皮膚ガスを集めて濃縮し、微量成分や汗の状態を測る

皮膚から放出される微量ガスや汗を捕集・分析し、生理状態の研究やモニタリングに用いる測定技術。低温濃縮装置やGC分析器、発汗センサーなどを開発・販売する。

有限会社ピコデバイス 名古屋工業大学発 / 愛知県 名古屋市千種区吹上 / 2003年設立
研究発の技術 皮膚ガス分析 汗・発汗計測 低温前濃縮 GC/GC-MS ウェアラブルセンサー 非侵襲計測
実用化の段階
研究実証販売
会社は皮膚ガス測定器・低温濃縮装置などを販売中と掲載し、発汗同時観察装置などの価格を公開、NIMSへの装置納入実績も公表している。
7製品
2提携・顧客
30特許
1出資者

しくみ

解こうとしている課題

皮膚ガスや汗は微量で採取・分析が難しく、従来の発汗測定は装着プローブを据置装置につなぐため、移動中や運動中の測定にも制約があった。

どう動くか

皮膚にプローブや捕集部を当てて皮膚ガスを採取し、吸着剤や低温トラップで濃縮して、ガスクロマトグラフ(GC)やGC/MSで成分を分離・測定する。別方式では、指から採取したガスを特性センサーや化学発光で検出する。汗の測定器は小型ポンプで皮膚表面の水蒸気を取り込み、湿度・温度などを計測する。会社は低温前濃縮やウェアラブル化を製品上の特徴としている。

できるようになること

皮膚ガスや汗を採血などを伴わずに採取し、体の状態を調べる研究や運動・発汗の計測に使える。会社は健康モニターへの応用を掲げる一方、公開情報では疾患診断や血糖値測定の一般向け実用化は確認できない。

技術の出自:名古屋工業大学 工学研究科の皮膚ガス・汗成分分析研究。関連プロジェクトとして愛知県科学技術交流財団の先導的科学技術共同研究事業が公的資料に記載されている。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 皮膚ガス中のアセトン・エタノール分析
  • 低濃度ガス・VOCのGC/GC-MS分析
  • 発汗量・汗腺活動の観察と生理研究
  • 運動時・日常時の発汗や皮膚温度の計測
  • 皮膚ガスを用いた健康状態・代謝状態の研究
  • 電池開発時の発生ガス分析

優位性の主張

会社の主張
NIT-P型濃縮装置は、-50℃~-193℃で低温濃縮し、15秒~2分の濃縮で100~2000倍、ppm~サブppbのガス分析に対応すると会社が説明している。 出典
会社の主張
GC式アセトンモニターは、指から60秒採取したガスを吸着・加熱脱離し、GC分離を含む1サイクル300秒で測定すると会社が説明している。 出典
会社の主張
ウェアラブル発汗計は、小型ポンプと皮膚接触面の独自形状でガス・水蒸気を採取し、発汗関連データと皮膚温度をPCへ送ると会社が説明している。 出典

製品・サービス

販売中
皮膚ガス GC式 アセトンモニター(AM-03)

指から皮膚ガスを採取し、吸着・加熱脱離後にGCでアセトンやエタノールを分離して測定する。 出典

研究機関・分析用途の顧客
販売中
皮膚ガス アセトン・アルコール検知器(No.5)

指から放出される皮膚ガスをセンサーで記録する。会社掲載価格は本体130万円、測定ソフト25万円(税別)。 出典

研究機関・分析用途の顧客
販売中
NIT-P型 皮膚ガス・微量VOCガス用濃縮装置

低温トラップで微量ガスを濃縮し、GCやGC/MSへオンライン接続して分析する装置。 出典

研究機関、分析・電池開発などの研究開発部門
段階不明
ウェアラブル発汗計

手首に装着し、皮膚表面の水蒸気・温度を測定して発汗量や皮膚温度の把握に用いる。 出典

研究機関・運動や生理現象の計測用途
販売中
発汗同時観察装置

指の発汗量を記録しながら汗腺活動を画像で観察する。会社掲載価格は270万円(税別)。 出典

研究機関・発汗観察用途
販売中
皮膚ガス・呼気用 ppb-NO測定器

化学発光を用いて、皮膚ガスや呼気中の一酸化窒素を測定する。 出典

研究・分析用途の顧客
研究段階
血中グルコースの非侵襲測定

汗や皮膚ガスを用いたグルコース測定に関する特許・研究。一般販売製品としては確認できない。 出典

これまでの歩み 新しい順

2022-03
顧客
国立研究開発法人物質・材料研究機構:低温濃縮装置NIT-P-3Rを納入し、リチウム・酸素電池の充放電ガス分析に使用。 出典
2009-03
共同開発
クラシエフーズ株式会社:皮膚表面のビタミンC測定方法を共同研究し、摂取後の皮膚表面濃度を評価。 出典
2003-09
資金調達
設立時の資本参加。金額は非公表。高砂電気工業株式会社 出典

提携先・顧客

顧客
国立研究開発法人物質・材料研究機構 低温濃縮装置NIT-P-3Rを納入し、リチウム・酸素電池の充放電ガス分析に使用。 出典
共同開発
クラシエフーズ株式会社 皮膚表面のビタミンC測定方法を共同研究し、摂取後の皮膚表面濃度を評価。 出典

特許

30 件 出典
会社公式の特許・実用新案リストに掲載された項目数。公開公報・登録特許・海外特許・意匠等を含み、同一発明の出願と登録が重複する可能性があるため、独立ファミリー数ではない。
主な分野皮膚ガスの採取・測定・代謝状態推定、疾病関連研究(パーキンソン病等)、汗の採取・汗中グルコース測定、気体成分検出、発汗観察・発汗量計測、低温濃縮・分析装置
海外出願True
JP 7,247,137 B2、JP 7,266,404 B2、JP 7,261,692 B2(皮膚ガス収集関連) Google Patents掲載上の出願人は公的研究機関。会社公式リストは米国特許として掲載 / 登録済み(会社公式リストおよびGoogle Patents掲載情報) 出典
WO2016072513A1/血中グルコース測定方法及び装置 Pico-Device Co Ltd、Nagoya Institute of Technology NUC、Toppan Printing Co Ltd / WO公開。Google Patentsでは法的状態Ceasedと表示 出典
特開2017-151063/皮膚ガス測定に基づく代謝状態の推定方法 東京大学、有限会社ピコデバイス / 公開公報。現行の権利状態は未確認 出典
特開2015-055620、特開2016-075644/パーキンソン病の早期診断方法 有限会社ピコデバイス / 公開公報。現行の権利状態は未確認 出典
残りの4件を表示
特願2020-096824、特願2020-067235/気体成分検出装置 村田製作所、有限会社ピコデバイス / 出願番号として会社が掲載。現行状態未確認 出典
特開2012-144458/疲労臭抑制剤 キリンホールディングス株式会社、協和発酵バイオ株式会社、有限会社ピコデバイス / 公開公報。現行の権利状態は未確認 出典
特許第4005029号/皮膚から汗を採取する方法、汗中のグルコースを検出する方法 会社公式リスト上の出願人詳細は未確認 / 登録特許として会社が掲載 出典
意匠登録第1688488号/アロマディフューザー 有限会社ピコデバイス / 登録済み 出典

会社の規模

資本金610万円 出典
大学との関係教職員等ベンチャー
公式サイトpico-device.co.jp

大学との関係

大学の認定
名古屋工業大学 名古屋工業大学の大学発ベンチャー紹介に掲載され、ベンチャー称号授与日が2017年2月28日と記載されています。 出典
大学の施設
名古屋工業大学 会社沿革によると、2004年4月に名古屋工業大学インキュベーターへ入居し、2006年3月に名古屋医工連携インキュベーターへ移転しました。 出典
共同研究
名古屋工業大学 会社は大学在職時に始まった皮膚ガス・汗成分測定の研究を引き継ぎ、商品化と共同研究を実施していると説明しています。 出典

出資者(公開情報で確認できた1社)

高砂電気工業株式会社
事業会社(CVCを含む) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:14件
法人番号:7180002054169
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