
  • 医薬品開発における心臓安全性・毒性評価
  • 心筋・血管を含む組織の研究

優位性の主張

会社の主張
iPS細胞から心筋・内皮・壁細胞を高効率に作製し、通常は4枚以上の積層が難しい細胞シートをほぼ無制限に積層できる技術を持つと紹介されている。 出典
会社の主張
研究用MiraCell心筋細胞について、薬剤による選別を行わず高純度の心筋細胞を作製できると製品資料で説明されている。 出典

製品・サービス

試験導入
IHJ-301(ヒトiPS細胞由来心血管系細胞多層体)

心筋・血管系細胞のシートとバイオマテリアルを組み合わせた、心不全治療を目指す再生医療等製品。 出典

拡張型心筋症などの重症心不全患者、医療機関
販売中
MiraCell®シリーズ

ヒトiPS細胞由来の研究用心筋細胞、血管内皮細胞など。心臓安全性評価や血管を含む組織の研究向け。 出典

製薬企業、医薬品開発機関、大学・研究機関

これまでの歩み 新しい順

2025-12
受賞
ウェルエイジング経済フォーラム「Well-being & Age-tech 2025 Award 優秀賞(バイオテック部門)」 出典
2025-09
資金調達
シリーズD。8億円。三井住友海上キャピタル株式会社、株式会社NCBベンチャーキャピタル 出典
2024-10
規制・認証
IHJ-301:拡張型心筋症を対象とする臨床試験(jRCT2033240447)(2024-10-31登録。公的試験登録で募集中と表示。2025年7月に1例目を実施したと会社が発表。製造販売承認は確認できず。) 出典
2024-06
海外出展
シンガポール:2024年6月、シンガポールでのスタートアップ・ミッションに参加し、現地投資家向けピッチなどを通じて事業展開に向けた連携を図った。 出典
2021-10
認定
経済産業省「J-Startup選定」 出典
2021-07
資金調達
シリーズC。8億円。フューチャーベンチャーキャピタル株式会社(現ミライドア株式会社)、京都信用金庫、京都中央信用金庫、京都リサーチパーク株式会社、りそなキャピタル株式会社、宮銀ベンチャーキャピタル株式会社 出典
2021-02
共同開発
公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団:IHJ-301の治験に向けた前臨床開発の共同研究に参加。 出典
2020-05
共同開発
国立大学法人京都大学:心血管系細胞多層体の臨床研究・前臨床開発で連携。 出典
残りの3件を表示
2019-03
規制・認証
細胞培養加工施設の許可(会社発表によると、京都事業所の施設は特定細胞加工物の製造について近畿厚生局の許可を取得。) 出典
2016-08
受賞
内閣府等「平成28年度産学官連携功労者表彰 日本学術会議会長賞(ヒトiPS細胞由来心血管系細胞三種混合多層体の開発)」 出典
2016-05
資金調達
7億円。株式会社ユーグレナインベストメント 出典

提携先・顧客

販売提携
タカラバイオ株式会社 iHeart Japanが開発したMiraCell研究用細胞を製造販売。 出典
共同開発
国立大学法人京都大学 心血管系細胞多層体の臨床研究・前臨床開発で連携。 出典
共同開発
公益財団法人京都大学iPS細胞研究財団 IHJ-301の治験に向けた前臨床開発の共同研究に参加。 出典
共同開発
国立研究開発法人理化学研究所 IHJ-301の治験に向けた前臨床開発の共同研究に参加。 出典
共同開発
国立大学法人東京大学 IHJ-301の治験に向けた前臨床開発の共同研究に参加。 出典

特許

4 件 出典
Google PatentsでiHeart Japanおよび英語表記の出願人名を検索し、関連性が確認できた代表的な公報4件を記載。ファミリー重複を含み得るため全出願件数ではない。
主な分野iPS細胞からの心筋・血管系細胞分化、心筋細胞マーカー、ハイドロゲルを用いた細胞シート積層
海外出願True
JP5920741B2「人工多能性幹細胞から心筋および血管系混合細胞群を製造する方法」 iHeart Japan / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
US9164093B2「Cardiomyocyte marker」 iHeart Japan Corporation / 登録 出典
EP3006559B1「Layered cell sheet incorporating hydrogel」 iHeart Japan Corporation / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
US10208287B2「CD82-positive cardiac progenitor cells」 iHeart Japan Corporation / 登録 出典

会社の規模

資本金1,000万円(2025-12-31時点) 出典
公式サイトiheartjapan.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-31——9.83億円10.21億円 出典
2024-12-31——3.99億円4.3億円 出典
2023-12-31——6.49億円6.75億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学との関係
京都大学 会社沿革によると、京都大学と特許等譲渡契約を締結した。 出典
大学との関係
京都大学 京都大学iPS細胞研究財団の「P.S. i LOVE YOU」プロジェクトに参加した。 出典

出資者(公開情報で確認できた11社)

事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 3銀行・金融機関系 6大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:22件
法人番号:8130001051030
内容の誤りを知らせる