副産油を樹脂のカラムに通し、ビタミンEなどを回収する

植物油の副産油を樹脂充填カラムに通し、イオン交換樹脂を触媒・分離材として機能性成分の回収と油成分の変換を連続的に行うフロー型反応分離技術。

ファイトケミカルプロダクツ株式会社 東北大学発 / 宮城県 仙台市青葉区 / 2018年設立
研究発の技術 イオン交換樹脂 フロー反応分離 バイオマス資源循環 機能性素材 トコトリエノール 植物油副産物
実用化の段階
研究実証販売
機能性素材・サプリメントを販売し、卸先も公表している一方、未利用油から素材と燃料を製造する大型実証設備は2026年3月に稼働を開始し、量産化技術の確立は実証段階。
6製品
5提携・顧客
5特許
5出資者

しくみ

解こうとしている課題

植物油製造の副産油にはビタミンEなどの有用成分が含まれるが、回収には高温・高真空の設備や手間がかかり、利用されず廃棄される副産物がある。

どう動くか

原料油を樹脂カラムに流し、油中成分の反応や樹脂への吸着を利用して、ビタミンEなどを選択的に回収しながら脂肪酸エステル等を製造する。会社は、水処理に使われてきた樹脂を油中の触媒・反応分離材に用いる点を「世界初」と説明している。従来の高温・高真空を使う分離工程を減らし、穏和な条件で複数の製品を同時に得ることを目指す。

できるようになること

大学と会社は、副産油から機能性素材や燃料を回収・製造し、資源の有効利用と廃棄物削減を目指す。横河ソリューションサービスとの協業では、工程の計測・自動化・最適化による導入容易化も目標にしている。

技術の出自:東北大学大学院工学研究科 化学工学専攻・反応プロセス工学分野の研究成果。研究成果事業化支援「BIP」を経て事業化。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 米ぬか副産油からのトコトリエノール等の回収
  • 食品・化粧品・医薬品向け機能性素材の製造
  • 植物油副産油からの脂肪酸エステル・バイオ燃料製造
  • 植物由来パラフィンや植物ステロール等の素材製造
  • 植物油製造工場向けの反応分離設備、工程計測・自動化・最適化

優位性の主張

会社の主張
会社は、イオン交換樹脂を油中で触媒・反応分離材として使う技術を「世界初」と説明している。 出典
大学の発表
東北大学は、50℃・大気圧の温和な条件かつフロー式で、廃棄物を出さず複数製品を同時製造できる点を特徴として挙げている。 出典
会社の主張
会社は、同技術による食品・化粧品試験用トコトリエノールの製法について、毒性のある有機溶媒を使わず、エネルギー消費量を従来製法比95%削減すると説明している。 出典
大学の発表
東北大学の統合報告書は、イオン交換樹脂法により従来の20分の1以下の価格で製造可能と紹介している。比較対象や算定条件は同ページ上で限定的。 出典

製品・サービス

販売中
こめトコリッチ®(トコトリエノール等の試験用試薬)

米ぬか由来などのトコトリエノール・トコフェロール。食品・化粧品の機能性試験用試薬として販売。 出典

研究機関、食品・化粧品関連企業
販売中
こめパラフィン™

米ぬか由来の固形パラフィン。化粧品原料やクレヨン等への利用を想定。 出典

化粧品・素材メーカー、研究機関
段階不明
こめステロール

米ぬか由来の植物ステロール。化粧品原料などへの利用を想定。 出典

食品・化粧品メーカー
販売中
おコメのきもち

米ぬか由来トコトリエノールを配合したサプリメント。公式ページは1日あたり8.5mg含有と記載。 出典

一般消費者。調剤薬局等でも販売。
販売中
おコメのまもり

米ぬか由来の植物ステロールを活用したサプリメント。 出典

一般消費者
試験導入
イオン交換樹脂法の技術相談・受託研究・装置設計

機能性成分の分離・濃縮、エステル反応、研究・実証設備の設計やスケールアップを支援。 出典

植物油・食品・化粧品・燃料関連企業、研究機関

これまでの歩み 新しい順

2025-09
受賞
特許庁・世界知的所有権機関「EXPO 2025 JPO-WIPO AWARD 女性活躍推進部門」 出典
2025-08
受賞
七十七銀行「DATERISE! 2025 ピッチコンテスト 七十七銀行賞」 出典
2025-08
助成
仙台市「仙台市支援事業「STEP」採択」 出典
2024-10
資金調達
第三者割当増資(資本業務提携)。5.08億円。昭和産業株式会社 出典
2024-10
資本提携
昭和産業株式会社:資本業務提携し、製品・未利用資源活用技術の共同開発や販売強化で協力。 出典
2024-07
資金調達
金額は非公表。みやぎ生活協同組合 出典
2024-03
受賞
市村清新技術財団「第56回市村地球環境学術賞 貢献賞」 出典
2023-11
販売提携
株式会社バイタルネット:取引契約を締結し、「おコメのきもち」を調剤薬局等へ供給。 出典
残りの15件を表示
2023-09
共同開発
横河ソリューションサービス株式会社:未利用油処理の計測・自動化・最適化技術をベンチ設備で共同開発。 出典
2023-01
海外特許
インドネシア:「ビタミンE類の製造方法およびビタミンE類製造装置」の特許登録を公表。特許番号 IDP000083257。 出典
2023-01
受賞
経済産業省など「第9回ものづくり日本大賞 優秀賞」 出典
2022-04
資金調達
3,770万円。渡辺ケミカル株式会社 出典
2021-11
助成
小規模事業者持続化補助金<低感染リスク型ビジネス枠>。国の補助事業 出典
2021-08
海外提携
富士フイルム和光純薬を通じ、米ぬか由来の機能性試薬をアジア、米国、欧州向けに販売。 出典
2020-10
資金調達
シリーズA追加。2,000万円。みずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合 出典
2020-08
助成
令和2年度ものづくり・商業・サービス高度連携促進補助金。経済産業省 出典
2019-11
助成
七十七ニュービジネス助成金。200万円。公益財団法人七十七ビジネス振興財団 出典
2019-09
資金調達
シード/シリーズA。1億円。THVP-1号投資事業有限責任組合 出典
2018-10
助成
津波・原子力災害被災地域雇用創出企業立地補助事業。経済産業省 出典
2018-07
助成
平成30年度地域創造的起業補助金。国の補助事業 出典
2018-06
受賞
新化学技術推進協会「第17回グリーン・サステイナブル ケミストリー賞 文部科学大臣賞」 出典
2018-06
共同開発
東北大学:大学研究成果の社会実装とイオン交換樹脂法の実用化開発で連携。 出典
2018-02
海外特許
中国:会社概要にビタミンE類の製造方法に関する中国特許出願番号を記載。 出典

提携先・顧客

共同開発
東北大学 大学研究成果の社会実装とイオン交換樹脂法の実用化開発で連携。 出典
販売提携
株式会社バイタルネット 取引契約を締結し、「おコメのきもち」を調剤薬局等へ供給。 出典
共同開発
横河ソリューションサービス株式会社 未利用油処理の計測・自動化・最適化技術をベンチ設備で共同開発。 出典
販売提携
富士フイルム和光純薬株式会社 トコトリエノール試薬、こめパラフィン等を同社ウェブサイトで販売。 出典
資本提携
昭和産業株式会社 資本業務提携し、製品・未利用資源活用技術の共同開発や販売強化で協力。 出典

特許

5 件 出典
会社概要に掲載された保有特許4件と実施許諾特許1件を確認した範囲。出願人名の特許検索全件を網羅した件数ではない。
主な分野植物油からのビタミンE類の選択回収・精製、樹脂カラムによる連続反応分離・製造装置、植物由来固形パラフィンの製造、トコトリエノールとバイオディーゼル燃料の同時生産
海外出願True
特許第6256981号「油からのビタミンE類の選択的な連続回収方法」 東北大学(会社概要では保有特許として掲載) / 登録 出典
特許第6548087号「ビタミンE類の選択的な分離方法」/US 9,963,438 B2 東北大学 / JP・US登録。Google Patents上のJP案件はActive。 出典
特許第7106075号「ビタミンE類の製造方法およびビタミンE類製造装置」 東北大学(会社概要では保有特許として掲載) / JP・US登録、中国出願、インドネシア・マレーシア登録と会社概要に記載 出典
特許第7125695号「植物由来の固形パラフィンの製造方法」/PCT/JP2021/030104 ファイトケミカルプロダクツ株式会社 / JP登録。国際出願番号も会社概要に掲載。 出典
特許第5700188号「油脂からのトコトリエノールとバイオディーゼル燃料の同時生産方法」 東北大学 / 会社概要に実施許諾特許として掲載 出典

会社の規模

従業員6名 出典
資本金8,000万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
決算期売上高純利益純資産総資産
2024-05-31—-2,160万円—6,481万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学との関係
東北大学 東北大学の研究成果事業化支援BIPフェーズ1を経て、研究成果の社会実装を目的に設立された大学発スタートアップ。 出典
大学の施設
東北大学 東北大学連携ビジネスインキュベータT-Bizの入居企業として掲載。
共同研究
東北大学 東北大学工学研究科とイオン交換樹脂法の実用化開発を共同で進めたと大学が紹介。 出典

出資者(公開情報で確認できた5社)

渡辺ケミカル株式会社昭和産業株式会社みずほキャピタル株式会社東北大学ベンチャーパートナーズ株式会社みやぎ生活協同組合
事業会社(CVCを含む) 2銀行・金融機関系 1大学系(大学VC・大学) 1公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:29件
法人番号:5370001043205
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