3つのセンサーで大型自由曲面鏡を測り、精密加工する

大型の非球面鏡・自由曲面鏡を研削・研磨し、独自の機械計測とデータ処理で形状を測る製造技術。加工と計測を統合したシステムも提供する。

株式会社ロジストラボ 京都大学発 / 京都府 京都市
研究発の技術 自由曲面鏡 大型非球面鏡 超精密研削・研磨 逐次三点法 光学形状計測 データステッチング
実用化の段階
研究実証販売
中小企業庁の事業紹介で、鏡の供給・複数案件の受注と、国内メーカー2社への加工計測システム導入が記載されている。
2製品
5提携・顧客
4特許
1出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来の軸対称鏡では視野と分解能を同時に高めにくく、大型の自由曲面鏡は製造・計測が難しい。中小企業庁の説明では、50cmを超える自由曲面鏡の実現が課題とされていた。

どう動くか

鏡を摩擦や滑りの少ない支持機構で固定し、研削時の変形を予測して加工条件を補正する。計測では、3つのセンサで鏡面の局所形状を捉え、逐次三点法やデータステッチングで広い面の形状を求める。ロボットアームに研磨・計測用ヘッドを組み合わせ、加工後の測定結果を次の研磨に反映する。会社は加工範囲φ2,200mmの自由曲面製造システムを掲載している。

できるようになること

広視野と高解像度を両立する光学系により、衛星の地球観測、天文観測、自由空間光通信、スペースデブリ監視などへの利用が期待される。中小企業庁の事業説明では、人工衛星1機あたりの情報量を10倍以上にする構想が示されている。

技術の出自:京都大学大学院理学研究科・宇宙物理学教室の天体望遠鏡光学研究、および岡山天文台「せいめい望遠鏡」の開発で培われた技術。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 天体望遠鏡用の大型鏡・自由曲面鏡
  • 地球観測衛星の高分解能・広視野リモートセンシング
  • 天文衛星・衛星搭載ライダー用望遠鏡
  • 自由空間光通信
  • スペースデブリ監視・探査
  • 大型光学素子の試作・検査

優位性の主張

会社の主張
会社はφ2,200mmまでの自由曲面加工に対応し、研磨用ヘッドと計測用ヘッドの交換で加工・計測を行うシステムを掲載している。 出典
会社の主張
会社は、ひきずり三点法について、1m平面鏡で計測再現性10nm RMSと説明している。 出典
第三者の評価
中小企業庁のGo-Tech事業紹介では、新ひきずり三点法の円環計測で再現性6nm級を確認し、従来法で検出感度がなかった形状モードにも感度を持たせたと報告している。測定条件の詳細は同ページに記載されていない。 出典
大学の発表
京都大学の紹介では、「せいめい望遠鏡」開発で培った技術をもとに、直径2mまでの軸外し非球面鏡の製造技術を有するとされる。

製品・サービス

販売中
大型光学素子・自由曲面鏡の設計、製造、計測サービス

望遠鏡や宇宙機向けの鏡を設計・研削・研磨し、形状計測やオプトメカニクスの設計・技術支援も行う。 出典

大学・研究機関、望遠鏡・衛星・宇宙光学関連企業
販売中
大型光学素子の加工・計測システム/自由曲面製造システム

ロボットアーム等を用い、大型鏡の研磨加工と計測を行うシステム。自由曲面の加工範囲は会社掲載でφ2,200mm。 出典

光学素子メーカー、望遠鏡・宇宙機の開発機関や企業

これまでの歩み 新しい順

2026-09
資金調達
資本業務提携に伴う出資。金額は非公表。株式会社Orbital Lasers 出典
2026-09
資本提携
株式会社Orbital Lasers:出資を伴う資本業務提携。大型精密鏡の安定供給体制と次世代望遠鏡の共同開発を目指す。 出典

提携先・顧客

共同開発
京都大学 Go-Tech事業の研究実施機関。宇宙物理学教室と補完研究を進める枠組みが公表されている。 出典
顧客
東北大学 天体望遠鏡用1.85m軸外し放物面鏡を受注したと公表されている。 出典
顧客
ハワイ大学 天体望遠鏡向け鏡の受注先として中小企業庁の事業紹介に記載されている。 出典
顧客
インドネシア国立天文台 望遠鏡用の鏡20枚を供給したと中小企業庁の事業紹介に記載されている。 出典
資本提携
株式会社Orbital Lasers 出資を伴う資本業務提携。大型精密鏡の安定供給体制と次世代望遠鏡の共同開発を目指す。 出典

特許

4 件 出典
中小企業庁掲載の既存特許3件と、同資料に記載された2025年出願をGoogle Patents等で照合した範囲。大学・他社が出願人の特許も含む。
主な分野大型光学素子・鏡面の形状計測、光学素子の製造・加工システム、計測データのステッチング、円環センサ走査による表面形状測定
共同出願人京都大学、株式会社ナガセインテグレックス
海外出願True
特許第6294111号「表面形状計測装置」 京都大学、株式会社ナガセインテグレックス / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
特許第6508723号「データステッチング装置、データステッチング方法、及びコンピュータプログラム」 京都大学 / 登録(開放特許情報データベース表示)。海外関連出願は同データベースで確認されず。 出典
特許第7008307号「光学素子の製造方法・製造システム」/WO2021100317A1 京都大学、株式会社ロジストラボ / JP登録。WO公開あり。Google PatentsではWO文献の法的状態をCeasedと表示(法的結論ではない)。 出典
特願2025-094498/特許第7843433号「形状測定装置及び形状測定方法」 株式会社ロジストラボ、京都大学 / 2026年4月に登録・有効(Google Patents表示) 出典

会社の規模

従業員3名(2026-03-24時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金1,150万円 出典
公式サイトlogistlab.biz

大学との関係

共同研究
京都大学 会社のR&D紹介で、口径2mの軸外し放物面鏡を京都大学などと共同開発していると説明している。 出典
ライセンス
京都大学 京都大学と株式会社ロジストラボが共同出願人の特許について、TLO京都が同社を実施先として紹介している。 出典

出資者(公開情報で確認できた1社)

株式会社Orbital Lasers
事業会社(CVCを含む) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:11件
法人番号:6130001060231
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