繊維にナノサイズの孔を作り、防虫剤や保湿成分を保たせる

岐阜大学発の高分子クレージング制御技術。繊維やフィルムにナノサイズの孔を形成し、機能成分を保持させる。

FiberCraze株式会社 岐阜大学発 / 岐阜県 岐阜市 / 2021年設立
研究発の技術 高分子材料 クレージング ナノ多孔化 機能性繊維 機能性フィルム 徐放制御
実用化の段階
研究実証販売
Craze-tex®はファッションコレクションに採用され、防虫素材はマレーシアでラボ試験・フィールド評価が行われた一方、2025年の報道では生産開始後も販売開始に向けた準備段階とされている。
1製品
4提携・顧客
3特許
4出資者

しくみ

解こうとしている課題

機能性成分を繊維に付与しても、洗濯などで成分が失われやすい課題や、薬剤の直接散布に伴う環境負荷を抑えることを目指す。

どう動くか

高分子に力を加えた際に生じる微細な亀裂状構造「クレーズ」を制御し、孔を持つ層を素材内に作ります。孔に防虫剤や保湿成分などを保持させ、繊維に機能を付与します。会社は、薬剤処理に頼らない加工であることや、孔径を調整して成分の保持・放出を制御できることを説明しています。

できるようになること

防虫・保湿などの機能を長く保つ繊維や、液体分離などに使う機能素材の開発を目指す。防虫衣料が感染症対策に役立つ可能性や、機能性素材の用途を広げる構想を会社と共同研究先が示している。

技術の出自:岐阜大学 工学部 化学・生命工学分野の高分子材料・クレージング研究 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 防虫衣料・蚊媒介感染症対策
  • アウトドア・スポーツ衣料
  • ユニフォーム
  • 冷感素材
  • 保湿・美容・医療向け素材
  • 消臭・抗菌などの機能性繊維
  • 液体分離膜・フィルター
  • 常温常圧染色など環境負荷低減を目指す繊維加工

優位性の主張

大学の発表
岐阜大学は、機械的な処理で高分子素材を多孔化し、直径数十nmの孔を持つ層を形成できる「世界で唯一」の技術と説明している。
会社の主張
会社は、クレーズを精密に制御して素材の強度を保ちながらナノ孔を形成する独自技術であり、薬剤処理に依存しないと主張している。 出典
第三者の評価
同社の防蚊機能繊維は、JIS・ISO規格での試験において未処理繊維より蚊の吸血率が大きく低下したと紹介されている。 出典

製品・サービス

試験導入
Craze-tex®

ナノ孔を形成した機能性繊維素材。防虫、冷感、保湿などの機能成分を素材内に保持させる。 出典

アパレル、アウトドア・スポーツ、ユニフォーム、医療・美容、産業資材などの企業

これまでの歩み 新しい順

2025-12
海外
マレーシア:JICAのQUEST採択プロジェクトで、Craze-tex®を使った蚊媒介感染症対策製品のラボ試験とフィールド評価を実施。 出典
2025-12
助成
独立行政法人国際協力機構(JICA)「JICA Biz 2025年度 ニーズ確認調査「公衆衛生向上のための防虫成分配合衣料のニーズ確認調査」」 出典
2025-12
提携
国際協力機構(JICA):防虫成分配合衣料の東南アジアでのニーズ確認調査がJICA Bizに採択された。 出典
2025-12
共同開発
明星大学、クリメイト株式会社、新潟県工業技術総合研究所:汗を契機に有効成分を放出する繊維の共同研究を実施し、学会で成果を発表。 出典
2025-01
提携
doublet:Craze-tex®がParis Fashion Week Fall-Winter 2025のコレクションに採用された。 出典
2024-04
海外提携
マレーシア:マラヤ大学の熱帯感染症研究教育センター(TIDREC)と感染症対策技術の共同研究に関するMoAを締結。2025年12月にはJICA共創プログラムの一環で現地実証も実施した。 出典
2024-04
共同開発
マラヤ大学 熱帯感染症研究教育センター(TIDREC):防虫成分を保持する繊維を共同研究し、マレーシアでラボ試験とフィールド評価を実施。 出典
2024-02
受賞
株式会社リバネス「Deep Tech Venture of the Year 2024 スタートアップ部門」 出典
2023-08
資金調達
シード。4,000万円。株式会社リバネス(ジャーミネーションファンド1号投資事業有限責任組合)、長谷虎紡績株式会社、株式会社OKBキャピタル(OKB4S循環ファンド)、NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社 出典

提携先・顧客

共同開発
マラヤ大学 熱帯感染症研究教育センター(TIDREC) 防虫成分を保持する繊維を共同研究し、マレーシアでラボ試験とフィールド評価を実施。 出典
提携
doublet Craze-tex®がParis Fashion Week Fall-Winter 2025のコレクションに採用された。 出典
提携
国際協力機構(JICA) 防虫成分配合衣料の東南アジアでのニーズ確認調査がJICA Bizに採択された。 出典
共同開発
明星大学、クリメイト株式会社、新潟県工業技術総合研究所 汗を契機に有効成分を放出する繊維の共同研究を実施し、学会で成果を発表。 出典

特許

3 件 出典
会社名および岐阜大学のクレーズ・ナノ多孔化関連情報をGoogle Patents、J-GLOBAL、INPIT、大学研究成果資料で検索して確認できた関連記録の数。網羅件数ではない。
主な分野合成繊維・フィルムのクレーズ領域形成、孔径制御と機能成分の保持・放出、微多孔性フィルム・電池用セパレータ
共同出願人富士化学工業株式会社、株式会社アイセロ、株式会社八木熊
特許第5626699号「クレーズ領域の孔径サイズの制御方法」 国立大学法人岐阜大学(現・国立大学法人東海国立大学機構) / 登録 出典
特願2017-099376「微多孔性フィルム及びその製造方法並びに電池用セパレータ」 国立大学法人岐阜大学 / 出願(調査した研究成果報告書では出願中として記載。現状未確認) 出典
特願2016-166186「アスタキサンチン担持クレーズフィルム」 富士化学工業株式会社、株式会社八木熊、株式会社アイセロ、個人発明者 / 出願(現状未確認) 出典

会社の規模

資本金4,100万円(2025-10時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトfibercraze.com/ja

大学との関係

大学の認定
岐阜大学 岐阜大学発認定ベンチャーとして紹介されている。 出典
大学の施設
岐阜大学 会社所在地および採用情報に、岐阜大学内のラボ・オフィススペースを拠点とする記載がある。 出典
共同研究
マラヤ大学 熱帯感染症研究教育センター(TIDREC)と感染症対策技術の共同研究を進め、マレーシアで実証評価を実施。 出典

出資者(公開情報で確認できた4社)

事業会社(CVCを含む) 2銀行・金融機関系 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:17件
法人番号:5200001039178
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