健康な人の腸内細菌を移植し、潰瘍性大腸炎の治療薬を開発する

腸内細菌叢移植(FMT)と腸内細菌データを活用し、潰瘍性大腸炎などを対象とする医療技術・医薬品を開発する。

メタジェンセラピューティクス株式会社 順天堂大学・慶應義塾大学・東京科学大学発 / 山形県 鶴岡市 / 2020年設立
研究発の技術 腸内細菌叢移植(FMT) マイクロバイオーム創薬 経口FMT医薬品 腸内細菌叢バンク リバーストランスレーショナル創薬 バイオインフォマティクス
実用化の段階
研究実証販売
潰瘍性大腸炎向けFMTは先進医療Bの37例で研究を完了し、胃がん・食道がん等でも臨床研究を実施、経口FMT医薬品MGT-006は第1相/第2相試験を開始しているが、製品の販売承認・販売実績は確認できない。
4製品
5提携・顧客
4特許
23出資者

しくみ

解こうとしている課題

腸内細菌叢の乱れが関係する疾患に対し、既存治療だけでは満たされない治療ニーズに応える医療技術・医薬品を開発する。FMTの安全な実施と、安定したドナー・製造体制の構築も課題としている。

どう動くか

健康なドナーの便から腸内細菌叢を調製し、患者の腸に移植して腸内環境の再構築を目指す。潰瘍性大腸炎では抗菌薬を組み合わせる治療法を臨床研究し、そこで得たデータや知見を経口FMT医薬品の開発に生かす。会社は、臨床から創薬へ知見を戻す「リバーストランスレーショナル創薬」と、ドナーの募集・検査、検体管理、製造を含む基盤を特徴としている。

できるようになること

会社と大学は、FMTを潰瘍性大腸炎などの新たな治療選択肢として確立し、腸内細菌を使った医薬品を患者に届けることを目指している。先進医療Bの研究では潰瘍性大腸炎患者37例で寛解導入率45.9%を報告したが、標準治療化・保険診療での実装には追加の開発が必要としている。

技術の出自:順天堂大学の腸内細菌叢移植療法に関する臨床研究、慶應義塾大学・東京科学大学との共同研究。順天堂大学大学院医学研究科の腸内細菌療法リサーチセンター(Gut-Link Lab)とも連携。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 潰瘍性大腸炎の腸内細菌叢移植療法
  • 潰瘍性大腸炎向け経口FMT医薬品
  • 胃がん・食道がんに対する免疫チェックポイント阻害薬との併用療法
  • パーキンソン病を対象とするFMT研究
  • 腸内細菌を標的とする医薬品の研究開発

優位性の主張

会社の主張
順天堂大学で蓄積したFMTの臨床研究を起点に、臨床データから創薬候補と有効性の根拠を得るリバーストランスレーショナル創薬を推進すると説明している。 出典
会社の主張
国内初の創薬研究を目的とした腸内細菌叢バンクの構築を進め、ドナー募集・検体管理・FMT製剤開発をつなぐ基盤を特徴としている。 出典
大学の発表
先進医療Bの活動期潰瘍性大腸炎研究(37例)で、治療開始8週後の寛解導入率45.9%、重篤な有害事象なしと報告した。研究条件付きの結果であり、会社・大学による発表。 出典

製品・サービス

試験導入
MGT-001(抗菌薬併用腸内細菌叢移植療法)

抗菌薬投与後、ドナー由来の腸内細菌叢を患者の腸に移植する潰瘍性大腸炎向け医療技術。 出典

潰瘍性大腸炎患者、医療機関
試験導入
MGT-006(経口FMT医薬品)

健常ドナー由来の腸内細菌を使う、潰瘍性大腸炎向け経口FMT医薬品候補。 出典

潰瘍性大腸炎患者、医療機関
試験導入
MGT-007(消化器がん向けFMT併用療法)

胃がん・食道がんを対象に、免疫チェックポイント阻害薬とFMTを併用する臨床研究。 出典

胃がん・食道がん患者、医療機関
試験導入
MGT-008(パーキンソン病向けFMT療法)

パーキンソン病を対象とする抗菌薬併用FMTの共同研究。 出典

パーキンソン病患者、医療機関

これまでの歩み 新しい順

2026-09
資金調達
シリーズBエクステンション ファーストクローズ。1.9億円。北海道大学Green Frontier Fund1号投資事業有限責任組合、東海研究開発1号投資事業有限責任組合 出典
2026-09
資金調達
シリーズBエクステンション セカンドクローズ。3億円。GLIN Impact Capital株式会社 出典
2026-06
海外
米国:潰瘍性大腸炎を対象とする経口FMT医薬品MGT-006について、日本と米国で第1/2相臨床試験を開始したと会社が発表。 出典
2026-06
規制・認証
MGT-006:潰瘍性大腸炎向け経口FMT医薬品(日米で第1相/第2相臨床試験を開始。販売承認は確認できず。) 出典
2026-02
資金調達
シリーズB 3rdクローズ。11.9億円。あすか製薬株式会社、ミライドア株式会社、Canon Marketing Japan MIRAI Fund、株式会社フジタ・イノベーション・キャピタル、東海東京インベストメント株式会社、グリーンコインベスト投資事業有限責任組合 出典
2026-02
助成
AMED 創薬ベンチャーエコシステム強化事業(ステージゲート2まで交付決定額)。11.2億円。国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED) 出典
2025-09
資金調達
シリーズB ファースト・セカンドクローズ。23.2億円。株式会社ファストトラックイニシアティブ、ジャフコ グループ株式会社、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、みずほキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2025-08
規制・認証
MGT-001:活動期潰瘍性大腸炎を対象とする抗菌薬併用FMT(厚生労働省承認の先進医療Bとして臨床研究を実施し、2025年8月に研究終了。承認医薬品・保険診療としての販売は確認できず。) 出典
残りの12件を表示
2025-03
助成
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「ディープテック・スタートアップ支援基金/国際共同研究開発(人工便培養技術)」 出典
2025-03
共同開発
CC Bio:ヒト腸内細菌叢を模倣する人工便の培養技術を共同研究開発。 出典
2024-09
共同開発
順天堂大学:潰瘍性大腸炎の先進医療B、パーキンソン病のFMT研究を共同実施。 出典
2024-09
共同開発
JSR株式会社:マイクロバイオーム医薬品の治験薬製造施設設立に向け契約。 出典
2024-09
規制・認証
MGT-008:パーキンソン病向けFMT療法(順天堂大学との共同研究を開始。販売承認は確認できず。) 出典
2024-08
共同開発
国立研究開発法人国立がん研究センター:順天堂大学と胃がん・食道がん向けFMT併用臨床試験を実施。 出典
2024-08
規制・認証
MGT-007:胃がん・食道がん向けFMT併用療法(免疫チェックポイント阻害薬との併用臨床試験を実施。製品の販売承認は確認できず。) 出典
2024-06
助成
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「創薬ベンチャーエコシステム強化事業(潰瘍性大腸炎治療薬MGT-006の開発)」 出典
2023-10
海外出展
オーストラリア:経済産業省のスタートアップミッションに参加し、メルボルン大学内のインキュベーション施設の視察や現地VC・スタートアップとの意見交換を実施。
2023-06
資金調達
シリーズA セカンドクローズ。6億円。スパークス・アセット・マネジメント株式会社、日本ベンチャーキャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2023-04
資金調達
シリーズA ファーストクローズ。11億円。株式会社ファストトラックイニシアティブ、ジャフコ グループ株式会社、株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、JICベンチャー・グロース・インベストメンツ株式会社 出典
2023-04
提携
READYFOR株式会社:腸内細菌ドナー志願者募集にクラウドファンディングサービスを利用。 出典

提携先・顧客

共同開発
順天堂大学 潰瘍性大腸炎の先進医療B、パーキンソン病のFMT研究を共同実施。 出典
共同開発
国立研究開発法人国立がん研究センター 順天堂大学と胃がん・食道がん向けFMT併用臨床試験を実施。 出典
共同開発
JSR株式会社 マイクロバイオーム医薬品の治験薬製造施設設立に向け契約。 出典
共同開発
CC Bio ヒト腸内細菌叢を模倣する人工便の培養技術を共同研究開発。 出典
提携
READYFOR株式会社 腸内細菌ドナー志願者募集にクラウドファンディングサービスを利用。 出典

特許

4 件 出典
Google Patentsで会社名・英語名の出願人検索を行い、会社が出願人または共同出願人として記載された公開公報を確認した範囲での件数。ファミリー単位の概数で、網羅的な権利調査ではない。
主な分野腸内細菌叢・FMT用医薬組成物、ウイルス増殖抑制、アレルギー疾患予防・治療
海外出願True
JP2025014084A / WO2023106273A1「ウイルス増殖抑制剤」 メタジェンセラピューティクス株式会社 / JP出願は審査請求前・係属中として掲載。WO公開公報あり。 出典
WO2023210723A1「腸で作用させるための治療用医薬組成物」 メタジェンセラピューティクス株式会社 / WO公開公報あり。Google PatentsではCeased表示。 出典
WO2024248127A1「アレルギー疾患予防・治療薬」 株式会社メタジェン / WO公開公報あり。Google PatentsではCeased表示。 出典
JP2025153503A「糞便細菌叢を含む医薬組成物」 メタジェンセラピューティクス株式会社 / 公開・審査中として掲載。 出典

会社の規模

従業員60名(2026-08時点) 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトmetagentx.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2024-03-31————

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
順天堂大学 腸内細菌叢移植療法の臨床研究を共同で推進。会社の採用情報には順天堂大学内ラボでの製造・品質管理職も掲載されている。 出典
共同研究
慶應義塾大学 会社公式情報で慶應義塾大学発ベンチャーとされる。公的研究資料には同社と慶應義塾大学に関わる共同研究費の記載がある。 出典
共同研究
東京科学大学 会社公式情報で東京科学大学発ベンチャーとされる。公的研究資料で同大学研究者が関与する共同研究と、同社との研究上の関係が確認できる。 出典

出資者(公開情報で確認できた23社)

事業会社(CVCを含む) 5独立系VC 9銀行・金融機関系 5大学系(大学VC・大学) 3公的機関・財団 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-04
このページの出典:23件
法人番号:3390001015963
内容の誤りを知らせる