磁性粒子と電気泳動で、薬の候補となる核酸を探す

磁性粒子とキャピラリー電気泳動を組み合わせたMACE®-SELEXで、標的に結合する核酸アプタマーを探索する創薬技術。多価化による候補分子の高機能化も目指す。

株式会社リンクバイオ 東京大学発 / 東京都 大田区 / 2020年設立
研究発の技術 バイオテクノロジー 核酸アプタマー SELEX キャピラリー電気泳動 分子分離 進化分子工学
実用化の段階
研究実証販売
MACE®-SELEXによるアプタマー探索受託サービスは、2021年に販売網を通じた販売開始が公表され、2026年にも受託サービスとして掲載されている。治療薬候補は研究段階。
3製品
8提携・顧客
2特許
1出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来のアプタマー選抜は、非結合分子と候補分子の分離が難しく、探索過程が見えにくい。そのため時間がかかり、結合力の高い候補を得られない場合がある。

どう動くか

標的分子を固定した粒子と核酸候補を反応させ、キャピラリー電気泳動で結合分子を分離する。分離時のピークを見ながら候補を回収し、PCRで増幅して選抜を繰り返す。会社は、候補の位置を可視化して回収することで従来法の不確実性を減らすと説明している。会社公表値では、獲得成功率8割以上、選抜工程1週間、10配列以上の同時獲得、獲得確率最大350倍。ただし、比較条件や対象数は掲載ページに明記されていない。

できるようになること

会社は、複数のアプタマー候補を起点に多価化などの分子設計を進め、創薬初期の候補探索を効率化し、新しい治療薬や診断法の創出につなげることを目指している。

技術の出自:東京大学大学院総合文化研究科・広域科学専攻の分子分離・進化分子工学研究。東京大学の研究成果をもとに創業。 出典1 出典2 出典3 出典4 出典5

使われる場面

  • 医薬品候補分子・核酸アプタマーの探索
  • 血栓症など希少血液疾患の治療薬研究
  • 診断薬・検査薬の候補探索
  • 創薬研究用バイオツール・センサー素子の候補探索

優位性の主張

会社の主張
標的分子固定粒子とキャピラリー電気泳動を組み合わせ、分離ピークをリアルタイムに見て候補を回収する。会社公表値は獲得成功率8割以上、選抜工程1週間、10配列以上の同時獲得、獲得確率最大350倍。比較条件は掲載ページで確認できない。 出典
会社の主張
同社のMACE®-SELEXで得たDNAアプタマーについて、論文で報告された特定の実験では、TNF-αに対する候補を3ラウンドで15配列取得し、先行報告より高い結合親和性の候補を得た。 出典
大学の発表
東京大学、奈良県立医科大学との研究成果として、二重特異性DNAアプタマーが高い薬効と安全性を備える血栓症治療薬候補として期待されると発表された。これは研究成果の紹介で、臨床有効性の評価ではない。 出典

製品・サービス

販売中
MACE®-SELEX法による核酸アプタマー探索受託サービス

独自の選抜法を用い、顧客の標的分子に結合する核酸アプタマー候補の探索を受託する。 出典

製薬・バイオ企業、大学・研究機関
研究段階
多価アプタマー創製プラットフォーム/MACE®アプタマー

探索した複数の候補を組み合わせ、多価化などで機能を高める創薬プラットフォーム。 出典

研究段階
二重特異性DNAアプタマーによる血栓症治療薬候補

トロンビンの異なる部位に結合するアプタマーを連結し、作用を中和できる血液凝固阻害剤を目指す。 出典

これまでの歩み 新しい順

2025-09
受賞
Citeline Japan Awards「Citeline Japan Awards 2025「バイオテックカンパニー・オブ・ザ・イヤー」ファイナリスト」 出典
2025-09
共同開発
公益財団法人がん研究会:DNAアプタマーに関する共同研究契約を締結。 出典
2025-05
共同開発
奈良県立医科大学:血栓症治療薬候補など、アプタマー医薬の共同研究。 出典
2025-03
海外提携
兼松ケミカルとの業務提携を通じ、同社の海外ネットワークを活用して海外顧客のニーズに応える事業展開を計画。海外顧客名や国は公表ページで特定できず。 出典
2025-03
提携
兼松ケミカル株式会社:受託探索サービスの海外展開に向けた業務提携。 出典
2025-02
共同開発
九州大学大学院工学研究院:精密高分子とアプタマーを組み合わせた創薬研究。 出典
2024-07
海外特許
韓国:東京大学・リンクバイオを出願人とする核酸アプタマー選抜方法の特許が韓国で成立。 出典
2024-06
助成
AMED 令和6年度 難治性疾患実用化研究事業。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 出典
残りの15件を表示
2024-06
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「AMED研究プロジェクト採択(血栓症治療薬の非臨床段階への研究開発)」 出典
2024-06
規制・認証
血栓症治療薬候補の薬事承認・治験状況(公開情報で承認・治験開始は確認できず。会社発表と特許ではAMEDプロジェクトで非臨床段階への研究開発に取り組む段階。) 出典
2023-07
海外提携
イタリア:東京大学、フェデリコ2世・ナポリ大学、ヘルムホルツセンター・ミュンヘンとの研究グループでアプタマーの立体構造を研究・発表。 出典
2021-12
販売提携
フナコシ株式会社:販売網を通じた受託事業・製品の販売に関する契約。 出典
2021-10
共同開発
マルホ株式会社:診断薬に関する共同研究開発契約を締結。 出典
2021-09
海外特許
中国:東京大学・リンクバイオを出願人とする核酸アプタマー選抜方法の特許が中国で成立。 出典
2021-07
助成
いばらきチャレンジ基金(令和3年度第1次・新技術・新製品開発促進事業) 出典
2021-06
海外特許
台湾:東京大学・リンクバイオを出願人とする核酸アプタマー選抜方法の特許が台湾で成立。 出典
2021-04
海外特許
米国:東京大学・リンクバイオを出願人とする核酸アプタマー選抜方法の特許が米国で成立。 出典
2021-01
助成
小規模事業者持続化補助金(2020年度第3回) 出典
2020-10
資金調達
シード(J-KISS型)。金額は非公表。株式会社サムライインキュベート(Samurai Incubate Fund6号投資事業有限責任組合) 出典
2020-09
助成
AMED 新型コロナウイルス感染症治療薬開発研究。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 出典
2020-09
助成
日本医療研究開発機構(AMED)「AMED COVID-19治療薬開発プロジェクト(研究分担機関)」 出典
2020-08
共同開発
株式会社キュライオ:共同研究契約を締結。AMED研究では同社が代表、リンクバイオが分担。 出典
2020-05
受賞
前田建設工業株式会社「ICI INNOVATION AWARDS「vs コロナ部門」特別賞」 出典

提携先・顧客

共同開発
東京大学 MACE®-SELEXの共同特許権者。アプタマー研究でも共同研究。 出典
共同開発
公益財団法人がん研究会 DNAアプタマーに関する共同研究契約を締結。 出典
共同開発
奈良県立医科大学 血栓症治療薬候補など、アプタマー医薬の共同研究。 出典
共同開発
九州大学大学院工学研究院 精密高分子とアプタマーを組み合わせた創薬研究。 出典
提携
兼松ケミカル株式会社 受託探索サービスの海外展開に向けた業務提携。 出典
共同開発
マルホ株式会社 診断薬に関する共同研究開発契約を締結。 出典
販売提携
フナコシ株式会社 販売網を通じた受託事業・製品の販売に関する契約。 出典
共同開発
株式会社キュライオ 共同研究契約を締結。AMED研究では同社が代表、リンクバイオが分担。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsと会社公式ニュース・技術ページで確認した主要特許ファミリー数。地域別の登録・出願を一つのファミリーとして数えた。商標は含めない。
主な分野核酸アプタマー選抜・分離、二重特異性DNAアプタマーによる血液凝固阻害
海外出願True
核酸アプタマーをスクリーニングするための方法(特許第6994198号) 国立大学法人東京大学、株式会社リンクバイオ / 日本で登録。Google Patents上で同族の米国特許は登録・有効、欧州・中国・台湾・韓国でも成立と会社が公表。 出典
Methods for screening nucleic acid aptamers(US10975370B2) LinkBio Co., Ltd.; The University of Tokyo / 登録・有効(Google Patents表示)。 出典
核酸アプタマーをスクリーニングするための方法(EP3406721) 株式会社リンクバイオ、国立大学法人東京大学 / 欧州で成立したと会社が公表。 出典
核酸アプタマーをスクリーニングするための方法(WO2017126646A1) 株式会社リンクバイオ、国立大学法人東京大学 / 国際公開。各国移行後の登録状況は国ごとに異なる。 出典
残りの4件を表示
核酸アプタマーをスクリーニングするための方法(ZL201780007417.2) 株式会社リンクバイオ、国立大学法人東京大学 / 中国で成立したと会社が公表。 出典
核酸アプタマーをスクリーニングするための方法(I731028) 株式会社リンクバイオ、国立大学法人東京大学 / 台湾で成立したと会社が公表。 出典
核酸アプタマーをスクリーニングするための方法(第10-2672039号) 株式会社リンクバイオ、国立大学法人東京大学 / 韓国で成立したと会社が公表。 出典
Neutralizable blood coagulation inhibitor(WO2024143560A1) LinkBio Co., Ltd.; The University of Tokyo; Nara Medical University / 国際公開。Google Patents表示ではEP・CN出願は審査中。 出典

会社の規模

従業員2名(2026-07時点) 出典
資本金2,500万円 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトlinkbio.jp

大学との関係

共同研究
東京大学 東京大学大学院総合文化研究科と共同研究契約を締結。 出典
共同研究
東京大学 バイスペシフィックDNAアプタマーによる希少血液疾患治療薬の開発に関する共同研究契約を締結。 出典
共同研究
九州大学 九州大学大学院工学研究院の研究室と、精密高分子を用いた次世代医薬開発に向けた共同研究契約を締結。 出典
大学との関係
東京大学 東京大学研究室の研究成果を社会実装するために設立された大学発企業と公式サイトで説明。起業活動時に東京大学GAPファンドプログラムの支援を受けた旨も掲載。 出典

出資者(公開情報で確認できた1社)

独立系VC 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:14件
法人番号:5010801030900
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