一方向に孔が並ぶ金属で、熱交換や冷却への活用を目指す

一方向に伸びる円柱状の孔を持つ「ロータス型ポーラス金属」の製造・応用技術。放熱部材や熱電変換、衝撃吸収材などへの利用を開発している。

株式会社ロータスマテリアル研究所 大阪大学発 / 大阪府 大阪市北区 / 2005年設立
研究発の技術 ロータス型ポーラス金属 多孔質金属 鋳造 ヒートシンク 熱交換 熱電変換
実用化の段階
研究実証販売
NEDOの熱電変換装置は技術開発・事業化検討として紹介され、ヒートシンクの製造販売は関連会社について確認できる一方、対象企業自身の現在の販売実績は確認できなかった。
2製品
3提携・顧客
5特許
0出資者

しくみ

解こうとしている課題

金属部品の放熱・熱交換を高め、従来は利用しにくかった低温域の廃熱も熱電変換に活用すること。あわせて、ロータス型ポーラス金属の安全で安価な量産方法を目指している。

どう動くか

金属に水素を溶け込ませてから固めると、固化時に溶けきれない水素が孔になる。この孔を一方向に並べた多孔質金属は、流体が孔を通り抜け、金属との接触面積を広げられるため、熱交換や放熱に使える。会社の技術紹介では、孔の構造や材料を用途に合わせて設計し、量産化や熱設計にも取り組むとしている。

できるようになること

実用化が進めば、冷却部品の小型化や熱交換性能の向上、低温廃熱の発電利用につながる可能性がある。大阪大学の成果紹介は、自動車の電力制御部品の大電流化・小型化・低コスト化への応用を挙げている。

技術の出自:大阪大学 産業科学研究所の研究シーズを活用した大学発ベンチャー。研究成果には大阪大学のロータス型ポーラス金属の量産化・ヒートシンク応用と、茨城大学との熱電変換モジュールの共同研究がある。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • ヒートシンク・電子機器の冷却
  • 熱交換器
  • 廃熱を利用した熱電発電
  • 自動車の電力制御部品の放熱
  • 衝撃吸収金属材料
  • 航空機エンジン・工作機械・医療器具向けの有孔金属鋳造品

優位性の主張

会社の主張
ロータス型の一方向性多孔質構造により流体との接触面積を広げ、熱伝達率を高める熱電変換装置を開発。NEDO資料では、従来の熱発電デバイスの約2倍の効率を主張しているが、比較条件は同資料に明記されていない。 出典
大学の発表
ロータス型ポーラス金属の製造技術、熱設計、高性能ヒートシンク開発を事業領域としている。 出典

製品・サービス

販売中
ロータス型ポーラス金属製ヒートシンク

ロータス型ポーラス金属の熱伝導性を生かす放熱部材。関連会社がカスタム製造・販売を公表している。 出典

放熱・冷却が必要な産業機器、電子機器、自動車関連など
実証
流体透過型熱電変換装置

ロータス型多孔質の熱電材料に流体を通し、廃熱などの熱エネルギーを電力へ変換する装置。 出典

プラントメーカー、焼却炉メーカーなど

これまでの歩み 新しい順

2020-12
海外特許
会社を出願人とするポーラス鋳造体のPCT国際公開 WO2020246588A1 を確認。海外子会社・顧客・提携の公表は確認できず。 出典
2020-01
提携
株式会社ロータス・サーマル・ソリューション:ロータス金属ヒートシンクをカスタム製造・販売する関連事業者。 出典
2019-07
共同開発
岩谷産業株式会社:ヒートシンク関連特許の共同出願人。関連会社との事業化協力も公表。 出典
2018-03
共同開発
国立大学法人茨城大学:熱電変換モジュールの特許を共同出願。 出典
2017-06
助成
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「ベンチャー企業等による新エネルギー技術革新支援事業「ロータス型ポーラス熱電材料を用いた流体透過型超高効率熱電変換装置の創製」」 出典(Gビズインフォ)

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人茨城大学 熱電変換モジュールの特許を共同出願。 出典
共同開発
岩谷産業株式会社 ヒートシンク関連特許の共同出願人。関連会社との事業化協力も公表。 出典
提携
株式会社ロータス・サーマル・ソリューション ロータス金属ヒートシンクをカスタム製造・販売する関連事業者。 出典

特許

5 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォが特許5件と掲載。Google Patentsで社名・英語名を検索し、主要な公開公報・登録公報を確認した範囲の件数で、特許ファミリーと個別公報は一致しない場合がある。
主な分野多孔質金属の鋳造・製造、ヒートシンク・放熱、熱電変換、冷却兼発電
共同出願人国立大学法人茨城大学、岩谷産業株式会社
海外出願True
特願2018-052531/特開2019-165137「熱電変換モジュール」 国立大学法人茨城大学、株式会社ロータスマテリアル研究所 / 公開公報。後続の登録状況は未確認 出典
JP7165361B2「ヒートシンク」 株式会社ロータスマテリアル研究所、岩谷産業株式会社 / 登録・有効(Google Patents表示) 出典
JP7420353B2「有孔鋳造品およびその製造方法」 株式会社ロータスマテリアル研究所 / 登録 出典
WO2020138288A1「冷却兼発電装置および該冷却兼発電装置を用いた冷却兼発電システム」 株式会社ロータスマテリアル研究所 / 国際公開。各国での登録状況は未確認 出典
WO2025018266A1「鋳造方法および鋳造品」 株式会社ロータスマテリアル研究所 / 国際公開。審査・登録状況は未確認 出典

会社の規模

資本金2,000万円(2018時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-06-30—-62万円—1,017万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
大阪大学 大阪大学産業科学研究所の「産研発ベンチャー」一覧に掲載。 出典
共同研究
大阪大学 大阪大学産業科学研究所の年次報告書に、同社とのロータス型ポーラス金属の製法開発に関する共同研究を掲載。 出典
調査日:2026-10-03
このページの出典:13件
法人番号:4120001112258
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