回転する円筒浮体と垂直軸風車で、洋上風力発電の実用化を目指す

垂直軸風車と回転する円筒浮体を一体化した浮体式洋上風力発電技術「FAWT」。

株式会社アルバトロス・テクノロジー 大阪大学・金沢工業大学・東京大学発 / 東京都 中央区 / 2022年設立
研究発の技術 浮体式洋上風力 垂直軸型風車 浮遊軸型風車 海洋再生可能エネルギー 複合材料
実用化の段階
研究実証販売
2026年7月に小型実験機を長崎県壱岐市の実証海域へ設置し、1年間の予定で海上実証を開始したと発表されています。
2製品
11提携・顧客
5特許
10出資者

しくみ

解こうとしている課題

日本では遠浅の海域が限られ、着床式風車の設置場所に制約があります。浮体式洋上風力はコストや保守の負担が課題で、同社は構造の簡素化と軽量化による低減を目指しています。

どう動くか

風を受ける垂直軸型ローターと浮体を一体で回転させ、円筒浮体で回転軸を支える設計です。発電機を低い位置に置き、海水を軸受として使うことで、上部が重くなる構造や複雑な水密機構を減らすと会社は説明しています。低重心で転覆しにくい浮体を目指しています。

できるようになること

会社は、沖合の風力資源を活用し、輸入燃料への依存を下げる国産電源の実現を目指しています。実用化すれば、浮体式風力の設計・製造・設置・保守に関わる国内サプライチェーン形成にもつながると説明しています。

技術の出自:大阪大学大学院工学研究科(船舶海洋工学・浮体動揺解析)、電源開発株式会社との初期共同研究。金沢工業大学革新複合材料研究開発センター(炭素複合材成形)も開発に協力。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 浮体式洋上風力発電
  • 沖合・深海域での再生可能エネルギー発電
  • 海洋再生可能エネルギー関連の設計・製造・保守

優位性の主張

会社の主張
回転する円筒浮体が軸を支え、海水を軸受として使う単純構造により、構造重量・設備費・保守費を抑えられると会社は説明。 出典
会社の主張
低重心の垂直軸型風車と浮体の設計により、厳しい海象を想定しても浮体を小型化でき、横倒し後も直立に戻る構造を目指すと会社は説明。 出典
会社の主張
公式サイト掲載の技術予測では、平均風速8m/s・離岸距離20kmのウィンドファーム想定で、設備利用率50%、供給価格上限費9円/kWhなどを提示。試験実績ではなく予測値。 出典
大学の発表
大阪大学等の2024年論文は風・波条件下の模型実験を報告。これは研究成果であり、商用機の性能評価ではない。 出典

製品・サービス

実証
浮遊軸型風車 FAWT(小型海上実験機)

垂直軸型風車と回転浮体を統合した小型実験機。長崎県壱岐市沖で海上実証中。 出典

洋上風力発電事業者、電力会社、海洋・造船関連事業者(想定)
研究段階
浮遊軸型風車 FAWT(大型機)

大型浮体式垂直軸型風車の実現性検証と基本設計を進める開発機。 出典

洋上風力発電事業者、電力会社、海洋・造船関連事業者(想定)

これまでの歩み 新しい順

2026-09
海外
2026年の会社発表で、FAWTのグローバル展開と世界市場を視野に入れた事業開発を目指すとしている。海外拠点、顧客、提携実績の記載は確認できなかった。 出典
2026-09
資金調達
プレシリーズB。2.5億円。株式会社日本政策投資銀行、住友重機械工業株式会社、三菱瓦斯化学株式会社、昭和機械商事株式会社、株式会社アルバクロス、ほくほくキャピタル株式会社 出典
2026-09
資本提携
住友重機械工業株式会社:FAWTの技術開発、社会実装、量産化に向け資本業務提携。 出典
2024-11
資金
NEDO次世代浮体式洋上風力発電システム実証研究(委託事業)。1.01億円 出典(Gビズインフォ)
2024-09
共同開発
住友重機械マリンエンジニアリング株式会社:NEDO採択の大型浮体式垂直軸風車の実現性検証に参画。 出典
2024-09
提携
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構:浮体式洋上風力の次世代技術開発事業の委託元。 出典
2024-09
規制・認証
大型浮体式風車の基本設計承認取得に向けた設計・安全基準認証対応(設計・対応を進行中。承認・認証の取得公表は確認できず。) 出典
2023-12
資金調達
シリーズA。4.2億円。株式会社日本政策投資銀行、三井住友海上キャピタル株式会社、三菱ガス化学株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、株式会社アルバクロス、昭和機械商事株式会社 出典
残りの4件を表示
2023-05
共同開発
電源開発株式会社:FAWT初期共同研究および海上小型実証、NEDO事業に参画。 出典
2022-09
資金調達
シード。1億円。株式会社ジェネシア・ベンチャーズ 出典
2022-01
助成
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構「新エネルギー等のシーズ発掘・事業化に向けた技術研究開発事業(2022年度助成)」 出典
2020-01
受賞
英国政府 GREAT Britain Campaign「Tech Rocketship Award 2019/2020(Clean Growth・Approaching Decarbonization部門)」 出典

提携先・顧客

共同開発
電源開発株式会社 FAWT初期共同研究および海上小型実証、NEDO事業に参画。 出典
共同開発
東京電力ホールディングス株式会社 FAWT海上小型実証と大型機の実現性検証に参画。 出典
共同開発
中部電力株式会社 FAWT海上小型実証の共同研究に参画。 出典
共同開発
川崎汽船株式会社 海上実証と設置・保守などの検討に参画。 出典
共同開発
住友重機械マリンエンジニアリング株式会社 NEDO採択の大型浮体式垂直軸風車の実現性検証に参画。 出典
資本提携
住友重機械工業株式会社 FAWTの技術開発、社会実装、量産化に向け資本業務提携。 出典
残りの5件を表示
共同開発
大阪大学 浮体動揺解析などで共同研究・開発に協力。 出典
共同開発
金沢工業大学 革新複合材料研究開発センターが炭素複合材成形技術に協力。 出典
共同開発
福井ファイバーテック株式会社 風車部の製作に協力。 出典
共同開発
株式会社みらい造船 浮体製造に協力。 出典
提携
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 浮体式洋上風力の次世代技術開発事業の委託元。 出典

特許

5 件 出典
Google Patentsで法人名・英語名・旧合同会社名を検索し、調査対象として確認できた特許記録・ファミリーの数。全出願・全保有件数を保証するものではない。
主な分野浮体式風力・流体発電装置、自然エネルギー取出装置、波力タービン・波力発電、発電機・回転支持機構
共同出願人合同会社アルバトロス・テクノロジー
海外出願True
発電装置(JP7792738B1) 株式会社アルバトロス・テクノロジー / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
発電装置(WO2026009393A1、PCT/JP2024/024333) 株式会社アルバトロス・テクノロジー / 出願中(Google Patents表示) 出典
自然エネルギー取出装置(WO2012165444A1) 合同会社アルバトロス・テクノロジー / 各国移行・登録状況は国ごとに異なる 出典
自然エネルギー取出装置(US9284941B2) Albatross Technology LLC / 登録(Google Patents表示) 出典
単バケット抗力型タービン及び波力発電装置(WO2014076782A1) 合同会社アルバトロス・テクノロジー / 公開出願。各国の登録状況は個別確認が必要 出典

会社の規模

資本金1億円 出典
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-09-30—-1.15億円—1.9億円 出典
2023-09-30—-5,198万円—4,396万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
大阪大学 浮体式垂直軸型風車の共同研究に参加し、浮体動揺解析技術で連携。 出典
共同研究
金沢工業大学 革新複合材料研究開発センター(ICC)と炭素繊維強化プラスチック風車の製造法を検討し、複合材成形技術で連携。 出典
共同研究
大阪大学 小型海上実証研究で動揺解析技術を担当。NEDO事業の再委託先としても掲載。 出典
共同研究
金沢工業大学 小型海上実証研究で炭素複合材の成形技術を支援。NEDO事業の再委託先としても掲載。 出典
共同研究
東京大学 NEDOの大型浮体式垂直軸型風車の実現性検証事業で再委託先として掲載。 出典

出資者(公開情報で確認できた10社)

事業会社(CVCを含む) 4独立系VC 2銀行・金融機関系 4

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:21件
法人番号:7010003017331
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