二段階の孔を持つシリカ材料を大型化し、液体の分離や吸着に使う

二段階の孔を持つシリカモノリスを大型化・量産し、用途に合わせて孔径を調整する多孔質材料技術。フィルター、分離カラム、吸着材、徐放材などに応用する。

株式会社エスエヌジー 京都大学発 / 京都府 京都市 / 2013年設立
研究発の技術 シリカモノリス 二段階孔多孔体 ゾルゲル法 無機材料 クロマトグラフィー 吸着・分離
実用化の段階
研究実証販売
会社は製品としてフィルター・カラムを掲載し、アロマディフューザーPQ breezeは2018年6月の販売開始を公表している。
4製品
7提携・顧客
5特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

従来のモノリス合成は歩留まりの安定や大型化が難しく、数ミリリットル規模にとどまっていた。高性能な分離・吸着材料の量産や、大型カラムなどへの用途展開が限られていた。

どう動くか

シリカの骨格が三次元の網目状につながり、ミクロサイズの貫通孔とナノサイズの細孔が連続している。孔径をそれぞれ調整することで、流体の通りやすさや特定分子の分離・吸着性能を用途に合わせる。会社は、製法の改良で従来難しかった1リットル超の大型化と量産、均質な構造の製造を可能にし、精密加工と耐圧カラム化も実現したと説明している。

できるようになること

会社・公的機関は、低圧での高速分離・吸着や、医薬品・ファインケミカルの精製、貴金属回収、フィルター、香料徐放などへの応用を挙げる。国の事業成果資料では、特定の精製担体について従来技術比の分離性能向上や精製時間・溶剤量の低減が報告されている。

技術の出自:京都大学 理学部・大学院理学研究科 化学専攻の無機物質化学分野。シリカモノリスは京都大学で発明された技術と会社・公的機関が説明している。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 液体クロマトグラフィーによる分析・分取・精製
  • 核酸医薬品の合成担体
  • 金属触媒・貴金属の吸着・回収
  • フィルター
  • 薬剤・香料の徐放
  • 吸湿・調湿材
  • アロマディフューザー

優位性の主張

会社の主張
従来は数ミリリットル規模が中心だったシリカモノリスについて、1リットルを超える大型化・量産技術を確立し、切り出す位置によらず一定性能となる均質な材料を実現したと会社が説明。 出典
会社の主張
用途に合わせて貫通孔と細孔の径を独立して調整できると会社が説明。会社掲載の物性例では空隙率約85%、密度0.28 g/cm³、耐熱温度800℃としている。 出典
第三者の評価
国の成果資料は、開発した二段階孔精製担体について、分離性能が従来技術比50%増、精製時間と溶剤量を各3割削減できると報告。対象技術・試験条件に依存する成果値。 出典

製品・サービス

販売中
シリカモノリスフィルター

二段階孔を持つ高純度シリカの一体型フィルター。孔径・寸法・表面機能のカスタマイズに対応。 出典

研究機関、分析・化学・製造事業者
販売中
液体クロマトグラフィー用シリカモノリスカラム

大型モノリスを耐圧ステンレス管に収めた分析・分取用カラム。カートリッジ交換式の仕様もある。 出典

分析・研究機関、医薬品・化学メーカー
販売中
PorousQuartz® / PQ breeze

シリカモノリスに精油を含ませ、電源や火を使わず香りを広げるアロマディフューザー。 出典

一般消費者、ギフト・生活雑貨市場
段階不明
核酸医薬品合成用 二段階孔シリカゲル

二段階孔構造を核酸合成用担体に応用。会社は同体積カラムで従来CPG比2倍以上の収量となる場合があると説明。 出典

核酸医薬品・受託合成メーカー、研究機関

これまでの歩み 新しい順

2018-01
提携
株式会社ディーピーエス:エスエヌジー主導の支援事業成果を事業化するため設立され、関連粒子製品を製造・販売。 出典
2016-09
受賞
公益財団法人日本デザイン振興会「ポーラスクォーツ® 2016年度グッドデザイン賞」 出典
2015-07
助成
経済産業省・中小企業庁「高品質かつ低コストのペプチド・核酸医薬原体製造向け高性能二段階孔構造精製担体の技術開発(戦略的基盤技術高度化支援事業)」 出典
2015-06
助成
公益財団法人京都高度技術研究所「香りによる効果的な補完代替医療を実現するモノリス型徐放材の開発」 出典
2014-09
助成
平成26年度第1回研究開発助成金交付プロジェクト 出典
2014-05
助成
第10回コンソーシアム研究開発助成金 出典
2014-01
認定
近畿経済産業局「関西ものづくり新撰2014 — 高機能多孔体素材 シリカモノリスおよび大型化技術」 出典

提携先・顧客

顧客
東レ株式会社 会社の取引実績として掲載。製品・取引内容は非公表。 出典
顧客
浜理薬品工業株式会社 会社の取引実績として掲載。製品・取引内容は非公表。 出典
顧客
株式会社髙島屋 会社の取引実績として掲載。製品・取引内容は非公表。 出典
共同開発
公益財団法人京都高度技術研究所 国の支援事業で事業管理機関として参画。 出典
共同開発
地方独立行政法人京都市産業技術研究所 国の支援事業に研究実施機関として参画。 出典
共同開発
国立大学法人京都大学 国の支援事業に研究実施機関として参画。 出典
提携
株式会社ディーピーエス エスエヌジー主導の支援事業成果を事業化するため設立され、関連粒子製品を製造・販売。 出典

特許

5 件 出典
Google Patentsで出願人名「株式会社エスエヌジー」「SNG Inc.」を検索し確認した5件の会社名義公報。京都大学名義の基本技術関連公報は件数に含めず。特許ファミリー単位の網羅件数ではない。
主な分野二段階孔・粒状無機多孔体の製造、チタニアモノリスの製造、多孔体を用いた反応・吸着、透明多孔質徐放体、階層的多孔体への金属担持触媒
海外出願True
WO2015128983A1 — Method for producing particulate inorganic porous material SNG Inc. / Google Patents掲載状態: Ceased。日本移行出願も掲載。 出典
WO2016136799A1 — チタニアからなるモノリス多孔体の製造方法 株式会社エスエヌジー / WO出願はGoogle Patents掲載状態: Ceased。日本・米国・中国等の各国移行特許あり。 出典
WO2017002871A1 — 粒状多孔体に接触させて反応させる反応方法 株式会社エスエヌジー / WO出願はGoogle Patents掲載状態: Ceased。日本・米国・中国・欧州等の移行特許あり。 出典
WO2017026388A1 — 透明多孔質徐放体とその製造方法等 株式会社エスエヌジー / WO出願はGoogle Patents掲載状態: Ceased。日本・米国・中国・欧州等の移行特許あり。 出典
WO2019066076A1 — 階層的多孔構造を有する無機多孔質体に金属を担持した触媒及びその製造方法 株式会社エスエヌジー / WO出願はGoogle Patents掲載状態: Ceased。日本・米国等の移行特許あり。 出典
特開2014-148456 — マクロ多孔性モノリスとその製造方法およびその応用 京都大学 / 大学名義の基本技術関連出願。登録・法的状態の詳細は個別公報を要確認。 出典

会社の規模

従業員7名(2022-09-08時点) 出典
資本金300万円 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトsng-inc.co.jp

大学との関係

共同研究
京都大学 中小企業庁の研究開発成果資料に、同社と京都大学を共同研究機関とする二段階孔構造粒子の研究開発が記載されている。 出典
大学の施設
京都大学 中小企業基盤整備機構の企業一覧で、京大桂ベンチャープラザ南館の入居企業として掲載されている。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:22件
法人番号:4130001051554
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