合成した菌の脂質で抗体を測り、マイコプラズマ感染を調べる

マイコプラズマの糖脂質抗原を化学合成し、抗体検査やワクチン開発に利用する技術。中核製品として脂質抗原抗体検査「MID Prism」を展開する。

エムバイオテック株式会社 千葉大学・宮崎大学発 / 東京都 世田谷区 / 2005年設立
研究発の技術 バイオテクノロジー 感染症診断 糖脂質抗原 抗体検査 ELISA ワクチン
実用化の段階
研究実証販売
会社は指定医療機関でMID Prism検査を受けられると案内し、中小機構の取材記事は当時の自費検査提供を報告している一方、量産開発中の製品や研究段階のワクチンもある。
3製品
4提携・顧客
2特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来の検査では菌の採取や抗体価の条件に制約があり、急性肺炎以外の感染状態を捉えにくいという課題に取り組む。

どう動くか

マイコプラズマの細胞膜にある菌種特異的な糖脂質抗原(GGL、GGPL)を特定し、構造を解析して化学合成する。合成抗原を使って血液中の抗体を測り、感染との関連を調べる。会社は従来の検査法では捉えにくい感染状態も検出できると主張している。ワクチンは合成脂質抗原をリポソーム化して免疫応答を誘導する構想。

できるようになること

会社は、感染状態を把握しにくい患者の診断や経過観察に役立て、診断に続く予防・治療法の開発につなげることを目指す。

技術の出自:山口大学医学部の感染症・免疫研究を起点とする研究成果。千葉大学との共同研究や千葉大亥鼻イノベーションプラザでの研究開発が公表されている。宮崎大学との技術上の関係は確認できなかった。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • マイコプラズマ感染症の抗体検査
  • 感染状態の把握・経過観察
  • マイコプラズマ感染症の予防ワクチン研究
  • CIDP、ギラン・バレー症候群など関連疾患への研究開発
  • 微生物脂質抗原を用いた診断・創薬研究

優位性の主張

会社の主張
会社は、独自のMID Prism測定技術により従来法で検出できなかった疾患領域のマイコプラズマの影響も把握できると説明している。 出典
会社の主張
会社は、構造を特定した糖脂質抗原を化学合成する技術と関連国際特許を保有すると説明している。 出典
第三者の評価
中小機構の2021年度取材記事では、会社側がMID Prismについて感度・特異性が高く、症状が出る前の潜伏感染や抗体価の低い慢性患者にも使用可能と説明している。記事中の説明であり、第三者による性能試験の評価ではない。 出典

製品・サービス

販売中
MID Prism(脂質抗原抗体検査)

合成マイコプラズマ糖脂質抗原を用いて、血液中の抗体を測定する診断サービス。 出典

指定医療機関を通じて検査を希望する患者、医療機関・研究機関
試験導入
ELISA診断システム

合成抗原を用いるELISA診断系。会社は量産開発中で、欧州パートナーとの中規模量産完了と説明。 出典

診断薬メーカー、検査機関、医療機関
研究段階
マイコプラズマ脂質抗原ワクチン

合成脂質抗原をリポソーム化し、免疫応答を誘導することを目指すワクチン候補。 出典

これまでの歩み 新しい順

2023-05
資金調達
FUNDINNO新株予約権型クラウドファンディング。2,466万円 出典
2022-12
資金調達
株主総会決議による資本金増加。1,800万円 出典
2022-01
海外プログラム
英国:東京都のX-HUB TOKYO 2022年度ロンドンコース採択企業として掲載。 出典
2019-07
海外プログラム
JETROの「新輸出大国コンソーシアム」による海外展開支援対象に採択されたと会社沿革に記載。2020・2021年度も採択。海外法人・顧客・提携先の記載は確認できず。 出典
2018
受賞
中小企業基盤整備機構「新価値創造賞(2018年受賞企業として掲載)」 出典
2010-06
共同開発
国立研究開発法人産業技術総合研究所:国立感染症研究所とともにワクチン特許の共同出願人。 出典
2006-09
助成
NEDO研究開発型ベンチャー技術開発助成事業 出典
2006-05
助成
厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業) 出典

提携先・顧客

共同開発
千葉大学 共同研究先として公表。千葉大亥鼻イノベーションプラザで研究開発。 出典
共同開発
国立研究開発法人産業技術総合研究所 国立感染症研究所とともにワクチン特許の共同出願人。 出典
共同開発
国立感染症研究所 産業技術総合研究所とともにワクチン特許の共同出願人。 出典
共同開発
欧州地区の非公表パートナー企業 会社発表ではELISA診断系とワクチンの中規模量産を実施。企業名は非公表。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsで英語社名・製品技術語を検索し、糖脂質抗原とワクチンの主要発明について重複する各国公報を特許ファミリー単位で整理した確認件数。網羅件数ではない。
主な分野マイコプラズマ糖脂質抗原、糖脂質抗原の診断利用、マイコプラズマ感染症ワクチン
海外出願True
WO2007145362A1 / JP4646985B2「マイコプラズマ・ニューモニエのグリセロ型糖脂質抗原」 エムバイオテック株式会社 / 日本で登録済み。海外ファミリーに米国・欧州・カナダ・豪州・韓国等を含む。 出典
WO2010140377A1「マイコプラズマ感染症用ワクチン」 エムバイオテック株式会社 / 公開済み。各国ファミリーに登録特許あり。Google Patents上で豪州特許はActive表示。 出典

会社の規模

資本金5,900万円(2022-12時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトmbiotechnology.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-31—-2,119万円—642万円 出典
2024-12-31——628万円1,166万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の施設
千葉大学 千葉大亥鼻イノベーションプラザの入居企業として中小企業基盤整備機構に掲載。会社サイトも同施設に研究所を置くと記載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:15件
法人番号:8010901023710
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