尿中の微量RNAを捉え、AIでがんリスクを推定する
尿などの体液から微量なマイクロRNA等を抽出・測定し、AIでがんリスクを判定するバイオマーカー解析技術。尿検査キット「マイシグナル」などに利用。
Craif株式会社 東京都 文京区 / 2018年設立
研究発の技術 バイオテクノロジー 医療AI バイオマーカー解析 マイクロRNA 細胞外小胞・エクソソーム ナノワイヤ
実用化の段階
研究実証販売
マイシグナル・スキャンは2022年2月に提供開始され、会社発表では2026年2月時点で全国2,000超の医療機関に導入されている。膵がん診断補助SaMDは別途、臨床試験・薬事申請準備段階。
5製品
8提携・顧客
8特許
27出資者
しくみ
解こうとしている課題
がんの早期段階は自覚症状が乏しく、検診受診の負担やアクセスの壁もある。体液中にごく少量しかない、壊れやすい疾患関連RNAを検出しにくい課題に取り組む。
どう動くか
尿中の微量なマイクロRNAは壊れやすく、検出が難しい。Craifはナノワイヤを用いたマイクロ流体デバイスなどで細胞外小胞やRNAを捕捉・抽出し、次世代シーケンサー等で測定する。得られたデータを品質管理・蓄積し、機械学習モデルが複数のマイクロRNAの量や組み合わせからがんリスクを推定する。会社はこの解析基盤をNANO IP®と呼ぶ。
できるようになること
採尿を使う検査の選択肢を増やし、受診負担や地域の医療アクセスの壁を下げて、がんリスクに気づく機会を広げることを目指す。会社は、早期発見や個別化医療を支える技術として開発を進めている。
技術の出自:名古屋大学大学院工学研究科の生命分子工学分野を起点とする大学発研究。ナノワイヤによる尿中マイクロRNA解析を基礎とし、名古屋大学・大阪大学等との共同研究も公表されている。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5
使われる場面
- 尿を用いたがんリスクスクリーニング
- すい臓がんの診断補助プログラムの開発
- 健診・医療機関・薬局・企業・自治体での検査提供
- 体液中バイオマーカーを用いた疾患の早期発見・個別化医療の研究
優位性の主張
製品・サービス
試験導入
すい臓がん診断補助医療機器プログラム(SaMD)
尿中マイクロRNA等をAI解析し、すい臓がんの診断を補助するプログラム。多施設共同ピボタル試験の検体収集を完了し性能評価中。 出典
医療機関・医療従事者を想定
これまでの歩み 新しい順
2026-09
規制・認証
すい臓がん診断補助医療機器プログラム(SaMD)(2026年8月に第一種医療機器製造販売業許可を取得。12施設のピボタル試験は症例登録・検体収集を完了し性能解析中。製品承認は未取得とみられ、会社は2026年中の申請、2027年の承認を目指すと公表。) 出典
2026-08
資金
シリーズD。53億円。Granite Integral Capital Pte. Ltd.、株式会社こどもの森、北洋スタートアップ1号ファンド、株式会社タウンズ、X&KSK、Unreasonable Group 出典
提携先・顧客
共同開発
名古屋大学医学部附属病院 藤田医科大学・中日病院とすい臓がんスクリーニングの観察研究を実施。 出典
共同開発
中日病院 名古屋大学医学部附属病院・藤田医科大学とすい臓がんスクリーニングの観察研究を実施。 出典
販売提携
サツドラホールディングス株式会社 北海道内のドラッグストア10店舗でマイシグナル・スキャンを販売。 出典
共同開発
医療法人大宮シティクリニック 健常者の健康状態や疾患に関連する尿中マイクロRNA等の探索研究を開始。 出典
特許
8 件 出典
Google PatentsでCraif Inc.および旧Icaria名義を検索し、検索結果から関連公報・ファミリー文書を少なくとも8件確認。公報と同一ファミリー文書を含み、網羅的な特許ファミリー数ではない。
主な分野尿などの体液からのマイクロRNA抽出・解析、ナノワイヤ/流体デバイスによる細胞外小胞の捕捉・保存・輸送、体液抽出物中のRNA・バイオマーカー、検査スコア・判定アルゴリズム、微細構造・流体デバイス製造
海外出願True
JP7503841B2「miRNAの抽出方法、および、miRNAの解析方法」 Craif株式会社(現権利者表示。出願時の譲受・大学移転記録あり) / 登録 出典
JP7660898B2「マイクロRNAを含む体液抽出物」 Craif Inc. / 登録・有効表示 出典
WO2020090859A1「細胞外小胞の捕捉に用いるデバイス、保存方法および輸送方法」 Craif Inc. / 国際公開。各国移行・登録状況はファミリーごとに異なる 出典
WO2022080389A1「観測値の尤度を評価する方法およびプログラム」 Craif Inc. / 国際公開。Google PatentsでWO出願はceased表示、国内外ファミリーあり 出典
大学との関係
大学の認定
名古屋大学 名古屋大学発ベンチャー称号授与企業一覧に掲載。
共同研究
名古屋大学 「Craifナノデバイス産学協同研究部門」を同大学未来社会創造機構に設置。掲載資料上の設置期間は2020-12-01から2024-03-31。 出典
出資者(公開情報で確認できた27社)
Aflac Ventures LLC森トラスト株式会社東京海上日動火災保険株式会社株式会社MTG Ventures株式会社博報堂DYベンチャーズ株式会社豊田合成トヨタ紡織株式会社株式会社タウンズ株式会社大和ハウスベンチャーズ株式会社MRNagase Future Investments株式会社株式会社こどもの森日清食品株式会社*ANRIFounders FundSaisei Venturesグローバル・ブレイン株式会社X&Management Japan合同会社Unreasonable GroupGranite Integral Capital Pte. Ltd.大和企業投資株式会社NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社株式会社あおぞら企業投資株式会社ウイング・キャピタル・パートナーズ株式会社北洋銀行株式会社三菱UFJ銀行*国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)*
事業会社(CVCを含む) 13独立系VC 7銀行・金融機関系 6公的機関・財団 1
会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。