ポリウレタン格子の柔軟な指で、多品種の品物を安定してつかむ

ポリウレタンを3Dプリントしたラティス構造の柔軟なロボット指先。対象物の形に沿って変形し、さまざまな形状を安定して把持する。

KiQ Robotics株式会社 北九州工業高等専門学校・九州工業大学発 / 福岡県 北九州市 / 2019年設立
研究発の技術 ロボティクス ロボットハンド ソフトグリッパ ラティス構造 ポリウレタン3Dプリント 産業用ロボット
実用化の段階
研究実証販売
会社は柔軟指の標準品を販売し、50社超のエンドユーザーと130件超の導入実績を公表している。
3製品
6提携・顧客
3特許
3出資者

しくみ

解こうとしている課題

品種ごとに専用のロボット爪を用意する現場では、段取り替えに手間がかかり、把持ミスやワークの傷も生じる。多品種・異形状の対象物を扱う工程の自動化が課題。

どう動くか

格子の向きや形を設計した柔軟指を既存のロボットグリッパに取り付ける。把持時に指先が対象物の形にならって変形し、点や線ではなく面で接触するため、形状の違いや位置ずれを受け止めやすい。会社は、1セットで複数品種に対応でき、段取り替えやワークの傷を減らせると説明している。耐久性能は特定条件下の試験結果として公表されている。

できるようになること

会社は、柔軟指が多品種搬送の段取り替えや把持ミス、ワーク損傷を抑え、産業用ロボットによる自動化の適用範囲を広げると説明する。導入事例では、自動車・部品などの生産現場で利用されている。

技術の出自:九州工業大学 大学院工学研究院 機械知能工学研究系の産業用ロボット研究・開発を基盤とする大学発ベンチャー。北九州工業高等専門学校との関連も公表されている。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 自動車・自動車部品の多品種搬送
  • 通い箱のデパレタイズ
  • 金属部品の傷防止搬送
  • 電子部品・精密機器の搬送
  • ロボットによるピッキング・仕分け
  • 研究装置・ラボオートメーション

優位性の主張

会社の主張
ラティス構造とポリウレタン3Dプリントにより、ワーク形状に追従する面接触把持を実現し、1セットで多品種に対応すると会社は説明している。 出典
会社の主張
特定条件下の変形耐久試験で400万回の実績を公表している。対象や条件により結果は異なる。 出典
第三者の評価
リックスの工場での実証試験では、チャックミスによるチョコ停が1日数回から10回程度発生していた状態からゼロになったとリックスが発表した。効果は各社の仕様により異なる。 出典

製品・サービス

販売中
柔軟指(Lattice Finger)

ポリウレタン製ラティス構造のロボット指先。標準品の販売とワーク形状に合わせた個別設計を行う。 出典

製造業、ロボットSIer、自動化設計者、商社・代理店
販売中
柔軟指ジェネレータ

ブラウザ上で柔軟指の寸法や把持面を設計し、3D形状と見積価格を確認して製造引合できるサービス。 出典

ロボットSIer、自動化設計者、商社・代理店、製造業の設計部門
販売中
ロボットシステム・専用装置の受託開発

ロボット設備、ラボオートメーション、専用装置の仕様設計から構築・立ち上げまでを受託する。 出典

製造業、研究機関などの設備導入者

これまでの歩み 新しい順

2025-11
顧客
株式会社デンソー:西尾製作所の多品種ワーク搬送工程に柔軟指を導入。
2024-03
資金調達
金額は非公表。リックス株式会社 出典
2023-11
共同開発
リックス株式会社:柔軟指の共同開発を開始し、工場での実証・導入も公表。 出典
2022-07
助成
NEDO「研究開発型スタートアップ支援事業/地域に眠る技術シーズ等を活用したスタートアップの事業化促進事業 事業1コース採択」
2021-12
認定
九州経済産業局「J-Startup KYUSHU 支援対象企業に選出」 出典
2020-12
資金調達
金額は非公表。ANRI株式会社 出典
2019-12
資金調達
金額は非公表。QBキャピタル合同会社 出典

提携先・顧客

顧客
トヨタ自動車株式会社 通い箱のデパレタイズ工程に柔軟指を導入。 出典
顧客
株式会社デンソー 西尾製作所の多品種ワーク搬送工程に柔軟指を導入。
顧客
ボッシュ株式会社 インジェクタ搬送でワーク傷の抑制を目的に導入し、複数工程へ拡大。 出典
共同開発
リックス株式会社 柔軟指の共同開発を開始し、工場での実証・導入も公表。 出典
顧客
スズキ株式会社 会社が主要導入先として掲載。 出典
顧客
本田技研工業株式会社 会社の導入事例ページに導入企業として掲載。 出典

特許

3 件 出典
Google PatentsでKiQ Robotics/Kiq Robotics Incを出願人検索し、J-GLOBALの公開公報情報も照合。確認できた把持装置関連の特許ファミリー3件。網羅的な権利調査ではない。
主な分野ロボットアームの把持装置、把持装置・ロボットハンド
海外出願True
ロボットアームの把持装置及びこれを用いたロボットアーム(WO2022054177A1、国内登録 JP6883907B1) KiQ Robotics株式会社 / 日本登録。Google Patents上のPCT公開公報の法的状態は ceased と表示。 出典
把持装置(WO2022059187A1、国内登録 JP6982922B1) KiQ Robotics株式会社 / 日本登録。Google Patents上のPCT公開公報の法的状態は ceased と表示。 出典
把持装置(特願2024-016699、特開2025-121319) KiQ Robotics株式会社 / 公開公報。調査時点で登録状況は確認できず。 出典

会社の規模

従業員4名(2025-12-05時点) 出典(Gビズインフォ)
資本金1.13億円(2024-12時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトkiq-robotics.co.jp/ja
決算期売上高純利益純資産総資産
2024-03-31—-5,426万円—9,322万円 出典
2020-03-31—-549万円—4,996万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
九州工業大学 大学の「九工大発スタートアップ」掲載企業。 出典
大学との関係
九州工業大学 大学教員の研究成果を製品化する目的で設立された大学発ベンチャー。 出典
大学との関係
北九州工業高等専門学校 同校教員が共同創業に関わった高専発ベンチャーとして公的資料に記載。 出典

出資者(公開情報で確認できた3社)

事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 1大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:17件
法人番号:5290801025468
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