苛性ソーダで電炉ダストから亜鉛を選び出し、電解回収

電炉ダストから苛性ソーダで亜鉛を選択的に溶出し、電解で高純度の金属亜鉛を回収するリサイクル技術。

株式会社キノテック 東京大学発 / 東京都 中央区 / 2002年設立
研究発の技術 亜鉛リサイクル 電炉ダスト アルカリ浸出 電解精錬 資源循環 脱炭素
実用化の段階
研究実証販売
2026年6月にパイロットプラントでLME Grade(99.995%)亜鉛の製造成功を公表し、同年9月に有償FSを開始していますが、大規模商業プラントでの販売実績は確認できません。
2製品
3提携・顧客
13特許
4出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来の電炉ダストからの亜鉛回収はエネルギーや費用がかかり、残渣も埋め立てられるため、リサイクルが進みにくいとされています。

どう動くか

電炉ダストをアルカリ液で処理して亜鉛を選択的に溶かし、溶液を精製して電解し、金属亜鉛を得る方式。会社は従来法より工程を簡素化し、コークス等を使う工程を減らせると説明しています。回収後の鉄を主成分とする残渣も電炉へ戻す構想です。LME Grade相当品の製造がパイロット段階で公表されています。

できるようになること

会社とNEDOの資料は、亜鉛の回収に加えて残渣中の鉄を電炉へ戻し、廃棄物・輸送・化石燃料由来の排出を減らす可能性を説明しています。NEDO資料の試算では従来法比で亜鉛1トン当たりCO₂を約79%削減。実際の効果は導入条件に依存します。

技術の出自:東京大学 工学部・大学院工学研究科との共同研究。NEDO採択テーマ「アルカリ浸出法による電炉ダストからの亜鉛リサイクルプロセスの開発」。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 鉄鋼電炉ダストからの亜鉛回収
  • 高純度金属亜鉛の製造
  • 電炉ダストおよび鉄分残渣の資源循環
  • 電炉工場内でのオンサイト処理

優位性の主張

会社の主張
会社は、従来法で2回必要としていたコークス還元工程を1回にし、工程の簡素化とエネルギー・CO₂排出の低減を目指すと説明しています。 出典
会社の主張
会社は、LME Grade相当の高純度亜鉛を製造でき、設備を小型化して電炉工場内に設置できる可能性を主張しています。 出典
第三者の評価
NEDO公募テーマ資料は、苛性ソーダで亜鉛を選択溶出する方式、残渣の電炉への再投入、従来法比で亜鉛1トン当たりCO₂約79%削減という開発目標・試算を示しています。 出典

製品・サービス

試験導入
新キノテック法(直接アルカリ浸出電解法)

電炉ダストから亜鉛を回収し、電解で高純度金属亜鉛を製造するプロセス。 出典

電炉メーカー、亜鉛製錬事業者
販売中
有償FS事業

亜鉛リサイクル技術の導入に関する有償フィージビリティスタディ。 出典

電炉メーカー、亜鉛製錬事業者など(詳細未公表)

これまでの歩み 新しい順

2024-09
資金調達
金額は非公表。トピー工業株式会社 出典
2024-09
共同開発
トピー工業株式会社:出資と共同研究を行い、パイロットプラントでの実証に参加。 出典
2024-08
資金調達
金額は非公表。共英製鋼株式会社 出典
2024-08
共同開発
共英製鋼株式会社:出資し、電炉ダストからの湿式亜鉛回収技術を共同研究。 出典
2024-06
規制・認証
廃棄物処理試験研究の承認(茨城県から承認を受けたと会社が公表。製品・事業の包括的な規制認証や商業処理許可を示すものではありません。) 出典
2021-09
助成
NEDO 省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム 助成。NEDO 出典
2021-09
助成
NEDO「脱炭素社会実現に向けた省エネルギー技術の研究開発・社会実装促進プログラム「アルカリ浸出法による電炉ダストからの亜鉛リサイクルプロセスの開発」」 出典
2016-07
助成
NEDO 中堅・中小企業への橋渡し研究開発促進事業 助成。NEDO 出典
2015-12
資金調達
金額は非公表。リアルテック育成ファンド 出典
2014-08
助成
NEDO インキュベーション研究開発 助成。NEDO 出典

提携先・顧客

共同開発
トピー工業株式会社 出資と共同研究を行い、パイロットプラントでの実証に参加。 出典
共同開発
共英製鋼株式会社 出資し、電炉ダストからの湿式亜鉛回収技術を共同研究。 出典
共同開発
東京大学 NEDO採択テーマの共同研究先。関連技術の共同出願も公表。 出典

特許

13 件 出典
会社公表の2024年9月24日現在の特許リストにある技術ファミリー数。個別国の公開・登録公報数ではなく、2025年以降の更新を含む完全な総数ではありません。
主な分野電炉ダストからの亜鉛製造、アルカリ浸出による亜鉛回収、ジンクフェライト分解、炭酸亜鉛製造、電解装置・電解生成物の回収
共同出願人日揮グローバル株式会社、旭硝子株式会社、東京大学
海外出願True
WO2024154734A1 亜鉛回収方法及びジンクフェライト分解方法 株式会社キノテック / 公開出願 出典
JP7591834B2/WO2022118927A1 亜鉛製造方法 株式会社キノテック / 日本登録。WO出願ファミリーの米国出願は審査中、WO出願はGoogle Patents上で失効表示 出典
JP7201196B2 亜鉛の回収方法 株式会社キノテック、日揮グローバル株式会社 / 登録 出典
JP7565585B2 炭酸亜鉛の製造方法 株式会社キノテック / 登録 出典
JP5935098B2/US20160138130A1 亜鉛製造方法 株式会社キノテック・ソーラーエナジー / 日本登録。米国出願公開 出典

会社の規模

従業員7名(2026-07-09時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金8,458万円 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトkinotech.jp

大学との関係

共同研究
東京大学 NEDOの2021年度採択事業「アルカリ浸出法による電炉ダストからの亜鉛リサイクルプロセスの開発」で、キノテックが助成先、東京大学が共同研究先として記載されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた4社)

事業会社(CVCを含む) 2独立系VC 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:16件
法人番号:7010001141637
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