水上を離着水する固定翼ドローンで、海や沿岸を観測
水上を滑走して離着水できる固定翼UAV「HAMADORI」。空中の広域観測に加え、着水後の水上航行や水中・海底センサーとの通信に対応する。
株式会社ハマ 福島県 南相馬市 / 2014年設立
技術を使った製品・サービス 飛行艇型UAV 固定翼ドローン 水上離着水 自動航行 海洋観測 音響通信・測距
実用化の段階
研究実証販売
HAMADORI 3000は会社の旧製品ページで実用化完了とされ、現行製品として掲載されている一方、具体的な販売実績は公開情報で特定できず、HAMADORI 6000や波浪観測等には実証・共同研究の段階が残る。
5製品
7提携・顧客
0特許
0出資者
しくみ
解こうとしている課題
滑走路や大型船舶に依存する遠隔地・海域の観測は、移動や設備の費用がかかり、頻繁な計測が難しい。従来の波浪観測も固定ブイや沿岸設置に頼り、観測範囲と機動性に制約がある。
どう動くか
固定翼で揚力を得て、回転翼機より長時間・長距離を飛行する。水上では機体が航行し、設定した経路に沿って自動で離水、飛行、着水を行う。カメラやソナー、GNSSなどを組み合わせ、空中撮影や水面から深海底への音響通信・測距に使う。HAMADORI 6000を用いた深海1,000m以深の計測成功も公表されている。
できるようになること
会社・公的機関は、滑走路のない沿岸や海上から観測できることで、海洋調査、波浪観測、災害時の状況把握を機動的に行い、船舶・ブイに依存する観測の費用や作業負担を抑える可能性を示している。
技術の出自:自社開発。関連する共同研究:東京大学 生産技術研究所、横浜国立大学。研究分野:海洋観測工学、波浪観測。横浜国立大学 海空制御システム研究室が波浪計測用ブイ、波浪スペクトル解析、ドローンの伝達関数同定を担当。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5
使われる場面
- 海洋・沿岸の巡視、監視、環境調査
- 海底地殻変動・深海底位置計測
- 波浪観測
- インフラ点検・モニタリング
- 災害時の被災状況把握
- 水産業・魚群探知
- 水難救助、離島保全、物流(用途として公表・想定)
- UAVの機体設計開発、センシング、運用訓練
優位性の主張
会社の主張
水上を滑走路として離着水でき、固定翼による長時間・長距離飛行と着水後の水上観測を組み合わせる。会社は「世界に類を見ない」と説明している。 出典
会社の主張
HAMADORI 6000を用い、海面に着水したUAVと深海底1,000m以深との音響通信・測距に成功したと会社が発表。2025年の発表では、GNSSアンテナと音響ソナーによるセンチメートル精度の海底位置計測を公表している。 出典
第三者の評価
HAMADORI 3000は翼幅約3m、全備重量約19kg。学術論文では、設定経路に沿う自動航行、水上航行、離水・巡航、着水観測を行う運用方式と、洋上での航行実験が報告されている。 出典
会社の主張
過去のインタビュー記事で、機体と操作用コンピューター等を合わせた想定販売価格を約1,500万円と説明している(当時の会社側見込み)。 出典
製品・サービス
販売中
HAMADORI 3000
水上離着水できる固定翼UAV。赤外線ジンバルカメラ、自動追尾に対応し、洋上巡視やインフラ監視に用いる。 出典
海洋調査・監視、インフラ管理、防災、水産業などの事業者・公的機関
これまでの歩み 新しい順
2025-09
規制・認証
無人航空機の飛行に関する航空法上の許可・承認、機体認証・型式認証(製品固有の認証・承認取得は公開情報から確認できず。国土交通省の型式認証取得機一覧(2025-09-12時点)で株式会社ハマまたはHAMADORIの掲載を確認できなかった。飛行ごとの許可・承認状況は不明。)
提携先・顧客
共同開発
東京大学 生産技術研究所 HAMADORI 6000を使った深海底の音響通信・測距、位置計測の共同研究。 出典
共同開発
藤倉コンポジット株式会社 産総研支援事業で、太陽電池搭載固定翼ドローンの構造部材・システム開発に連携。 出典