細胞を除いたウシ腱で、患者自身の組織再生を目指す靭帯

動物由来の腱から細胞成分を除き、移植後に患者自身の組織へ置き換わることを目指す、膝前十字靭帯再建用の組織再生型靭帯技術。

CoreTissue BioEngineering株式会社 早稲田大学発 / 神奈川県 横浜市鶴見区 / 2016年設立
研究発の技術 脱細胞化 組織再生型靭帯 医療機器 マイクロ波処理 凍結乾燥 滅菌
実用化の段階
研究実証販売
CT-ACL001は未承認で販売実績は確認できないが、国内企業治験が進行し、2026年5月に無作為化比較コホートを開始した。
1製品
9提携・顧客
3特許
9出資者

しくみ

解こうとしている課題

標準的なACL再建では患者自身の腱を採取するため、採取部位への負担が生じる。再断裂や複数靭帯の損傷では、移植に使える腱が不足することも課題。

どう動くか

主にウシ腱を原料に、マイクロ波で水分子を振動させ、細胞膜を溶かす液を厚い組織の内部まで浸透させて細胞成分を除去する。拍動流と圧力で液を循環させ、コラーゲンなど腱の構造と強度を保つ。凍結乾燥・滅菌後に保存し、生理食塩水で戻して使う構想。移植後は患者自身の細胞が入り、組織が再生することを目指す。

できるようになること

実用化されれば、自家腱を採取せずにACLを再建できる選択肢となり、採取部位への負担や再建用腱の不足の解消につながる可能性がある。会社は、損傷組織を再生させ、競技復帰や機能回復を目指すとしている。

技術の出自:早稲田大学 理工学術院の生体組織工学・医工学分野。JST STARTの起業実証支援プロジェクト「前十字靭帯再建手術に用いる動物由来無細胞化腱の事業化」。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 膝前十字靭帯(ACL)再建
  • 膝靭帯再建
  • 将来的な他の靭帯・再建組織への応用を研究

優位性の主張

会社の主張
会社は、厚みのある腱組織の細胞成分を除去しながら強度を保つ独自技術を強みとし、靭帯再建に使える組織再生型靭帯の実用化を目指すとしている。 出典
大学の発表
早稲田大学の説明では、マイクロ波照射と拍動流・圧力による溶解液の循環を組み合わせ、37℃以下で厚い組織内部まで処理液を浸透させる。 出典
大学の発表
早稲田大学は、動物実験で移植後に患者側の細胞が入り、再建組織が自己組織へ置き換わることを確認したと紹介している。 出典

製品・サービス

試験導入
組織再生型靭帯 CT-ACL001

動物由来腱を脱細胞化した、膝前十字靭帯再建用の開発中医療機器。 出典

膝前十字靭帯再建を行う医療機関・患者(治験段階)

これまでの歩み 新しい順

2026-05
実証
北海道大学:CT-ACL001の多施設企業治験を実施。 出典
2026-01
助成
NEDOディープテック・スタートアップ支援事業(第8回)。4.94億円。国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 出典
2026-01
共同開発
マイクロ波化学株式会社:組織再生型靭帯の商用生産を目指し、マイクロ波脱細胞化の量産装置を開発。 出典
2026-01
海外
米国:NEDOの支援事業で、米国での販売に向けた追加試験や治験計画・実施体制の準備を進める計画が示されている。 出典
2025-11
資金調達
シリーズAエクステンション。6億円。日本ハム株式会社、三井住友海上キャピタル株式会社、ウエルインベストメント株式会社、モアマネジメント株式会社、株式会社ケイエスピー 出典
2024-08
実証
東京女子医科大学:CT-ACL001の企業治験を実施する医療機関の一つ。 出典
2024-07
規制・認証
CT-ACL001 日本国内の企業治験(jRCT2032240214)(未承認の医療機器。第III相の無作為化多施設共同治験として登録され、参加者募集中。承認・認証・届出番号なし。) 出典
2023-03
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「AMED「先進的医療機器・システム等開発プロジェクト」採択」 出典
残りの9件を表示
2023-02
資金調達
シリーズA。5.6億円。ウエルインベストメント株式会社、帝人株式会社、国立研究開発法人科学技術振興機構、アクサ生命保険株式会社、株式会社ケイエスピー、株式会社サングローバル 出典
2021-10
資金調達
JST SUCCESS出資。金額は非公表。国立研究開発法人科学技術振興機構 出典
2021-10
認定
経済産業省・日本貿易振興機構・NEDO「J-Startup選定」 出典
2021-06
海外プログラム
米国:Johnson & Johnson Innovation(Boston)のプログラムに採択されたと沿革に記載。 出典
2020-12
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「AMED「医療研究開発革新基盤創成事業(CiCLE)」採択」 出典
2020-08
資本提携
帝人株式会社:人工靱帯の量産化に向けた資本・業務提携を公表。 出典
2020-08
共同開発
帝人株式会社:人工靱帯の量産化技術について共同研究を進めると発表。 出典
2019-10
資金調達
金額は非公表。ウエルインベストメント株式会社 出典
2019-01
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「AMED「医工連携事業化推進事業」採択」 出典

提携先・顧客

資本提携
帝人株式会社 人工靱帯の量産化に向けた資本・業務提携を公表。 出典
共同開発
帝人株式会社 人工靱帯の量産化技術について共同研究を進めると発表。 出典
共同開発
マイクロ波化学株式会社 組織再生型靭帯の商用生産を目指し、マイクロ波脱細胞化の量産装置を開発。 出典
実証
東京女子医科大学 CT-ACL001の企業治験を実施する医療機関の一つ。 出典
実証
北海道大学 CT-ACL001の多施設企業治験を実施。 出典
実証
弘前大学 CT-ACL001の多施設企業治験を実施。 出典
残りの3件を表示
実証
順天堂大学 CT-ACL001の多施設企業治験を実施。 出典
実証
神戸大学 CT-ACL001の多施設企業治験を実施。 出典
実証
広島大学 CT-ACL001の多施設企業治験を実施。 出典

特許

3 件 出典
Google Patentsで会社名義の出願人検索と、早稲田大学由来の脱細胞化技術関連特許を確認した範囲での3ファミリー。網羅件数ではない。
主な分野生体組織の脱細胞化・移植組織、生体組織の乾燥保管容器
共同出願人早稲田大学
海外出願True
WO2023058163A1「Container for storing biological tissue」 CoreTissue BioEngineering Inc. / 国際出願公開。各国移行出願あり。Google Patents表示では米国出願は係属中。 出典
US8043854B2「Method of decellularizing tissues」 早稲田大学、CoreTissue BioEngineering Inc.(Google PatentsのCurrent Assignee表示) / 登録済み。Google Patents表示では有効。 出典
WO2007132681A1「Vital tissue for transplantation」 早稲田大学 / 国際出願公開。Google Patents表示では権利状態終了。 出典

会社の規模

従業員10名(2025-11-10時点) 出典
資本金1.85億円(2025-03-31時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトcoretissue.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-03-31—-2.85億円-3.2億円7.76億円 出典
2023-03-31—-2.93億円—4.98億円 出典
2020-03-31—-6,840万円—7,236万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学との関係
早稲田大学 早稲田大学の研究者が開発した脱細胞化技術を事業化するために設立された大学発ベンチャーとして、大学が同社の取り組みを紹介。大学からのライセンス契約等は確認できず。 出典

出資者(公開情報で確認できた9社)

事業会社(CVCを含む) 4独立系VC 3銀行・金融機関系 1公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:23件
法人番号:6011101078877
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