塩水と活性炭に電気を蓄え、防災用電源や停電対策への応用を目指す

塩水を電解液に使い、活性炭電極に電気を蓄える水系電気二重層キャパシタ(EDLC)と、水系有機二次電池を開発する技術。

三谷電池株式会社 大阪公立大学発 / 大阪府 大阪市 / 2017年設立
研究発の技術 水系蓄電池 電気二重層キャパシタ 有機二次電池 活性炭電極 防災電源 無停電電源装置
実用化の段階
研究実証販売
2019年に自治体・大学との防災用蓄電池の実証実験が公表され、2025年の近畿経済産業局資料では製品販売は2025年度末予定とされているが、販売開始の確認はできない。
4製品
4提携・顧客
1特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

安全で低コストな蓄電手段を提供し、工場の瞬間停電による設備停止や、防災時の避難所での電源不足に対応する。

どう動くか

EDLCは、正極と負極の活性炭表面に電解液中のイオンを吸着させ、静電気的に電気を蓄える。大学発表では、活性炭表面を化学処理・焼成して電極に適合させ、1.8Vで動作させた例が示されている。会社資料は不燃性の塩水を使う安全性や、低電圧・完全放電状態から充電できる点を特徴として挙げる。これらは会社・大学の説明であり、第三者試験による評価とは区別が必要。

できるようになること

近畿経済産業局の資料は、低価格な瞬低用UPSで導入可能な企業を広げることや、避難所でのスマートフォン充電、中古太陽光パネルの活用を目標・用途として挙げている。普及すれば、防災・産業用のバックアップ電源選択肢が広がる可能性があるが、現時点では販売普及を確認できない。

技術の出自:大阪市立大学(現・大阪公立大学)の蓄電池研究。大学発表資料には、水系電解液を用いた蓄電池・EDLCの研究開発が記載されている。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 工場の瞬低対策・無停電電源装置
  • 避難所・自治体向け防災用スマートフォン充電
  • 自転車発電・太陽光発電の電力安定化
  • 劣化した太陽光パネルの電力利用

優位性の主張

会社の主張
塩水電解液と活性炭を主材料とする水系EDLCで、会社資料は不燃性、セル破損時に有毒ガスが出ないこと、重金属を含まないことを主張している。 出典
会社の主張
近畿経済産業局の事例資料で、従来品の実売価格の10分の1を実現すると記載。ただし比較条件・対象製品の明示は資料上確認できず、会社側の主張として扱う。 出典
大学の発表
大学発表資料では、活性炭表面を化学・焼成処理して正負極に適合させ、EDLCを1.8Vで動作させたと報告している。 出典

製品・サービス

試験導入
水系電気二重層キャパシタ

塩水を電解液に用いるEDLC。防災用充電器や瞬低用UPSへの搭載を目指す。 出典

工場、自治体、避難所など
試験導入
防災用スマートフォン充電器

塩水EDLCを搭載し、変動する自転車・太陽光発電の電力を安定化して最大10台を充電する装置。 出典

自治体、避難所、防災用途
試験導入
瞬低用無停電電源装置(UPS)

水系EDLCを用い、落雷などによる瞬間的な電圧低下から工場設備を保護する装置として開発中。 出典

小中規模工場
研究段階
水系有機二次電池

有機活物質と水系電解液を用いる二次電池。基礎実験済みと資料に記載されている。 出典

これまでの歩み 新しい順

2019-07
共同開発
大阪市危機管理室:防災用蓄電池を使った避難所での充電実証に関する連携協定。 出典
2019-07
共同開発
大阪市立大学:防災用スマートフォン充電器を共同開発。大学発ベンチャーとして実証を実施。 出典
2019-05
助成
大阪府「平成31年度 新エネルギー産業(電池関連)創出事業補助金「高出力および高サイクル特性を有する水系蓄電池の開発」」 出典

提携先・顧客

共同開発
大阪市危機管理室 防災用蓄電池を使った避難所での充電実証に関する連携協定。 出典
共同開発
大阪市東成区役所 防災用蓄電池を使った避難所での充電実証に関する連携協定。 出典
共同開発
大阪市立大学 防災用スマートフォン充電器を共同開発。大学発ベンチャーとして実証を実施。 出典
共同開発
第一実業株式会社 防災用スマートフォン充電器の共同開発先として会社資料に記載。 出典

特許

1 件 出典
Google Patentsで社名・英語名を検索。水系二次電池の1ファミリーを確認し、JP・US・EP・CNの4法域の文書を記録。網羅性を保証する件数ではない。
主な分野塩水などの水系電解液を用いる二次電池、有機活物質を用いる電極・電池構造
海外出願True
JP7321432B2/水系二次電池(出願番号 JP2018030107A) 三谷電池株式会社、公立大学法人大阪 / 登録・有効とGoogle Patentsに表示 出典
US11094938B2/Aqueous secondary battery Mitani Battery Co., Ltd.; University Public Corporation Osaka / 登録・有効とGoogle Patentsに表示 出典
EP3439086B1/Aqueous secondary battery Mitani Battery Co Ltd; University Public Corporation Osaka / 登録。Google Patentsでは有効表示だが、一部指定国で失効記録あり 出典
CN109314240B/Aqueous secondary battery 三谷電池株式会社、公立大学法人大阪 / 登録とGoogle Patentsに表示 出典

会社の規模

従業員2名(2025-12-05時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金8,000万円(2024年度時点)

大学との関係

大学との関係
大阪公立大学 大学の大学発ベンチャー一覧に掲載されている。 出典
大学の施設
大阪公立大学 2023年の公開イベント情報で、大阪公立大学インキュベータ12号室を所在地として掲載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:12件
法人番号:8120003013459
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