血管内のカテーテルから光を届け、深部組織への照射を目指す

カテーテルで血管内から患部近くまで光を運び、血管の外にある深部組織へ照射する医療用システム「ET-BLIT」。

イルミメディカル株式会社 愛知県 名古屋市守山区桜坂4丁目201番地 / 2023年設立
研究発の技術 医療機器 カテーテル 血管内治療 光線力学療法 光免疫療法 レーザー
実用化の段階
研究実証販売
会社は試作機を開発し、企業・大学との共同研究や動物モデルでの有効性・安全性検証を進めている一方、臨床試験は2028年開始を目標としている。
1製品
6提携・顧客
7特許
12出資者

しくみ

解こうとしている課題

光治療は、光が届きやすい体表や内視鏡で到達できる部位などに適用が限られる。血管を利用して体内深部へ光を届け、適用できる部位を広げることを目指す。

どう動くか

細いカテーテルを血管内で患部近くまで進め、光ファイバーまたは先端搭載型の小型レーザー光源から光を照射する。血管壁を通して外側の組織を狙う仕組みで、従来は光が届きにくかった体内深部への照射を目指す。会社は既存のカテーテル室で実施できることや、先端光源による伝送損失の抑制を説明している。

できるようになること

会社は、深部組織への光治療を可能にし、がん治療(PDT・NIR-PIT)の適用拡大や、神経疾患治療・再生医療への応用を目指している。既存のカテーテル室を利用できるとも説明しているが、これらは開発目標であり、臨床実用化は確認できない。

技術の出自:名古屋大学発。名古屋大学大学院医学系研究科などの産学連携共同研究で開発されたET-BLIT。研究成果発表ではJST創発的研究支援事業との関係も記載。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • がん治療(光線力学療法 PDT)
  • がん治療(近赤外光線免疫療法 NIR-PIT)
  • 神経疾患治療
  • 再生医療
  • 光診断・センシング

優位性の主張

会社の主張
血管経由で深部組織に光を届ける細径デバイスとシステムを「世界で初めて」開発したと会社が主張。トップページでは直径1.0〜1.5mmと説明している。 出典
大学の発表
名古屋大学の研究発表は、血管内治療技術を応用し、光が届かない深部組織への新規光照射システム・デバイスを開発したと報告している。 出典
第三者の評価
名古屋市の技術紹介資料は、専用カテーテルと導光ファイバーにより深部臓器への光治療を可能にするデバイスとして紹介している。 出典

製品・サービス

研究段階
ET-BLIT(血管内光照射システム・デバイス)

血管内から患部近くまで光を運び、血管外の深部組織に照射する医療機器。先端に小型レーザー光源を載せた試作機も開発中。 出典

製薬企業、研究機関、医療機関など。臨床前の応用研究・共同研究先を想定。

これまでの歩み 新しい順

2026-08
共同開発
太平洋工業株式会社:ET-BLITシステム用コンソールの共同開発と量産化に向けて提携。 出典
2026-06
助成
令和8年度 成長型中小企業等研究開発支援事業(補助金) 出典
2026-04
資金
シリーズA 3rdクローズ・ファイナルクローズ(累計。融資を含む)。5.5億円。株式会社プライムパートナーズ、東海東京証券株式会社、株式会社名古屋キャピタルパートナーズ、北國銀行、株式会社日本政策金融公庫 出典
2026-03
共同開発
関西医科大学 附属光免疫医学研究所:光免疫療法用薬剤とET-BLITを用いて深部組織がんへの適応拡大を共同研究。 出典
2026-02
受賞
名古屋市「名古屋市 工業研究所長賞」 出典
2026-01
海外
シリーズA資金の使途として、海外企業との提携や国際共同治験に備えたグローバル対応の薬事・保険戦略を挙げている。実施済みの海外提携や治験はこの調査では確認できなかった。 出典
2026-01
資金
シリーズA 2ndクローズ(累計。融資を含む)。4.1億円。株式会社イチネンホールディングス、名古屋中小企業投資育成株式会社、愛知信用金庫 出典
2025-12
共同開発
日亜化学工業株式会社:ET-BLIT用の超小型レーザー光源搭載カテーテルを共同開発。 出典
残りの9件を表示
2025-10
資金調達
シリーズA 1stクローズ。3.4億円。UntroD Capital Japan株式会社、株式会社mint、名南コンサルティングネットワーク、地域と人と未来株式会社、株式会社OKBキャピタル、SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2024-11
海外特許
2024年の公開資料で、基盤特許の海外移行を準備中と説明している。出願国や成立状況は確認できなかった。 出典
2024-10
共同開発
JSR株式会社:抗体・ナノ磁性粒子複合体とET-BLITを組み合わせた光診断・治療技術を共同研究。 出典
2024-09
受賞
東洋経済新報社「週刊東洋経済「すごいベンチャー100」2024年版 選出」 出典
2024-04
資金調達
シードラウンド。1.7億円。UntroD Capital Japan株式会社、株式会社mint、株式会社MTG Ventures、株式会社OKBキャピタル 出典
2024-04
助成
愛知県「Aichi Deeptech Launchpad(研究開発費支給有)」 出典
2023-12
融資
融資(資本性ローン・信用保証制度利用融資)。3,500万円。株式会社名古屋銀行、愛知信用金庫、株式会社日本政策金融公庫 出典
2023-03
資金調達
創業時第三者割当増資(Central Japan Seed Fund)。金額は非公表。株式会社MTG Ventures 出典
2022-10
共同開発
朝日インテック株式会社:名古屋大学のET-BLIT研究成果発表に、産学連携共同研究の企業として記載。 出典

提携先・顧客

共同開発
日亜化学工業株式会社 ET-BLIT用の超小型レーザー光源搭載カテーテルを共同開発。 出典
共同開発
JSR株式会社 抗体・ナノ磁性粒子複合体とET-BLITを組み合わせた光診断・治療技術を共同研究。 出典
共同開発
関西医科大学 附属光免疫医学研究所 光免疫療法用薬剤とET-BLITを用いて深部組織がんへの適応拡大を共同研究。 出典
共同開発
筑波大学 担癌ブタモデルで深部組織への光免疫療法の有効性・安全性を検証。 出典
共同開発
太平洋工業株式会社 ET-BLITシステム用コンソールの共同開発と量産化に向けて提携。 出典
共同開発
朝日インテック株式会社 名古屋大学のET-BLIT研究成果発表に、産学連携共同研究の企業として記載。 出典

特許

7 件 出典(Gビズインフォ)
gBizINFOの法人番号ページでは特許7件と表示。Google Patentsの出願人検索と会社発表で個別確認できた主な公開案件を上記に記録。公開公報の件数であり、特許ファミリーの重複や最新状態を全件精査した数字ではない。
主な分野血管内光照射デバイス、光照射システム、レーザー光源搭載カテーテル
共同出願人日亜化学工業株式会社
海外出願True
特許第7336119号「光照射デバイスおよび光照射システム」 イルミメディカル株式会社 / 登録 出典
JP2025095687A「光照射デバイスおよび光照射システム」 イルミメディカル株式会社 / 出願中。日亜化学工業株式会社との共同出願。 出典
WO2024184947A1「Light irradiation device and light irradiation system」 Illumi Medical Inc. / 国際公開。対応する米国特許は登録済み。 出典
US12357842B2「Light irradiation device and light irradiation system」 Illumi Medical Inc. / 登録・有効 出典

会社の規模

従業員13名(2026-07-01時点) 出典
資本金2.93億円(2026-03-01時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトillumimedical.com

大学との関係

大学の認定
名古屋大学 名古屋大学発ベンチャーとして大学の称号授与企業一覧に掲載されている。
共同研究
名古屋大学 名古屋大学発ベンチャーとして紹介され、同社とJSRが光技術と磁性技術を組み合わせた治療・診断技術の共同研究契約を締結した。大学との共同研究契約そのものは確認できなかったため、大学との関係は発ベンチャーとしての関係に限る。 出典

出資者(公開情報で確認できた12社)

事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 6銀行・金融機関系 4

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:19件
法人番号:7180001155050
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