高分子の薄膜で水分を保ち、生きた試料を電子顕微鏡で見る
生体適合性高分子の水溶液で対象物の表面に薄膜を作り、水分を保ちながら電子顕微鏡で観察する技術。食品表面の保護膜などにも応用を進める。
NanoSuit株式会社 浜松医科大学発 / 静岡県 浜松市中央区 / 2019年設立
研究発の技術 ナノスーツ法 生体適合性高分子薄膜 電子顕微鏡 SEM-EDS バイオミメティクス CLEM
実用化の段階
研究実証販売
NanoSuit溶液は公式サイトで購入先を案内され、販売代理店で価格付き販売が確認できる。一方、食品コーティングは環境省の実証事業段階。
5製品
10提携・顧客
5特許
1出資者
しくみ
解こうとしている課題
電子顕微鏡で生物試料を観察する従来法では、固定・脱水・乾燥などの前処理で試料が変形し、生体本来の状態を捉えにくい。食品では鮮度保持や輸送時の食品ロス・CO2排出が課題。
どう動くか
溶液を生物試料の表面に塗ると薄膜が形成され、高真空の電子顕微鏡内で水分や形状が失われるのを抑える。生きたまま・濡れたままの観察が可能となり、会社は処理が比較的簡易で短時間、導電性も付与できると説明している。食品用途では食品表面に薄膜を形成し、水分保持やカビ等の侵入抑制を目指す。
できるようになること
大学は生きたまま・濡れたままの生体観察を可能にすると説明。環境省採択事業では、食品表面の水分保持とカビ等の侵入抑制により保存性を高め、保存・輸送時のエネルギー使用とCO2排出の削減を目指す。実際の削減効果は実証中。
技術の出自:浜松医科大学 光尖端医学教育研究センター(現・光医学総合研究所)ナノスーツ開発研究分野。生物学・医学・材料科学の横断研究。 出典1 出典2 出典3
使われる場面
- 生きた生物・組織・細胞の走査電子顕微鏡観察
- 病理標本のSEM・EDS分析、光学顕微鏡との相関観察(CLEM)
- イムノクロマトグラフィ検査の電子顕微鏡による高感度計測研究
- 食品表面コーティングによる鮮度保持・食品ロス削減
- 生体適合性薄膜の表面保護用途
優位性の主張
製品・サービス
これまでの歩み 新しい順
2022-12
実証
株式会社タウンズ:浜松医科大学でのNanoSuit・卓上電子顕微鏡による抗原検査法検証に協賛。
2022-12
規制・認証
NanoSuitを用いた新型コロナ抗原検査手法(患者検体を用いた実証・研究が公表されている。NanoSuit社製品としての医療機器・体外診断用医薬品の承認・認証は確認できず。) 出典
2022-02
海外特許
米国・欧州・中国:会社サイト掲載の英語資料に、NanoSuit技術が米国・欧州・中国・日本で複数の特許により保護されている旨の記載。
提携先・顧客
特許
JP7665174B2 食品のコーティング方法及びコーティング装置 NanoSuit株式会社 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
WO2021220755A1 免疫クロマトグラフィー測定方法、補助液、チップ及び測定キット NanoSuit Inc、浜松医科大学 / 国際出願はCeased表示。日本・米国・欧州の国内段階文献あり。 出典
JPWO2022264809A1 免疫クロマトグラフィー試験片試験装置、試験方法及び試験システム NanoSuit株式会社 / 公開公報。登録状況は確認できず。 出典
WO2026070721A1 風力発電装置用ブレード、風力発電装置および建造物 NanoSuit Inc、FKK Corp / 公開出願。審査・登録状況は確認できず。 出典
JP7089756B2 病理組織標本または細胞診標本の走査型電子顕微鏡による観察方法 浜松医科大学 / 登録 出典
会社の規模
大学との関係
出資者(公開情報で確認できた1社)
銀行・金融機関系 1
会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。