自己組織化ペプチドでホウ素薬剤をがん細胞へ届ける

自己組織化ペプチドとホウ素薬剤BSHを組み合わせ、BNCTで使うホウ素をがん細胞へ届ける薬剤技術。

株式会社粒子線医療研究所 東京都 千代田区 / 2019年設立
研究発の技術 BNCT ホウ素薬剤 自己組織化ペプチド ドラッグデリバリーシステム がん治療 非臨床研究
実用化の段階
研究実証販売
岡山大学は細胞実験・腫瘍モデルマウスでの非臨床研究を報告しており、公開資料上で承認・販売実績は確認できない。
2製品
2提携・顧客
6特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

BNCT用薬剤BSHは、単独ではがん細胞内へ十分に取り込まれにくく、標的細胞へのホウ素送達が課題とされる。

どう動くか

BSH単独では細胞内に入りにくい課題に対し、自己組織化ペプチドA6Kと混合して薬剤複合体OKD-001を形成する。岡山大学の研究では、細胞への取り込みやマウス腫瘍モデルでの効果が報告されている。BNCTでは、薬剤を取り込んだ細胞に中性子を照射し、ホウ素との核反応で生じる粒子により細胞を傷害する。

できるようになること

岡山大学は、がん細胞へのホウ素送達・保持を高め、BNCTの効果を高める可能性を説明している。実用化されれば、従来薬剤では対応しにくいがんへの適用拡大が期待されるが、現時点では非臨床段階である。

技術の出自:岡山大学 中性子医療研究センター、大学院医歯薬学総合研究科の生理学分野。研究テーマは自己組織化ペプチドDDSを用いたBNCT用ホウ素薬剤OKD-001。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • ホウ素中性子捕捉療法(BNCT)
  • 悪性脳腫瘍等のがん治療に向けた薬剤開発
  • 粒子線医療に関する研究開発・施設導入支援

優位性の主張

大学の発表
岡山大学は、OKD-001について自己組織化ペプチドをDDSとして使い、BSHをがん細胞へ効果的に送り届け、一定期間細胞内に留める特長があると説明している。 出典
大学の発表
岡山大学の研究論文では、A6K/BSH複合体の細胞内ホウ素濃度がBSH単独の約10倍だったと報告された(論文記載の実験条件下)。 出典
大学の発表
岡山大学は、OKD-001が1分子あたりに多くのホウ素を含み、がん細胞への集積性が高いと期待されると説明している。 出典

製品・サービス

研究段階
OKD-001

自己組織化ペプチドA6Kとホウ素薬剤BSHを組み合わせたBNCT用ホウ素薬剤。 出典

BNCT薬剤の研究機関・医療機関等(公表資料では具体的な販売先の記載なし)
段階不明
粒子線医療・研究開発支援

ホウ素薬剤や加速器型中性子発生装置の研究開発支援、粒子線医療施設の設置・運営支援など。 出典

粒子線医療の研究機関、医療機関、施設導入を検討する組織

これまでの歩み 新しい順

2022-02
認定
国立大学法人岡山大学「岡山大学発ベンチャー称号」 出典
2019-07
海外提携
2019年の発表で、3-D Matrixとの間でBNCTの海外実用化に関する相互支援覚書を締結したと記載。対象国は特定されていない。 出典
2018-11
共同開発
国立大学法人岡山大学:中性子医療研究センターとOKD-001の研究開発を実施。 出典
2018-11
共同開発
株式会社スリー・ディー・マトリックス:自己組織化ペプチドA6Kを提供し、岡山大学とOKD-001を共同研究。海外実用化に関する相互支援覚書も公表。

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人岡山大学 中性子医療研究センターとOKD-001の研究開発を実施。 出典
共同開発
株式会社スリー・ディー・マトリックス 自己組織化ペプチドA6Kを提供し、岡山大学とOKD-001を共同研究。海外実用化に関する相互支援覚書も公表。

特許

6 件 出典
Google Patentsおよび岡山大学・共同研究先の公開発表で、OKD-001関連の基本特許ファミリーのJP・WO・US(2件)・CN・EP記録を確認。会社名義の件数ではない。
主な分野BNCT用ホウ素薬剤、BSHとペプチドの複合体、ペプチドDDSによるがん細胞へのホウ素送達
海外出願True
特許第6548060号/JP6548060B2「ホウ素中性子捕捉療法のための新規BSH複合体」 国立大学法人岡山大学 / 登録 出典
WO2018097335A1「ホウ素中性子捕捉療法のための新規BSH複合体」 国立大学法人岡山大学 / 国際公開 出典
US10894088B2「BSH complex for boron neutron capture therapy」 National University Corporation Okayama University / 登録 出典
US10940210B2「BSH complex for boron neutron capture therapy」 National University Corporation Okayama University / 登録 出典
CN110198740B「用于硼中子捕获疗法的新的BSH复合体」 Okayama University / 登録 出典
EP3545961A4「NEW BSH COMPLEX FOR BORONEUTROTHERAPY」 National University Corporation Okayama University / 公開公報を確認 出典

会社の規模

資本金100万円(2024時点)

大学との関係

大学の認定
岡山大学 岡山大学発ベンチャーの称号付与企業一覧に掲載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:12件
法人番号:7010001199213
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