溶湯の流れと固まり方を計算し、鋳造欠陥を予測

溶湯の流れや凝固を計算し、鋳造欠陥を予測して鋳造方案の設計を支援する鋳造CAE技術。主力ソフトはJSCAST。

アイ・イー・ソリューション株式会社 大阪大学・大阪産業大学発 / 大阪府 豊中市 / 2004年設立
研究発の技術 鋳造CAE 湯流れ解析 凝固解析 鋳造変形解析 鋳造欠陥予測 製造業ソフトウェア
実用化の段階
研究実証販売
JSCASTは販売・導入相談が案内され、販売代理店と導入企業の事例が公表されている。
3製品
8提携・顧客
4特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

鋳造方案の不備による欠陥、試作の繰り返し、開発期間や製造コストの増加を抑え、品質や生産性を高める。

どう動くか

鋳型や製品の形状、金属の物性、注湯などの条件を設定し、湯流れ・凝固・変形を計算して結果を3D表示する。引け巣、湯境、ブローホールなどの発生位置を予測し、形状や条件を変えた再解析で方案を検討する。会社は、検証実験データや高精度な物性値データを用い、放射光施設SPring-8やX線による直接観察で検証してきたと説明している。

できるようになること

会社と販売元は、欠陥の事前予測と方案のコンピューター上での検討により、試作回数・費用やリードタイムを減らし、品質向上や廃材削減につなげると説明している。利用者事例では、方案変更による押湯除去工程の削減が報告されている。

技術の出自:NEDO「新規産業創出型産業科学技術研究開発事業・革新的鋳造シミュレーション技術開発」(1999~2002年度)。産学連携には大阪大学、北海道大学、東京大学などが参加。会社サイトによると、その研究開発成果を基にアイ・イー・ソリューション、クオリカ、カナダのMultiflowがJSCASTを発展させた。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 重力鋳造
  • 傾斜鋳造
  • 消失模型鋳造
  • 精密鋳造
  • 低圧鋳造
  • ダイカスト
  • 鋳物・ダイカスト製品の欠陥予測、方案設計、品質改善

優位性の主張

会社の主張
会社はJSCASTを「高速・高精度」で、検証実験データと高精度な物性値データに裏付けられたソフトと説明。SPring-8やX線による直接観察との検証を特色としている。 出典
会社の主張
会社は多様な鋳造プロセス・金属・欠陥予測に対応し、湯流れ、凝固、鋳造変形解析などの機能を備えると説明している。 出典
第三者の評価
クオリカの導入事例では、山崎鋳造がJSCASTの予測に基づいて押湯ネックを従来の約1/3にし、鋳造テストで欠陥がなく、押湯除去工程を削減したと報告している。 出典
第三者の評価
大塚商会の掲載事例では、特定の重力鋳造モデルで解析時間が66時間12分から3時間54分に短縮したとされる。これは掲載事例の条件下での値。 出典

製品・サービス

販売中
JSCAST

湯流れ・凝固・鋳造変形などを解析し、鋳造欠陥予測と鋳造方案の設計を支援するCAEパッケージ。 出典

鋳造メーカー、ダイカストメーカー、自動車・機械など鋳造部品を扱う製造業
販売中
鋳造受託解析サービス

JSCASTを用いて鋳造解析を受託。必要に応じてCADデータのない図面からのモデル作成も行う。 出典

鋳造メーカーや、鋳造解析を必要とする企業・個人
販売中
3次元モデル立上げ支援

鋳造解析用の3次元モデル作成や立上げを支援するサービス。 出典

鋳造解析モデルの準備を必要とする企業

これまでの歩み 新しい順

2016-03
顧客
有限会社山崎鋳造:JSCASTを導入し、押湯方案の検討と押湯除去工程の削減に活用。 出典
2004-07
助成
NEDO「「革新的鋳造シミュレーション技術」の実用化開発」 出典
1999-04
助成
NEDO「新規産業創出型産業科学技術研究開発事業「革新的鋳造シミュレーション技術開発」」 出典
1999-04
共同開発
大阪大学:NEDOの鋳造シミュレーション研究開発プロジェクトに参加。 出典

提携先・顧客

共同開発
クオリカ株式会社 JSCASTの発展に協力し、プリ・ポストプロセッサー開発、販売・サポートを担当。 出典
販売提携
クオリカ株式会社 JSCASTの販売・導入相談および国内外の代理店網を案内。 出典
顧客
有限会社山崎鋳造 JSCASTを導入し、押湯方案の検討と押湯除去工程の削減に活用。 出典
顧客
株式会社ダイハツメタル JSCAST活用事例として軽量化、品質・歩留り向上を掲載。 出典
共同開発
大阪大学 NEDOの鋳造シミュレーション研究開発プロジェクトに参加。 出典
共同開発
北海道大学 NEDOの鋳造シミュレーション研究開発プロジェクトに参加。 出典
共同開発
東京大学 NEDOの鋳造シミュレーション研究開発プロジェクトに参加。 出典
共同開発
Multiflow JSCASTの発展に協力し、現在は主にソルバー開発を担当と会社が説明。 出典

特許

4 件 出典
Google Patentsで会社名の表記揺れを含めて検索し、個別ページで確認できた公報4件。全出願を網羅した件数ではない。
主な分野鋳造装置・鋳造方法、高真空吸引鋳造、縦型鋳造、押湯・押湯スリーブ構造
海外出願True
WO2008108040A1 / JP5319893B2 / US8286690B2「High vacuum suction casting method and apparatus」 IE Solution Corporation / JP・USで登録。Google Patents表示ではUS特許は維持年金未納により失効。 出典
特開2010-167430 / 特許第5437648号「縦型鋳造装置及び鋳造方法」 アイ・イー・ソリューション株式会社 / 登録後、Google Patents表示では維持年金未納により失効。 出典
特開2010-240732「鋳造装置および鋳造方法」 IE Solution Corp / Google Patents表示では審査中。 出典
特開2010-042438「押湯および押湯スリーブ構造」 IE Solution Corp / Google Patents表示では審査中。 出典

会社の規模

資本金1,000万円 出典
公式サイトiesol.com

大学との関係

大学との関係
大阪大学 会社公式沿革は大阪大学発ベンチャーとして設立したと記載。 出典
大学との関係
大阪産業大学 会社公式沿革は大阪産業大学発ベンチャーとして設立したと記載。大学公式ページも同社を掲載し、同大学教授が取締役を務めると説明。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:13件
法人番号:5120901027083
内容の誤りを知らせる