細胞内の目印を読むRNAで、必要な細胞だけにタンパク質を作る

細胞内のマイクロRNA(miRNA)の活性を手掛かりに、合成mRNAからのタンパク質発現を制御するRNAスイッチ技術。

株式会社aceRNA Technologies 京都大学発 / 京都府 京都市 / 2018年設立
研究発の技術 RNAスイッチ 合成mRNA マイクロRNA 遺伝子発現制御 細胞選別 細胞治療
実用化の段階
研究実証販売
京都府はRNA Switch®シリーズを販売中の商品として掲載し、1試薬6万円と記載している。細胞標的mRNA医薬は研究開発段階。
2製品
4提携・顧客
2特許
7出資者

しくみ

解こうとしている課題

細胞治療では移植に使う目的細胞の純化や不要細胞の除去が課題となる。遺伝子治療・mRNA医薬では、標的外の細胞にも作用し得ることが安全性上の懸念となる。

どう動くか

miRNAを認識する配列と、蛍光タンパク質や細胞死誘導因子などを作る遺伝子を組み込んだ合成mRNAを細胞に導入する。miRNAの有無や活性に応じてmRNAが分解されたり、タンパク質の発現が起きたりするため、細胞の識別・選別や遺伝子発現の制御に使える。京都大学CiRAの研究ではON型・OFF型スイッチを組み合わせた細胞選別も報告されている。

できるようになること

京都大学の研究発表は、RNAスイッチによる細胞選別が移植細胞の安全な供給に役立つ可能性や、特定細胞を標的とするmRNA医薬の開発につながる可能性を示している。会社は非標的細胞への影響を抑える細胞標的mRNA医薬の実現を目指している。

技術の出自:京都大学iPS細胞研究所(CiRA)を中心とする合成生命システム・RNAデザイン研究。東京大学定量生命科学研究所との研究連携も公表されている。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • iPS細胞・分化細胞の識別および選別
  • 再生医療用細胞の純化
  • 細胞標的mRNA医薬
  • ウイルスベクターを用いた遺伝子治療
  • 細胞培養による物質生産の効率向上
  • 細胞状態に応じた遺伝子発現制御

優位性の主張

会社の主張
会社は、miRNA活性に応じて細胞種・細胞状態ごとに導入遺伝子の発現を制御でき、細胞選別や細胞標的mRNA医薬に応用できるとしている。 出典
大学の発表
京都大学CiRAの研究発表は、miRNA応答ONスイッチと既存のOFFスイッチを組み合わせ、HeLa細胞、293FT細胞、iPS細胞、iPS由来心筋細胞の選別を確認したとしている。 出典
第三者の評価
会社は、ヒトに約2,600種類あるmiRNAから対象疾患の治療に有益なものを探索する独自スクリーニング技術を開発したと、日東電工が紹介している。 出典

製品・サービス

販売中
RNA Switch®シリーズ

miRNA応答性の合成mRNA試薬。iPS細胞や心筋細胞など特定細胞の識別・選別に用いる。 出典

再生医療・細胞研究を行う研究機関、企業
研究段階
細胞標的mRNA医薬・スマート遺伝子治療

RNAスイッチで細胞状態に応じた遺伝子発現を目指す医薬品開発。 出典

製薬企業、遺伝子治療・mRNA医薬の開発企業

これまでの歩み 新しい順

2024-05
資金調達
シリーズB。9.6億円。DCIパートナーズ株式会社、東京大学協創プラットフォーム開発株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社、京都キャピタルパートナーズ株式会社 出典
2024-02
海外提携
米国:米国企業PfizerとRNAスイッチ技術に関する共同研究契約を締結。 出典
2024-02
共同開発
ファイザー:RNAスイッチを用いた標的mRNA医薬候補の共同研究契約を公表。 出典
2022-09
受賞
湘南ヘルスイノベーションパーク「Japan Innovation Bloom GRANT CALL 2022 ファイナリスト」 出典
2021-12
資金調達
シリーズB。金額は非公表。日東電工株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社 出典
2021-12
共同開発
日東電工株式会社:DDS技術とRNAスイッチを用いたスイッチ付mRNA治療薬の共同開発。出資も公表。 出典
2021-10
受賞
株式会社リバネス「千寿製薬賞(メドテックグランプリKOBE2021)」 出典
2021-03
共同開発
JCRファーマ株式会社:細胞機能改変を目的にRNAスイッチで遺伝子発現を制御する共同研究。
残りの5件を表示
2021-01
海外プログラム
米国:JETROのGlobal Startup Acceleration Program(CIC '21 Bio/Healthcare)に参加。米国での資金調達や事業連携の考え方・実技を学んだと紹介されている。 出典
2020-09
助成
令和2年度戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン) 出典
2019-11
資金調達
シリーズA。2億円。京都大学イノベーションキャピタル株式会社、SMBCベンチャーキャピタル株式会社 出典
2019-07
助成
平成30年度補正ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金 出典
2018-05
資金調達
設立投資。500万円。京都大学イノベーションキャピタル株式会社 出典

提携先・顧客

共同開発
ファイザー RNAスイッチを用いた標的mRNA医薬候補の共同研究契約を公表。 出典
共同開発
日東電工株式会社 DDS技術とRNAスイッチを用いたスイッチ付mRNA治療薬の共同開発。出資も公表。 出典
共同開発
JCRファーマ株式会社 細胞機能改変を目的にRNAスイッチで遺伝子発現を制御する共同研究。
販売提携
株式会社ワコー RNA Switch™製品シリーズの販売ページを掲載。 出典

特許

2 件 出典
Google Patentsを出願人名およびRNAスイッチ関連語で検索し、関連性を確認できた京都大学名義の基本・関連出願を2件記録。網羅的な全特許件数ではない。
主な分野miRNA応答性遺伝子発現制御、細胞種の判別・選別
海外出願True
WO2018003779A1/PCT/JP2017/023513「miRNAの発現に応答して蛋白質遺伝子を発現させる方法」 国立大学法人京都大学 / WO出願はGoogle Patents上でCeased。対応する日本特許JP7084033B2および米国特許US11111503B2は同サイト上でActiveと表示。 出典
WO2015105172A1「miRNAの発現を指標として所望の細胞種を判別する方法」 国立大学法人京都大学 / Google Patents上で確認した大学名義の関連出願。現在の各国権利状態は未確認。 出典

会社の規模

従業員10名(2026-02-28時点) 出典
資本金3,000万円(2026-10-03(公式会社概要の確認日。ページに資本金の基準日は記載なし)時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトacernatec.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-02-28—-2.43億円—3.08億円 出典
2025-02-28—-1.6億円—5.63億円 出典
2024-02-29—-6,876万円2,701万円9,820万円 出典(Gビズインフォ)

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
京都大学 公式採用ページで、京都大学の研究室との継続的な共同研究体制を説明している。 出典
ライセンス
京都大学 京都大学の研究者が開発したRNAスイッチについて、同社が使用権を有すると会社発表で説明されている。
大学の施設
京都大学 京都大学の公表資料で、同社が大学のインキュベーションプログラム支援案件として掲載されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた7社)

事業会社(CVCを含む) 1独立系VC 1銀行・金融機関系 3大学系(大学VC・大学) 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:20件
法人番号:3130001061959
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