空気圧を精密に制御し、内視鏡や手術鉗子を動かすロボット

空気圧を精密に制御する手術支援ロボット技術。内視鏡の保持・操作や手術鉗子の駆動に用い、ロボット先端にかかる力を医師へ伝える。

リバーフィールド株式会社 東京科学大学・東京大学発 / 東京都 新宿区 / 2014年設立
研究発の技術 医療ロボティクス 手術支援ロボット 空気圧サーボ制御 力覚フィードバック 内視鏡ホルダー 低侵襲手術
実用化の段階
研究実証販売
EMAROは2015年8月に販売開始され、学会誌掲載資料では全国16病院への導入実績が記載されている。Saroaも日本で製造販売承認を取得し臨床使用段階にある。
4製品
5提携・顧客
186特許
19出資者

しくみ

解こうとしている課題

内視鏡手術では、助手が内視鏡を保持して執刀医の指示に従う必要があり、視野のぶれや人員確保が課題となる。従来の手術支援ロボットでは、鉗子にかかる力を術者が感じにくい。

どう動くか

圧縮空気でシリンダを動かし、位置・圧力センサーの情報を使ってサーボ弁を制御する。空気の柔らかさで衝撃を吸収しながら、低摩擦化や配管のモデル化を含むシステム設計で精密に動かす。Saroaでは空気圧から鉗子にかかる力を推定し、操作側に触覚として返す。会社は、力センサーを鉗子先端に載せずに力覚を実現する点を特徴としている。

できるようになること

内視鏡の保持をロボットが担うことで、執刀医が自ら視野を操作できる。力覚を返す手術支援では、大学発表が過剰な力の抑制や低侵襲手術への貢献を期待している。

技術の出自:東京工業大学 精密工学研究所・未来産業技術研究所の空気圧制御研究、東京医科歯科大学 生体材料工学研究所との医工連携。文部科学省STARTの研究プロジェクト「気体の超精密制御技術を基盤とした低侵襲手術支援ロボットシステム」。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 腹腔鏡・内視鏡外科手術における内視鏡の保持・視野操作
  • 低侵襲手術の鉗子操作と力覚フィードバック
  • 眼科手術における眼内内視鏡・照明器具の保持
  • 米国向け手術支援ロボットの開発・臨床評価

優位性の主張

大学の発表
EMAROは空気圧駆動の内視鏡ホルダーロボットとして世界初と大学・会社が発表。頭部センサーで内視鏡を操作し、停止中は視野を保持する。 出典
大学の発表
空気圧駆動系の精密制御を利用し、鉗子にかかる力を推定して術者へ力覚として返す。東京工業大学は従来になかった触覚・力覚を持つ点を特徴としている。 出典
会社の主張
IvyA1は従来機の約3分の1のコンパクト設計で、不動点設定が不要と会社が説明している。 出典
第三者の評価
空気圧の圧力値から外力を検出し、器具先端の力センサーを使わずに力覚提示を行う研究開発が学会誌で解説されている。 出典

製品・サービス

販売中
EMARO(エマロ)

空気圧駆動の内視鏡ホルダー。頭部センサーやスイッチで内視鏡を操作し、停止時は視野を保持する。 出典

内視鏡外科手術を行う病院・医療機関
販売中
Saroa サージカルシステム

空気圧駆動と力覚フィードバックを備える低侵襲手術支援ロボット。 出典

胸部外科、一般消化器外科、泌尿器科、婦人科などを行う病院
段階不明
IvyA1(アイヴィ)

小型化し、不動点設定を不要とする機能を備えた空気圧駆動の内視鏡ホルダー。 出典

内視鏡外科手術を行う病院・医療機関
段階不明
OQrimo(眼科用内視鏡ホルダーロボット)

眼科手術で眼内内視鏡や照明器具を保持するロボット。 出典

眼科手術を行う病院・医療機関

これまでの歩み 新しい順

2026
海外
マレーシア:Saroa Surgical Systemが同国で薬事承認を取得。 出典
2025-09
資金調達
金額は非公表。ちばぎんキャピタル株式会社、株式会社千葉銀行、国立大学法人千葉大学 出典
2025-08
資金調達
金額は非公表。みずほリース株式会社 出典
2025-08
助成
ディープテック・スタートアップ支援事業(STS)。9.65億円 出典
2025-08
助成
NEDO「空気圧駆動力覚機能を備えた国産手術支援ロボットの米国展開事業」 出典
2025-08
受賞
日本フルードパワーシステム学会「2024年度技術開発賞(空気圧駆動による力覚フィードバック機能を有する手術支援ロボット)」 出典
2025-08
規制・認証
Saroa米国展開に向けた臨床試験・FDA申請(NEDO資料では米国内治験を助成事業の実証内容とし、FDA申請を目指す段階。米国での承認取得は確認できず。) 出典
2025-04
資金調達
金額は非公表。株式会社ジャパンインベストメントアドバイザー 出典
残りの24件を表示
2023-06
共同開発
東京工業大学:空気圧制御技術を基盤としたSaroaの共同開発。 出典
2023-06
規制・認証
Saroa サージカルシステム 製造販売承認(日本で承認取得。大学発表時点では臨床使用開始予定。) 出典
2023-01
資金調達
金額は非公表。情報技術開発株式会社 出典
2023-01
規制・認証
OQrimo 薬事届出(会社沿革に届出の記録。) 出典
2022-01
販売提携
ニプロ株式会社:眼科用内視鏡把持ロボットの国内独占販売契約を締結。 出典
2022-01
規制・認証
IvyA1 薬事届出(会社沿革に届出の記録。) 出典
2021-09
資金調達
30億円。東レエンジニアリング株式会社、第一生命保険株式会社、SBIインベストメント株式会社 出典
2021-09
資金調達
金額は非公表。三菱UFJキャピタル株式会社 出典
2021-09
資金調達
金額は非公表。株式会社広島ベンチャーキャピタル 出典
2021-08
資金調達
金額は非公表。SBIインベストメント株式会社、株式会社メディパルホールディングス 出典
2021-07
資金調達
金額は非公表。Aflac Ventures LLC 出典
2021-07
資金調達
金額は非公表。きらぼしキャピタル株式会社 出典
2021-06
資本提携
NISSHA株式会社:資本業務提携を公表。医療機器分野で連携。 出典
2021-03
資金調達
金額は非公表。東レエンジニアリング株式会社 出典
2020-05
資金調達
金額は非公表。株式会社岡三キャピタルパートナーズ 出典
2020-05
融資
10億円。株式会社商工組合中央金庫 出典
2019-01
規制・認証
ISO 13485:2016(認証取得を会社沿革に記載。) 出典
2018-06
認定
経済産業省「J-Startup選定」 出典
2017-01
助成
東京都「平成28年度次世代イノベーション創出プロジェクト2020助成事業」 出典
2017
資金調達
金額は非公表。芙蓉総合リース株式会社、三恵技研工業株式会社、SBIインベストメント株式会社、東レエンジニアリング株式会社、株式会社ジャフコ、Beyond Next Ventures株式会社 出典
2016-03
資金調達
6億円。東レエンジニアリング株式会社、Beyond Next Ventures株式会社、株式会社ジャフコ 出典
2015-08
販売提携
株式会社ホギメディカル:EMAROを通じて販売。大学発表では2015年8月の販売開始時の販売元。 出典
2015-01
規制・認証
EMARO 薬事届出(会社沿革に届出の記録。2015年に販売開始。) 出典
2014-08
資金調達
金額は非公表。株式会社ジャフコ 出典

提携先・顧客

販売提携
株式会社ホギメディカル EMAROを通じて販売。大学発表では2015年8月の販売開始時の販売元。 出典
共同開発
東京工業大学 空気圧制御技術を基盤としたSaroaの共同開発。 出典
共同開発
東京医科歯科大学 Saroaの手術シミュレーションと安全性評価を含む共同開発。 出典
販売提携
ニプロ株式会社 眼科用内視鏡把持ロボットの国内独占販売契約を締結。 出典
資本提携
NISSHA株式会社 資本業務提携を公表。医療機器分野で連携。 出典

特許

186 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォの法人番号紐付けデータで確認した特許件数。出願日2013〜2022年の収録範囲であり、全期間の総件数ではない。
主な分野医学・獣医学・衛生、特に手術支援ロボット(A61分類149件)、手工具・マニピュレータ(B25分類28件)、空気圧駆動、ロボット制御、力覚提示
海外出願True
WO2020195433A1 — Medical robot system Riverfield Inc / Google Patents上はCeased 出典
JP6839874B1 — Surgical robot Riverfield Inc / 登録 出典
EP3940688B1 — Force sense display device and force sense display method of medical robot system Riverfield Inc / 登録・Google Patents上はActive 出典
EP4066774B1 — Medical robot Riverfield Inc / 登録・Google Patents上はActive 出典

会社の規模

従業員66名(2025-10時点) 出典
資本金1億円(2025-10時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトriverfieldinc.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-09-30—-13.43億円—18.71億円 出典
2024-09-30—-5.66億円—16.58億円 出典
2023-09-30—-5.42億円—20.53億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
東京工業大学(現・東京科学大学) 大学発ベンチャーの称号を授与された。 出典
大学の認定
東京医科歯科大学(現・東京科学大学) 大学発ベンチャーの称号を授与された。 出典
共同研究
東京工業大学・東京医科歯科大学(現・東京科学大学) 両大学の共同研究を経て手術支援ロボットシステムを開発した旨を大学が紹介。 出典

出資者(公開情報で確認できた19社)

事業会社(CVCを含む) 10独立系VC 3銀行・金融機関系 5大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:32件
法人番号:6011101070090
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