溶融塩で金型にセラミック膜を作り、摩耗を抑える

溶融塩法と熱処理・真空拡散を組み合わせ、金型や精密部品の表面に耐摩耗性などを高めるセラミック被膜を形成する技術。

株式会社ケンテック 大阪府 東大阪市 / 1999年設立
研究発の技術 表面処理 セラミックコーティング 溶融塩法 炭化バナジウム 複合炭化物 熱処理
実用化の段階
研究実証販売
会社は複数のファインコーティング処理を提供し、ナノ処理はマイクロ金型やカッターへの採用実績を公表している。
3製品
2提携・顧客
1特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

金型・精密部品の摩耗や焼き付き、酸化、被膜の剥離による寿命低下や交換・保守の負担を抑えること。

どう動くか

溶融塩中で炭化物被膜を形成し、母材側への拡散処理を組み合わせて密着性を高める。会社は、通常のCVDより低温で緻密な膜を作れると説明する。VCは炭化バナジウム膜、ナノは膜厚をサブミクロンに制御する複合炭化物膜、HDは母材強化とVC膜を組み合わせた処理。

できるようになること

金型や治工具、摺動部品の寿命向上により、交換・研磨などの保守負担や製造コストを抑えられる可能性がある。会社と公的機関は、プレス加工部品やローラーなどでの耐久性向上を紹介している。

技術の出自:ファインテックの熱処理・真空技術を起点に開発。龍谷大学理工学部物質化学科と共同研究。研究者名は省略。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • プレス・鍛造・鋳造用金型
  • 超硬合金製マイクロ金型・精密金型部品
  • カッター・治工具
  • 成型ロール、ガイドローラーなどの摺動部品
  • 耐摩耗性が必要な機械部品

優位性の主張

会社の主張
通常のCVDより低温で成膜し、クラックのない緻密な炭化物被膜を形成できると会社は説明している。 出典
会社の主張
VC膜は硬度HV3000以上とされ、独自の真空拡散熱処理との組み合わせで、従来のTD処理に比べ歪みや寸法変化を抑えると会社は説明している。 出典
会社の主張
ファインコーティングナノはサブミクロンの膜厚制御と母材界面の拡散による密着性を特徴とし、公式資料の試験例では膜厚0.51ミクロン、硬度Hk3000以上とされる。 出典
第三者の評価
近畿経済産業局は、溶融塩法による形状追従性により複雑形状や穴の内面にも均一成膜できる点を紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
ファインコーティングVC

溶融塩法で炭化バナジウム被膜を形成する表面処理。金型用工具鋼などに対応。 出典

金型・部品メーカー、プレス・鍛造・鋳造関連の製造業
販売中
ファインコーティングナノ

溶融塩法でサブミクロンの複合炭化物被膜を形成する精密部品向け表面処理。 出典

超硬合金製の精密金型部品・カッターなどを扱う製造業
販売中
ファインコーティングHD

母材強化とVC被膜を組み合わせ、被膜直下からの剥離抑制を目指す表面処理。 出典

高張力鋼板のプレス金型などを扱う製造業

これまでの歩み 新しい順

2021-01
規制・認証
JIS Q 9100(航空宇宙品質マネジメントシステム認証)(会社サイトによると2015年取得。2021年1月から適用を一時中断・凍結。) 出典
2014-01
規制・認証
島津製作所航空機事業部の特殊工程承認(会社沿革に2014年取得と記載。現時点での有効性は確認できない。) 出典
2006-04
助成
経済産業省「平成18〜21年度 戦略的基盤技術高度化支援事業「金型・治工具の耐高面圧化に資する拡散・表面被覆融合処理技術の開発」」 出典
2004-04
助成
経済産業省「平成16年度中小企業・ベンチャー挑戦支援事業「超硬合金製マイクロ金型へのナノコーティング」」 出典
2003-01
受賞
東大阪市「第19回東大阪市優良企業表彰」 出典
2001-01
共同開発
龍谷大学:ファインコーティングの新たな可能性を広げる共同研究を実施。 出典

提携先・顧客

共同開発
龍谷大学 ファインコーティングの新たな可能性を広げる共同研究を実施。 出典
実証
住友鋼管株式会社 公的研究開発事業で川下ユーザー企業として継続評価に参加。 出典

特許

1 件 出典
Google Patentsを社名・表面処理・コーティングで検索し、ファインコーティング事業と関連づけられるものとして確認できた件数。別法人の同名出願を除外した完全な保有件数ではない。
主な分野金型・超硬合金部材の表面処理、炭化物被膜
JP4773486B2「表面処理方法」 株式会社ケンテック / 登録(Google Patents表示はActive。法的状態は同サイトの推定) 出典

会社の規模

従業員14名(2012-11-12時点) 出典
資本金300万円 出典
公式サイトkentech.co.jp

大学との関係

共同研究
龍谷大学 公式サイトは、ファインコーティングの研究で平成13年(2001年)から共同研究を継続していると記載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:6件
法人番号:6122001013252
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