金属と有機分子の細かな孔でガスを選んで取り込み、貯蔵・輸送する
金属イオンと有機配位子からナノサイズの細孔を持つ多孔性金属錯体(MOF/PCP)を設計・製造し、ガスの吸着・分離や高圧ガス容器に応用する技術。
株式会社Atomis 京都大学発 / 兵庫県 神戸市中央区 / 2015年設立
研究発の技術 多孔性金属錯体(MOF) 多孔性配位高分子(PCP) ガス吸着・貯蔵 高圧ガス容器 IoT物流管理 ガス分離
実用化の段階
研究実証販売
CubiTanは2026年から国内サービスを開始し、対応4ガスの認可取得と特殊効果演出市場での導入が公表されている。MOF-PSA型CO₂回収装置は日量30kg規模の実証段階。
3製品
8提携・顧客
5特許
17出資者
しくみ
解こうとしている課題
ガスの貯蔵・輸送に伴う容器の重さや物流負担、ガスの選択的分離、CO₂回収での設備規模・エネルギー負荷などの課題。
どう動くか
MOFは金属イオンと有機分子を組み合わせた細かな孔のある材料で、孔の大きさや性質を調整して特定のガスを取り込ませる。Atomisは材料の設計評価・量産技術を、MOFを吸着材として使うCubiTanや、吸着試験・受託合成・共同開発に展開する。CubiTanはMOFでガスを吸着し、容器の軽量・積載可能な形状とIoT計測を組み合わせる。
できるようになること
会社は、軽量・積載可能なCubiTanとIoT管理でガス輸送や在庫把握を効率化し、MOFを使うCO₂回収では前処理の簡略化や設備の小型化を目指す。日量30kg規模のCO₂回収実証を完了し、トン規模実証を検討中。
技術の出自:京都大学高等研究院の多孔性配位高分子(PCP/MOF)研究。京都大学の研究成果を基盤とする大学発ベンチャー。 出典1 出典2 出典3 出典4
使われる場面
- ガス貯蔵・輸送、スマートガスネットワーク
- 天然ガス・バイオガスのパイプライン未整備地域への供給
- 研究開発・産業用途での各種ガス容器
- 工場排ガスからのCO₂回収
- MOF等によるガス分離・吸着評価、材料開発
優位性の主張
会社の主張
CubiTanはPCP/MOFをガス吸着材として用い、従来容器のように圧力を上げずにガスを貯蔵する設計としている。 出典
会社の主張
キューブ型で積載でき、軽量化とIoTによる圧力・温度・衝撃・位置の把握で、保管・輸送・在庫管理の効率化を図る。 出典
会社の主張
MOF-PSA方式のCO₂回収装置は、排ガスの水分除去前処理を簡略化し、小型化・省エネルギー化を実現できると3社が説明。都市ガス燃焼排ガスを対象とする日量30kg規模の実証結果に基づく。 出典
第三者の評価
JETROのインドネシア実証報告では、吸着剤内蔵容器の吸着性能が従来容器を上回り、100回以上の充填・放出試験を実施したと記載。天然ガス成分による吸着性能の課題も報告されている。 出典
製品・サービス
これまでの歩み 新しい順
2025-05
規制・認証
インドネシアでのCubiTan実証に係る規制対応(JETRO報告では通信・エネルギー・高圧ガス分野の規制当局との協議と安全性評価を実施。各認可の取得状況は明示されていない。) 出典
残りの11件を表示
2024-07
資金調達
シリーズC 1stラウンド。金額は非公表。八千代エンジニヤリング株式会社、積水ハウス投資事業有限責任組合、中信ベンチャー・投資ファンド7号投資事業有限責任組合、SGインキュベート第3号投資事業有限責任組合 出典
2021-12
資金調達
シリーズB。12億円。未来創生2号ファンド、株式会社クボタ、Mitsui Kinzoku-SBI Material Innovation Fund、長瀬産業株式会社、株式会社MOL PLUS、京銀輝く未来応援ファンド2号 出典
2019-07
資金調達
シリーズA。3.5億円。Mitsui Kinzoku-SBI Material Innovation Fund、みやこキャピタル株式会社、京銀リース・キャピタル株式会社、中信ベンチャーキャピタル株式会社、池田泉州キャピタル株式会社 出典
提携先・顧客
顧客
有限会社酸京クラウド 特殊効果演出用の液化炭酸ガス容器としてCubiTanの活用を開始。 出典
共同開発
八千代エンジニヤリング株式会社 CubiTanを活用したスマートガスネットワーク構築で業務提携・共同事業。 出典
実証
国立研究開発法人 産業技術総合研究所(インドネシアBRIN) インドネシアでCubiTanのメタンガス充填等の実証試験に研究協力。 出典
共同開発
株式会社ダイキン工業 MOFを用いた吸着ヒートポンプ等の共同知財・技術開発。 出典
共同開発
株式会社日本フッソ工業 MOFを含むフッ素樹脂コーティング反応槽等を共同開発。 出典
共同開発
株式会社TERBAIK 八千代エンジニヤリングとAtomisが共同設立し、東南アジアのスマートガス網を推進。 出典
特許
5 件 出典
Google Patents等でAtomis Inc./株式会社Atomisの出願人検索を行い、関連公報を5件確認。公開公報を基準にした確認件数で、同一ファミリーの重複や未索引案件を含み得るため網羅的件数ではない。
主な分野MOFを用いたガス貯蔵容器・容器構造、IoT対応ガス容器と管理システム、MOF吸着材・吸着ヒートポンプ、MOF含有医薬組成物
共同出願人株式会社ダイキン工業
海外出願True
WO2019026872A1 / JP7668439B2 / EP3663631B1「Gas storage container」 Atomis Inc. / 日本・欧州で登録。WO公報の法的状態表示はCeased。各国の状態は個別公報を参照。 出典
WO2023277133A1「Gas storage container」 Atomis Inc. / 国際公開。各国移行・登録状況は個別公報を参照。 出典
US20240309998A1「Gas storage container, pedestal, and gas storage system」 Atomis Inc. / 出願公開・審査中(公報上Pending)。 出典
WO2024135811A1「ガス貯蔵容器の管理システム及び管理方法、並びに架台」 株式会社Atomis / 国際公開。 出典
US20200254089A1「Vaccine composition and adjuvant」 Atomis Inc. / 米国出願。Google Patents上Abandoned。 出典
吸着ヒートポンプ(MOF吸着材) 株式会社ダイキン工業、Atomis Inc. / 共同出願。関連公開公報を確認。 出典
大学との関係
大学との関係
京都大学 会社は京都大学の研究成果を基盤としており、同大学研究室との関係や知財面での連携を継続していると説明しています。個別のライセンス契約や共同研究契約の内容は確認できませんでした。 出典
出資者(公開情報で確認できた17社)
事業会社(CVCを含む) 9独立系VC 2銀行・金融機関系 5大学系(大学VC・大学) 1
会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。