マグネシウム合金や絹の材料で、体内で分解する医療機器を目指す
マグネシウム合金やシルク由来フィブロインを使い、体内で分解・吸収される医療機器と材料を開発する技術。
株式会社チャーリーラボ 熊本大学発 / 熊本県 熊本市 / 2020年設立
研究発の技術 生体吸収性医療機器 マグネシウム合金 シルクフィブロイン 癒着防止材 医用材料 神経再生
実用化の段階
研究実証販売
シルク癒着防止材は動物モデルで評価され、AMED資料では効果・安全性の検証と将来の上市を目標としており、医療機器の販売実績や承認取得は確認できない。
4製品
5提携・顧客
5特許
0出資者
しくみ
解こうとしている課題
体内に長く残る固定材料や、術後に組織同士が癒着することによる合併症、抜去のための再手術負担を減らすことを目指す。
どう動くか
吸収性デバイスは治療部位を支えた後、治癒に伴って体内で分解・消失する。シルクフィブロインでは分子量や加工方法を調整し、ゲルやフィルムに成形する。農研機構の研究では、低分子量化したフィブロインのゲルがラットモデルで癒着を抑え、体内で分解・吸収された。熊本大学の研究紹介では、フィブロインのコーティングがマグネシウム合金の腐食速度を抑えることなどが報告されている。
できるようになること
治癒後に分解する固定具が実用化すれば、抜去手術に伴う医師・患者の負担軽減が期待される。癒着防止材は腱・神経・関節周囲などの術後癒着を抑え、QOL改善を目指す。医療用途の上市は公表資料上、なお開発目標段階。
技術の出自:熊本大学大学院先端科学研究部のシルク工学・医用材料研究、農研機構 生物機能利用研究部門の絹糸昆虫高度利用研究領域、および藤田医科大学 整形外科学の術後癒着予防研究。無菌シルク由来タンパク質の加工研究は農林水産省委託「昆虫(カイコ)テクノロジーを活用したグリーンバイオ産業の創出プロジェクト」に関連する。 出典1 出典2 出典3 出典4
使われる場面
- 骨折治療用の生体吸収性固定デバイス
- 整形外科手術後の腱・神経・関節周囲の癒着防止
- 神経などの組織再生誘導
- シルク由来原料を用いた化粧品
優位性の主張
会社の主張
生体吸収性医療機器は患部の回復後に徐々に分解・消失し、抜去などの再手術を不要にして医師・患者の負担を軽減できると説明している。 出典
会社の主張
フィブロインは機械的特性と生体適合性に優れ、免疫原性が極めて低い材料として紹介されている。これは会社による材料特性の説明。 出典
第三者の評価
農研機構は、低分子量シルクフィブロインのゲルがラットの癒着モデルで市販フィルム型材料と同等以上の癒着防止効果を示し、移植後2週間以内に分解・吸収されたと報告している。動物試験の結果であり、ヒトでの性能を示すものではない。 出典
第三者の評価
農研機構との共同研究で、分子量を低分子側に調整したシルクパウダーを開発し、従来の不溶性粉末に比べ常温水中で速やかに溶解することを確認したと公表している。 出典
製品・サービス
実証
シルクフィブロイン癒着防止材(ゲル・フィルム)
シルク由来フィブロインを成形した吸収性材料。術後の組織癒着を防ぐ用途で研究・評価中。
医療機関、医療機器メーカー
販売中
溶けるシルクパウダー配合 COKON LAB シャンプー・コンディショナー
チャーリーラボ、あつまるホールディングス、農研機構の共同研究による水溶性シルク原料を配合した化粧品。ブランドはCOKON LAB。 出典
一般消費者
これまでの歩み 新しい順
2024-04
助成
日本医療研究開発機構(AMED、代表機関は藤田医科大学)「医療機器等研究成果展開事業・チャレンジタイプ「術後の腱癒着を予防する吸収性シルクフィブロインゲルの開発」」
2024-04
共同開発
学校法人藤田学園(藤田医科大学):農研機構などと術後の腱癒着を予防するシルクフィブロインゲルを研究。
2024-04
規制・認証
整形外科用シルクフィブロイン癒着防止材(AMED資料ではクラスIVとして記載。癒着防止効果と腱・皮膚の癒合への影響を検証し、数年後の上市を目指す段階。承認取得は確認できず。)
提携先・顧客
共同開発
国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 シルクフィブロインの加工、癒着防止材、化粧品原料などを共同研究。 出典
共同開発
株式会社あつまるホールディングス 無菌シルク原料の加工・化粧品原料を共同研究し、関連特許を共同出願。 出典
共同開発
学校法人藤田学園(藤田医科大学) 農研機構などと術後の腱癒着を予防するシルクフィブロインゲルを研究。
特許
5 件 出典
Google PatentsとJ-GLOBALで株式会社チャーリーラボ/Charlie Lab Inc.を出願人・共同出願人として確認できた公報・ファミリーを5件記録。網羅的件数ではない。
主な分野癒着防止用シルクフィブロインゲル・フィルム、神経再生誘導用シルクフィブロイン管状体、シルクフィブロイン水溶液・固化物・ゲル材、フィブロイン粒子製造
海外出願True
WO2024195261A1「癒着防止材用のシルクフィブロインゲルおよびその製造方法、癒着防止材、ならびに癒着防止方法」/PCT/JP2024/000678 株式会社チャーリーラボ / WO公開。Google Patents上のPCT手続はceased。対応する日本・中国・米国の出願情報あり。 出典
WO2025047047A1「シルクフィブロインフィルムおよびそれを含む癒着防止材」/日本特許第7688877号 株式会社チャーリーラボ / WO出願は公開・係属中。日本では特許登録。 出典
WO2025121347A1「シルクフィブロイン管状体」/PCT/JP2024/042850 株式会社チャーリーラボ / 公開・係属中。日本出願のファミリー情報あり。 出典
WO2025204578A1「シルクフィブロイン固化物、シルクフィブロイン水系溶液およびその製造方法、ならびにゲル状固定材」 株式会社あつまるホールディングス / 公開・係属中。 出典
特開2026-138854「フィブロイン粒子の製造方法及びフィブロイン粒子」/特願2025-025234 熊本県 / 公開公報。登録状況は確認できず。 出典
会社の規模
公式サイトcharlielab.co.jp