鉄触媒で機能性化合物を合成し、素材づくりを目指す

京都大学の研究を基盤とする鉄触媒有機合成技術。鉄触媒で機能性化合物を合成し、有機EL材料や廃木材由来のフルボ酸製品に応用する。

株式会社TSK 京都大学発 / 京都府 京都府京田辺市 / 2021年設立
研究発の技術 鉄触媒 有機合成 クロスカップリング フルボ酸 バイオスティミュラント 有機EL
実用化の段階
研究実証販売
鉄フルボさんTS-01は2025年3月10日に発売され、会社への問い合わせによる購入方法と公開価格が発表されている。
3製品
3提携・顧客
3特許
5出資者

しくみ

解こうとしている課題

有機合成で使われるパラジウムなどの希少・高価な触媒への依存と、調達・環境負荷の課題。農業では、輸入依存のフルボ酸資材と未利用木質資源の活用にも取り組む。

どう動くか

鉄触媒と配位子、反応条件の組み合わせを調整し、鉄の電子・スピン状態を制御して有機分子を結び付ける。鉄フルボ酸の製造では、植物片・過酸化水素水・硝酸鉄を反応させる方法が特許化されている。会社は、鉄触媒で従来の貴金属触媒では難しい分子構造の合成や、反応工程の簡略化を目指す。

できるようになること

鉄触媒で貴金属触媒を代替できれば、資源調達リスクや精製時の環境負荷を抑えた材料製造につながる。鉄フルボさんは廃木材を原料にしており、同社は農業での養分吸収や作物生育の支援を目指している。

技術の出自:京都大学 化学研究所・有機分子変換化学分野(鉄触媒有機合成研究) 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 農業用バイオスティミュラント・土壌環境改善
  • 有機ELディスプレイ材料
  • 有機合成・機能性化合物の製造
  • 医薬品中間体などの合成
  • 廃木材のアップサイクル

優位性の主張

会社の主張
鉄触媒と配位子の組み合わせや反応条件を設計して反応を制御し、従来のパラジウム触媒では難しい分子構造の合成や工程簡略化を可能にすると説明している。 出典
会社の主張
鉄フルボさんTS-01は、廃木材を原料に約1週間で量産でき、腐植物質を8~12%含むと発表している。 出典

製品・サービス

販売中
鉄フルボさん® TS-01

廃木材由来のフルボ酸などの腐植物質と鉄を含む、植物の生育を支援するバイオスティミュラント資材。 出典

農業者、家庭菜園・園芸利用者
販売中
ホスフィン配位子(SciPROP-TB)

鉄触媒反応に用いるホスフィン配位子。JSTはTSKなどから市販化されたと報告。 出典

有機合成・触媒研究や化学品製造を行う企業・研究機関
実証
有機EL材料(青色発光材料等)

鉄触媒を用いて合成する有機EL材料。サムスンディスプレイと青色材料の共同開発を公表。 出典

ディスプレイメーカー、有機EL材料メーカー

これまでの歩み 新しい順

2025-12
認定
京都府「京都スマートプロダクト認定(鉄触媒技術を基盤としたフルボ酸製品群)」 出典
2025-11
海外提携
韓国:サムスンディスプレイと青色有機EL材料の共同開発を推進すると京都大学化学研究所が公表。 出典
2025-11
共同開発
サムスンディスプレイ株式会社:青色有機ELディスプレイ材料の本格開発で共同研究を公表。 出典
2025-03
採択
独立行政法人中小企業基盤整備機構「FASTAR 第12期支援先」 出典
2023-09
資金調達
シリーズA(第三者割当増資)。1億円。京都大学イノベーションキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、京銀リース・キャピタル株式会社、池田泉州キャピタル株式会社、南都キャピタルパートナーズ株式会社 出典
2023-09
資金調達
京銀輝く未来応援ファンド3号による出資。2,000万円。京銀リース・キャピタル株式会社 出典
2023-06
受賞
京都産業21「京都・知恵アントレ大賞「特別賞」」 出典
2022-08
資金調達
新規投資。1億円。京都大学イノベーションキャピタル株式会社 出典
残りの3件を表示
2022-08
資本提携
京都大学イノベーションキャピタル株式会社:運営ファンドが第三者割当増資による1億円の投資を実行。 出典
2022-03
受賞
南都銀行「<ナント>サクセスロード「奨励賞」」 出典
2022-02
受賞
池田泉州銀行「池田泉州銀行イノベーション研究開発助成金「優秀賞」」 出典

提携先・顧客

共同開発
サムスンディスプレイ株式会社 青色有機ELディスプレイ材料の本格開発で共同研究を公表。 出典
共同開発
国立大学法人京都大学 鉄触媒技術の共同研究と、研究成果の社会実装で連携。 出典
資本提携
京都大学イノベーションキャピタル株式会社 運営ファンドが第三者割当増資による1億円の投資を実行。 出典

特許

3 件 出典
Google PatentsでTSK/TSK Corporation名義と京都大学との共同出願を確認し、主な関連公報3件を記録。出願人名の表記揺れや全法域を網羅した総数ではない。
主な分野鉄フルボ酸の製造方法、ジカルバゾリル系有機EL材料・素子、鉄触媒を用いた有機合成
海外出願True
JP7795846B1/JP2025512081A「フルボ酸鉄の製造方法」 株式会社TSK / 登録(Google Patents表示はActive) 出典
JP7445249B2「ジカルバゾリル化合物及び有機エレクトロルミネッセンス素子」 株式会社TSK、国立大学法人京都大学 / 登録(Google Patents表示はActive) 出典
WO2023170880A1「ジカルバゾリルベンゼン化合物及び有機エレクトロルミネッセンス素子」 TSK Corp、Kyoto University NUC / 国際公開。Google Patents表示はCeased。関連する日本・韓国・中国の出願記録あり。 出典

会社の規模

資本金4,000万円(2026-10時点) 出典
大学との関係教職員等ベンチャー
公式サイトtsk.kyoto
決算期売上高純利益純資産総資産
2024-06-30—-9,561万円1.09億円1.35億円 出典(Gビズインフォ)

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
京都大学 京都大学化学研究所の民間等との共同研究一覧に、TSKとの鉄触媒による機能性芳香族アミンの合成研究を掲載。 出典
大学の施設
京都大学 京都大学の学内インキュベーションプログラムを活用して有機電子材料の開発を進めたとする発表あり。京都大学発ベンチャーとしても紹介。 出典

出資者(公開情報で確認できた5社)

銀行・金融機関系 4大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-04
このページの出典:18件
法人番号:5130001069686
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