真菌由来の化合物から脳梗塞などの治療薬を目指す

東京農工大学で見いだされたSMTP化合物を中心に、真菌由来の低分子化合物を医薬品候補へ育てる創薬技術。

株式会社ティムス 東京農工大学発 / 東京都 府中市 / 2005年設立
研究発の技術 創薬 バイオ医薬品 SMTP化合物 真菌由来低分子化合物 プラスミノーゲン調節 血栓溶解
上場 東証グロース市場に上場(証券コード4891)しており、2026年9月30日にも臨床試験関連のIRを公表しています。
実用化の段階
研究実証販売
TMS-007は国内前期第II相を完了して国際第II/III相中、TMS-008も健常者第I相を完了し前期第II相の届出を行ったが、承認・販売中の製品は確認できない。
4製品
4提携・顧客
3特許
10出資者

しくみ

解こうとしている課題

急性期脳梗塞では既存の血栓溶解薬を使える時間が限られ、治療対象となる患者が限られます。また、急性腎障害など有効な治療薬が確立していない疾患があります。

どう動くか

SMTPの一部は、血液中のプラスミノーゲンの形を変えて血栓への結合と生理的な血栓溶解を促します。また、炎症に関わる酵素sEHを阻害する作用も報告されています。化合物ごとに作用が異なり、TMS-007は血栓溶解・抗炎症・抗酸化作用、TMS-008は抗炎症・抗酸化作用を持つ候補として開発されています。

できるようになること

TMS-007が承認されれば、既存薬の対象時間を過ぎた脳梗塞患者にも治療選択肢を広げる可能性があります。TMS-008は、承認薬のない急性腎障害への治療薬を目指しています。いずれも臨床試験中の候補で、実現効果は未確定です。

技術の出自:東京農工大学の発酵学研究室を起点とする、微生物由来生理活性物質の探索・作用解析・薬効評価。SMTP化合物の研究。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 急性期脳梗塞
  • 急性腎障害
  • 治療抵抗性またはコントロール不良の高血圧
  • 脊髄損傷
  • 炎症性疾患

優位性の主張

会社の主張
TMS-007は、血栓溶解作用に加えて抗炎症作用と抗酸化作用を併せ持つSMTP化合物で、既存のt-PAとは異なる作用機序を持つと会社は説明している。 出典
会社の主張
SMTP同族体の作用の違いを活用し、TMS-007は血栓溶解を伴う候補、TMS-008は血栓溶解作用を伴わない抗炎症・抗酸化候補として開発している。 出典
会社の主張
前期第II相試験でTMS-007の有効性・安全性に関する主要評価項目の目標を達成したと会社は公表している。試験は国内、多施設、無作為化、プラセボ対照、二重盲検で実施された。 出典

製品・サービス

研究段階
TMS-007(JX10)

急性期脳梗塞向けSMTP低分子薬候補。国内前期第II相を完了し、国際第II/III相試験中。 出典

急性期脳梗塞患者。日本以外の開発・商業化はCORXELが担う契約。
研究段階
TMS-008

急性腎障害などを対象とするSMTP候補。健常者第I相を完了し、国内前期第II相の治験計画を提出。 出典

急性腎障害患者。会社は特定適応について全世界の開発販売権を保有。
研究段階
JX09

治療抵抗性またはコントロール不良の高血圧向けアルドステロン合成酵素阻害薬候補。 出典

治療抵抗性またはコントロール不良の高血圧患者。
研究段階
TMS-010

脊髄損傷の治療薬候補。血液脳脊髄関門の破綻を防ぐ神経保護作用を想定し、非臨床段階。 出典

脊髄損傷患者。

これまでの歩み 新しい順

2026-09
規制・認証
TMS-008 急性腎障害(健常者第I相を完了。国内前期第II相試験の治験計画届書をPMDAへ提出。) 出典
2025-03
資金調達
第10回新株予約権の第三者割当。15.21億円。グロース・キャピタル株式会社 出典
2024-07
共同開発
国立大学法人北海道大学:脊髄損傷候補の知財について全世界の独占的実施許諾契約を締結し、TMS-010として開発。 出典
2024-01
資金調達
RTWファンド向け第三者割当増資。6.74億円。RTW Master Fund, Ltd.、RTW Innovation Master Fund, Ltd.、RTW Biotech Opportunities Ltd 出典
2024-01
共同開発
CORXEL Pharmaceuticals:TMS-007の日本国外開発・商業化を担い、国際臨床試験を主導。TMS-008等の権利許諾も公表。 出典
2023-09
受賞
サイトライン・ファーマインテリジェンス「サイトライン・ファーマインテリジェンス・アワード・ジャパン2023 ファイナリスト選出」 出典
2021-05
提携
Biogen MA, Inc.:TMS-007のオプション権を行使し、関連知財を取得。その後、権利をJIXINGへ譲渡。 出典
2019
資金調達
第三者割当増資(2019年度に公表された投資案件)。5.7億円。大和日台バイオベンチャー投資事業有限責任組合、ニッセイ・キャピタル9号投資事業有限責任組合、三菱UFJキャピタル4号投資事業有限責任組合、THVP-1号投資事業有限責任組合、OCP1号投資事業有限責任組合、みずほ成長支援第3号投資事業有限責任組合 出典
残りの3件を表示
2018-06
海外提携
米国:2018年に米国BiogenとTMS-007のオプション契約を締結。2021年にオプション権が行使された。 出典
2015-12
助成
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「中堅・中小企業への橋渡し研究開発促進事業「新規脳梗塞治療薬TMS-007の臨床開発」採択」 出典
2015-04
受賞
公益社団法人日本農芸化学会「日本農芸化学会2015年度大会トピックス賞」 出典

提携先・顧客

共同開発
CORXEL Pharmaceuticals TMS-007の日本国外開発・商業化を担い、国際臨床試験を主導。TMS-008等の権利許諾も公表。 出典
提携
Biogen MA, Inc. TMS-007のオプション権を行使し、関連知財を取得。その後、権利をJIXINGへ譲渡。 出典
共同開発
国立大学法人北海道大学 脊髄損傷候補の知財について全世界の独占的実施許諾契約を締結し、TMS-010として開発。 出典
提携
東京農工大学 SMTP化合物研究の起源となった大学。微生物由来化合物の探索・作用解析を実施。 出典

特許

3 件 出典
会社の特許公表とGoogle Patentsを用いてSMTP関連の代表的な3件・ファミリーを確認した範囲。全保有・全出願を網羅した件数ではない。
主な分野SMTP化合物の製造・生産方法、SMTP化合物の血栓溶解用途、脳出血の治療・予防用途
海外出願True
WO/2021/100031「脳出血を治療又は予防するための薬剤及び該薬剤を用いて脳出血を治療又は予防する方法」;日本特許第7482618号、米国特許第12453718号 Corxel Pharmaceuticals Hong Kong Limited / 日本・米国で登録。会社公表では当初ティムスからBiogenへ譲渡され、その後JIXING/CORXELへ移転。 出典
EP2508611B1「Process for production of triprenyl phenol compounds」 TMS Co., Ltd. / 登録。Google Patents上でActiveと表示。 出典
US20090216028A1「Triprenyl phenol compound, process for production of triprenyl phenol compound, and thrombolysis enhancer」 Corxel Pharmaceuticals Hong Kong Limited / 米国特許登録後、ティムスからBiogenを経由してCORXELへ権利移転。 出典

会社の規模

従業員18名(2025-12-31時点) 出典
資本金11.37億円(2025-12時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-12-31—-7.16億円27.71億円28.65億円 出典
2025-02-28—-6.61億円28.15億円30.32億円 出典
2024-02-29—-9.6億円34.57億円35.55億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
東京農工大学 大学発ベンチャー。大学研究者が発見した医薬シーズの実用化を目的に設立され、大学も東京農工大学発ベンチャーとして紹介している。 出典
共同研究
東京農工大学 SMTP化合物の研究成果は、東京農工大学とティムス等の共同研究の成果として紹介されている。 出典
ライセンス
北海道大学 脊髄損傷治療薬候補についてライセンス契約を締結し、全世界での独占的な開発・製造・販売権を取得。 出典
共同研究
北海道大学 共同研究契約を締結。 出典
残りの3件を表示
共同研究
金沢大学 共同研究契約を締結。 出典
共同研究
帝京大学 腎機能障害改善作用の指標となるバイオマーカー同定を目的に、メタボローム解析を用いる共同研究契約を締結。 出典
共同研究
徳島大学 社内で見いだした新規sEH阻害剤の薬効薬理作用を検討する共同研究契約を締結。 出典

出資者(公開情報で確認できた10社)

事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 5銀行・金融機関系 3大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:21件
法人番号:5013401006469
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