設計したタンパク質でRNAを狙い、編集や働きの調節を目指す

PPRタンパク質を設計して特定のRNA配列に結合させ、塩基編集やスプライシング制御を行うRNA操作技術。独自のDNA編集技術も保有すると公表している。

エディットフォース株式会社 九州大学発 / 福岡県 福岡市 / 2015年設立
研究発の技術 PPRタンパク質 RNA編集 RNA結合タンパク質 C-to-U塩基編集 スプライシング制御 遺伝子治療
実用化の段階
研究実証販売
会社はEF-210のDM1マウスモデルでのPOCとマウス・霊長類の非GLP試験完了を公表する一方、GLP試験中で臨床試験は未開始としている。
2製品
5提携・顧客
4特許
15出資者

しくみ

解こうとしている課題

病気に関係するRNAの配列や働きを狙って操作し、異常な遺伝子機能を調節する創薬技術の実現を目指す。

どう動くか

PPRタンパク質は、連なるモチーフでRNAの塩基を認識します。認識配列に合わせてモチーフを組み合わせ、編集酵素などの機能部位と融合すると、標的RNAの塩基置換や働きの調節ができます。同社は、RNAの認識と編集を単一タンパク質で行う点、設計した分子をAAVに搭載できるサイズにできる点を特徴として説明しています。

できるようになること

同社は、RNAを標的にした治療薬により正常な遺伝子機能の回復を目指す。PPR技術は創薬のほか、農業や物質生産にも応用可能な基盤技術として説明されている。

技術の出自:九州大学農学研究院の植物分子機能学・PPRタンパク質研究。JSTさきがけ「PPR蛋白質ファミリーの解析とRNA調節酵素への応用」、A-STEP「PPRモチーフを利用したカスタムRNA結合蛋白質の設計」の成果が起業につながった。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 筋強直性ジストロフィー1型などのRNA標的遺伝子治療
  • 中枢神経系・筋疾患・希少疾患の創薬
  • がん領域の医薬品研究開発
  • 農業・水産・畜産の生産・育種
  • 生物由来物質の生産

優位性の主張

会社の主張
会社は、PPR Editorが単一タンパク質で標的RNAの認識とC→U編集を行い、従来のgRNAやオリゴを使うRNA編集とは異なる方法だと説明している。 出典
会社の主張
会社は、PPRタンパク質の発現遺伝子が4kb未満で、AAVベクターに搭載できるサイズだと説明している。 出典
大学の発表
九州大学との共同研究論文は、設計PPRタンパク質の作製効率を高める方法と、ヒト細胞でのスプライシング制御を報告している。 出典

製品・サービス

研究段階
PPR Platform Technology

標的RNAに結合するPPRタンパク質を設計し、RNA編集や機能制御に使う基盤技術。 出典

製薬企業、創薬ベンチャーなど
研究段階
EF-210

筋強直性ジストロフィー1型向け。PPR分子をAAVで筋肉に届け、病的CUGリピートRNAとMBNLの結合を阻害する開発候補。 出典

筋強直性ジストロフィー1型の患者向け医療市場(開発中)

これまでの歩み 新しい順

2026-08
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「創薬ベンチャーエコシステム強化事業 ステージ2への移行承認」 出典
2023-05
資金調達
3億円。株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、福岡地所株式会社 出典
2023-03
資金調達
18億円。株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ、Newton Biocapital、MP Healthcare Venture Management, Inc.、株式会社地域経済活性化支援機構 出典
2023-03
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「創薬ベンチャーエコシステム強化事業(EF-210)」 出典
2022-06
海外提携
三菱田辺製薬と、特定の中枢神経系疾患に関する医薬品の研究・開発・商業化について全世界を対象とするライセンス契約を締結。 出典
2022-06
提携
田辺三菱製薬株式会社:特定の中枢神経系疾患を対象とする医薬品の研究・開発・商業化権を付与。 出典
2021-06
資金調達
5億円。MP Healthcare Venture Management, Inc.、株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズ、株式会社吉銘 出典
2021-06
助成
残りの10件を表示
2021-06
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業(RNA標的創薬技術開発)」 出典
2021-05
資金調達
8億円。Newton Biocapital、グローバル・ブレイン株式会社、KDDI株式会社、株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 出典
2019-12
共同開発
ソレイジア・ファーマ株式会社:主にがん領域でRNA編集を基盤とする医薬品の共同研究開発。 出典
2019-07
受賞
科学技術振興機構(JST)・新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「大学発ベンチャー表彰2019 科学技術振興機構理事長賞」 出典
2019-03
資金調達
シリーズB。8.7億円。KISCO株式会社、株式会社東京大学エッジキャピタル、QBキャピタル合同会社、国立研究開発法人科学技術振興機構、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社、Newton Biocapital 出典
2018-07
共同開発
日本革新創薬株式会社:共同研究契約を締結。 出典
2017-04
資金調達
3億円。株式会社東京大学エッジキャピタル、KISCO株式会社、QBキャピタル合同会社 出典
2016-08
採択
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「植物等の生物を用いた高機能品生産技術の開発に係る業務受託」 出典
2016-07
提携
国立大学法人広島大学:DNA関連PPR技術の特許について独占的使用権を許諾。 出典
2015-12
共同開発
国立大学法人九州大学:PPR技術の共同研究を実施し、研究成果や特許実施許諾で連携。 出典

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人九州大学 PPR技術の共同研究を実施し、研究成果や特許実施許諾で連携。 出典
提携
国立大学法人広島大学 DNA関連PPR技術の特許について独占的使用権を許諾。 出典
共同開発
日本革新創薬株式会社 共同研究契約を締結。 出典
共同開発
ソレイジア・ファーマ株式会社 主にがん領域でRNA編集を基盤とする医薬品の共同研究開発。 出典
提携
田辺三菱製薬株式会社 特定の中枢神経系疾患を対象とする医薬品の研究・開発・商業化権を付与。 出典

特許

4 件 出典
Google Patentsで社名出願人検索および関連大学の基盤特許を照合し、主要な特許ファミリー4件を記録。全保有・実施許諾ポートフォリオの総数ではない。
主な分野標的RNA編集、PPRタンパク質の設計・凝集抑制、筋強直性ジストロフィー1型の治療、PPRモチーフを用いたDNA結合
海外出願True
PCT/JP2021/014096、WO2021201198A1 / US20230125942A1 / EP4130274A1「Method for editing target RNA」 Editforce Inc. / 米国・欧州で出願係属。米国は2026年3月に最終拒絶が記録されている。 出典
PCT/JP2020/021473、WO2020241877A1「PPR protein causing less aggregation and use of the same」 Editforce Inc.; Kyushu University NUC / 日本特許登録(JP7526399B2)、米国特許登録(US12559528B2)。欧州出願は係属中。 出典
JP7461687B2「筋強直性ジストロフィー1型治療薬」 EDITFORCE, INC. / 日本で登録、Google Patents上の法的状態は有効。 出典
AU2014258386B2「DNA binding protein using PPR motif, and use thereof」 Hiroshima University / オーストラリアで登録。会社沿革ではDNA関連PPR技術の独占的使用権を取得したと公表。 出典

会社の規模

資本金9,000万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトeditforce.co.jp
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-31—-6.4億円—8.48億円 出典(Gビズインフォ)
2024-12-31—-4.02億円—15.99億円 出典(Gビズインフォ)

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
九州大学 PPR技術に関する共同研究契約を締結。福岡研究所を九州大学構内に設置。 出典
ライセンス
九州大学 RNA向けPPR技術を使用する独占的権利のライセンス契約を締結。 出典
ライセンス
広島大学 DNA関連PPR技術を使用する独占的権利のライセンス契約を締結。 出典

出資者(公開情報で確認できた15社)

事業会社(CVCを含む) 7独立系VC 2銀行・金融機関系 2大学系(大学VC・大学) 2公的機関・財団 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:23件
法人番号:7290001070156
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