アルブミンを結合したラクトフェリンで、脊髄損傷の治療薬を開発する

ラクトフェリンにアルブミンなどを融合し、血中での安定性や疾患部位での作用を高めるバイオ医薬品候補の研究開発。

株式会社S&Kバイオファーマ 東京工科大学・鳥取大学・東京科学大学・筑波大学発 / 神奈川県 川崎市高津区 / 2020年設立
研究発の技術 バイオ医薬品 ラクトフェリン 融合タンパク質 遺伝子組換えタンパク質 脊髄損傷 創薬
実用化の段階
研究実証販売
NEDO資料は脊髄損傷治療候補について培養細胞試験とラットモデルでの評価を記載している一方、臨床試験や承認、販売開始は確認できない。
2製品
4提携・顧客
2特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

ラクトフェリンの薬効候補を医薬品として使う際に、体内での不安定さや患部へ十分に届けにくい問題を解決し、脊髄損傷などの治療薬開発を目指す。

どう動くか

ラクトフェリンは多様な生理活性を持つタンパク質ですが、体内で分解されやすいという課題があります。同社の候補では、ヒト血清アルブミンを融合して血中安定性を高め、ラクトフェリンの活性を保つ設計を採用。会社・大学の発表では、融合タンパク質が脊髄損傷に関係するコンドロイチン硫酸E(CS-E)に結合し、神経細胞の軸索形成を阻害から保護すること、また肺腺がん細胞ではゴルジ体のpH調節に作用し、細胞遊走を抑えることが報告されています。

できるようになること

大学・公的機関の説明では、血中安定性を高めた製剤を脊髄損傷、急速進行性糸球体腎炎、敗血症、がんなどの治療薬として開発する。脊髄損傷ではラットモデルで治療効果が確認され、がん細胞の遊走を抑える研究結果も報告された。

技術の出自:東京工科大学大学院バイオニクス専攻・応用生物学分野のラクトフェリン研究。ヒトラクトフェリン製剤の研究では鳥取大学農学部、国立医薬品食品衛生研究所との共同研究が公表されている。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 脊髄損傷治療
  • がん治療・がん転移の抑制
  • 急速進行性糸球体腎炎
  • 敗血症
  • ラクトフェリンの機能に関連する疾患への治療薬開発

優位性の主張

大学の発表
東京工科大学の発表では、ヒト血清アルブミンとの融合によりヒトラクトフェリン製剤の血中安定性と抗腫瘍効果を高めたと説明している。 出典
会社の主張
NEDOの事業資料では、ラクトフェリン/アルブミン融合体(LF-HSA)がラクトフェリンよりCS-Eに特異的に結合し、ラット脊髄損傷モデルでラクトフェリンの半量でも治療効果が確認されたとしている(記載された投与条件・モデルに限る)。 出典
大学の発表
東京工科大学の2026年発表では、融合タンパク質が肺腺がん細胞のゴルジ体pH恒常性に作用し、がん転移に関係する細胞遊走を抑制したと報告している。 出典

製品・サービス

実証
LF-HSA(ラクトフェリン/アルブミン融合タンパク質)脊髄損傷治療薬候補

血中安定性を高めた融合タンパク質を注射剤として開発。ラット脊髄損傷モデルで有効性を評価。 出典

脊髄損傷治療を対象とする製薬企業・医療分野。将来のライセンス先を想定。
研究段階
ラクトフェリン製剤の医薬品開発(がん・急速進行性糸球体腎炎・敗血症など)

ラクトフェリン融合タンパク質などを用いた治療薬候補の研究開発。販売製品は確認できない。 出典

製薬企業・医療分野。将来のライセンス先を想定。

これまでの歩み 新しい順

2025-07
助成
令和7年度 川崎市産学共同研究開発プロジェクト補助金 出典
2025-07
助成
川崎市「川崎市産学共同研究開発プロジェクト補助金(希少疾患の急速進行性糸球体腎炎治療薬としてのラクトフェリン製剤開発)」
2025-07
提携
川崎市:東京工科大学との急速進行性糸球体腎炎治療薬開発が市の産学共同研究補助対象。
2024-01
採択
独立行政法人中小企業基盤整備機構「FASTAR 第10期アクセラレーション支援」 出典
2022-03
助成
2021年度 第2回 NEDO Entrepreneurs Program(NEP) 出典
2021-07
助成
令和3年度 川崎市産学共同研究開発プロジェクト補助金 出典
2021-05
海外特許
欧州(EPC指定国):同社を出願人とする欧州特許出願 EP 3 815 707 A1(糖鎖阻害剤・促進剤)が公開された。 出典
2020-09
共同開発
鳥取大学:東京工科大学等とのヒトラクトフェリン製剤の共同研究先として大学発表に記載。 出典

提携先・顧客

共同開発
東京工科大学 ラクトフェリン融合タンパク質のシーズを共同開発。大学との共同研究成果を公表。 出典
共同開発
鳥取大学 東京工科大学等とのヒトラクトフェリン製剤の共同研究先として大学発表に記載。 出典
共同開発
国立医薬品食品衛生研究所 ヒトラクトフェリン製剤の共同研究先として東京工科大学の発表に記載。 出典
提携
川崎市 東京工科大学との急速進行性糸球体腎炎治療薬開発が市の産学共同研究補助対象。

特許

2 件 出典
Google Patentsで会社を出願人とする中核関連の特許ファミリーを2件確認。gBizINFOには過去10年分の法人関連特許分類情報が27件表示されるが、全件の個別照合は未実施。
主な分野ラクトフェリン/アルブミン融合タンパク質、グリコサミノグリカン阻害・促進、医薬用ペプチド・タンパク質
海外出願True
JP7142915B2/WO2018079702A1「ラクトフェリン/アルブミン融合タンパク質及びその製造方法」 株式会社S&Kバイオファーマ / 日本登録(特許第7142915号)。Google Patents表示では米国登録、欧州・中国・カナダ出願は審査中、WO出願は失効。 出典
JP7527638B2/JPWO2020004378A1「グリコサミノグリカン阻害剤および促進剤」 株式会社S&Kバイオファーマ / 日本登録(JP7527638B2)。欧州出願EP3815707A4は審査中。 出典

会社の規模

従業員5名 出典
資本金3,850万円(2025-10時点) 出典
大学との関係関連ベンチャー

大学との関係

大学の認定
筑波大学 筑波大学発ベンチャーの称号が授与された。 出典
大学の認定
東京工業大学 会社公式サイトに東工大発ベンチャーとして掲載されている。 出典
共同研究
東京工科大学 ラクトフェリン融合タンパク質等の共同開発シーズを活用すると会社が説明。 出典
共同研究
鳥取大学 会社公式サイトが東京工科大学、鳥取大学を共同研究先として記載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:8件
法人番号:6020001135597
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