細孔径を制御したセラミック膜で、気体や液体を分ける

細孔径をナノレベルで制御したセラミック製分離膜。シリカ膜やゼオライト膜で気体・液体の成分を選択的に分ける。

イーセップ株式会社 大阪大学・神戸大学・広島大学・京都大学・早稲田大学発 / 京都府 相楽郡精華町 / 2013年設立
研究発の技術 ナノセラミック分離膜 無機膜 シリカ膜 ゼオライト膜 膜分離 溶剤リサイクル
実用化の段階
研究実証販売
会社は分離膜製品・関連機器を提供し、取引先企業を公開している。一方、化学プラント用途は廃液等での実証から段階的に導入されていると京都府が紹介している。
3製品
12提携・顧客
23特許
17出資者

しくみ

解こうとしている課題

蒸留や吸着による化学物質の分離は加熱・冷却や大型設備を要し、エネルギー消費やCO2排出が大きい。従来の高分子膜は耐熱性・耐薬品性が用途を制限していた。

どう動くか

多孔質アルミナの支持体に独自のシリカ系中間層を設け、その上に機能膜を形成する。膜の細孔径を精密に制御し、分子の大きさや性質に応じて通過させる成分を選ぶ。会社は、細孔径の精密制御と製造再現性、プロセスシミュレーターを使った設計・経済評価を強みとしている。

できるようになること

化学・石油産業の分離工程を膜方式に置き換え、設備の小型化や省エネ、溶剤の回収・再利用を目指す。近畿経済産業局は、廃棄溶剤や化石燃料の削減、カーボンニュートラルへの貢献が期待されると紹介している。

技術の出自:大阪大学などの大学研究成果を事業化に取り込み、独自の膜製造ノウハウと組み合わせる産学連携型の開発。会社公式情報では、特定の大学・学部・研究プロジェクトを単一の技術起源としては示していない。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 化学溶剤の脱水・回収・リサイクル
  • 水素・二酸化炭素・オレフィンなどのガス分離
  • グリーンメタノールなどカーボンニュートラル関連プロセス
  • e-fuelの合成・精製
  • 化学・石油化学工程の省エネ化

優位性の主張

会社の主張
会社は、1nm以下の細孔を精密制御したセラミック膜を高い再現性で製造でき、石油化学用途にも使える耐久性があると説明している。 出典
会社の主張
会社は、独自のシリカ系中間層により、支持体の強度・平滑性と膜の透過性・分離性の両立を図っていると説明している。 出典
会社の主張
会社は、膜適用プロセスの知見と自社開発シミュレーターを用いて、迅速で柔軟なプロセス設計・経済評価ができると主張している。 出典
第三者の評価
京都府の紹介によると、アルミナ支持体に独自のシリカ系中間層を付与して機能膜を薄くし、製造装置も開発した。 出典

製品・サービス

販売中
ナノセラミック分離膜(分離膜エレメント・基材)

シリカ膜・ゼオライト膜などのセラミック膜。溶剤やガスの分離に用いる部材。 出典

化学・石油化学プラント、膜分離装置メーカーなどの法人
販売中
膜分離プロセス設計・関連システム

膜の用途に応じた分離プロセス設計や、膜を用いる関連機器・システムの提供。 出典

化学・エネルギー産業など、分離工程を持つ法人
実証
e-fuel製造・利用実証

分離膜を活用した合成燃料の試作と、小型屋外作業機械での利用実証。 出典

燃料・エネルギー関連企業、機械メーカー

これまでの歩み 新しい順

2026-03
資金調達
C種優先株 サードクローズ。金額は非公表。NOBUNAGAキャピタルビレッジ株式会社、池田泉州キャピタル株式会社 出典
2025-11
資金調達
C種優先株 ファーストクローズ。4.3億円。マネーフォワードベンチャーパートナーズ株式会社、グローバル・ブレイン株式会社、株式会社神戸大学キャピタル、京都キャピタルパートナーズ株式会社、ミライドア株式会社 出典
2025-11
資金調達
C種優先株 セカンドクローズ。金額は非公表。京都大学イノベーションキャピタル株式会社 出典
2025-04
共同開発
国立大学法人広島大学:分離膜・複合膜の製造方法に関する共同出願。 出典
2025-01
資金調達
シリーズB 2ndクローズ。6.7億円。中信ベンチャーキャピタル株式会社 出典
2024-07
資金調達
シリーズB 1stクローズ。6.6億円。日東精工株式会社、株式会社広島ベンチャーキャピタル、三井金属鉱業株式会社 出典
2024-06
共同開発
日東精工株式会社:有機溶剤リサイクル装置など環境分野の新製品を共同開発。 出典
2024-02
海外
京都府の公開企業紹介ページで、同社の事業が海外ビジネス支援の対象企業として紹介されている。海外子会社・顧客等の具体的な活動は確認できなかった。 出典
残りの14件を表示
2022-09
資金調達
2,000万円。株式会社Kips 出典
2022-07
資金調達
金額は非公表。三井金属鉱業株式会社 出典
2022-04
資金調達
2億円 出典
2021-12
資金調達
4,500万円 出典
2021-10
助成
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「課題設定型産業技術開発費助成金(フェーズC・バイオマス分野)」 出典
2021-10
共同開発
株式会社やまびこ:分離膜を使ったe-fuelの試作製造と、同社製屋外作業機械での実証に向け共同研究。 出典
2021-06
資金調達
4,000万円 出典
2020-01
資金調達
5,000万円。三菱UFJキャピタル株式会社、ミライドア株式会社 出典
2019-02
資金調達
1,000万円 出典
2018-12
助成
公益財団法人京都産業21「企業の森・産学の森推進事業補助金(ナノ多孔性セラミック分離膜の量産化技術開発)」 出典
2017-04
資金調達
5,500万円。三菱UFJキャピタル株式会社、ミライドア株式会社、三立化成株式会社、東洋スクリーン工業株式会社 出典
2015-08
資金調達
2,000万円。日本ベンチャーキャピタル株式会社、中信ベンチャーキャピタル株式会社 出典
2015-03
認定
京都産業エコ・エネルギー推進機構「京都エコスタイル製品認定」 出典
2015-03
認定
京都市「京都市ベンチャー企業目利き委員会 Aランク認定」 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社やまびこ 分離膜を使ったe-fuelの試作製造と、同社製屋外作業機械での実証に向け共同研究。 出典
共同開発
日東精工株式会社 有機溶剤リサイクル装置など環境分野の新製品を共同開発。 出典
提携
株式会社ダイセル シリカ膜に関する特許の共同出願人。 出典
共同開発
国立大学法人大阪大学 複合膜に関する共同出願。膜機能層の研究成果を事業に活用。 出典
共同開発
国立大学法人広島大学 分離膜・複合膜の製造方法に関する共同出願。 出典
顧客
三菱ケミカルエンジニアリング株式会社 会社公式サイトの取引先企業一覧に掲載。 出典
残りの6件を表示
顧客
住友精密工業株式会社 会社公式サイトの取引先企業一覧に掲載。 出典
顧客
積水化学工業株式会社 会社公式サイトの取引先企業一覧に掲載。 出典
顧客
株式会社ダイセル 会社公式サイトの取引先企業一覧に掲載。 出典
顧客
ナノミストテクノロジーズ株式会社 会社公式サイトの取引先企業一覧に掲載。 出典
顧客
日本酸素株式会社 会社公式サイトの取引先企業一覧に掲載。 出典
顧客
三井金属株式会社 会社公式サイトの取引先企業一覧に掲載。 出典

特許

23 件 出典
2026年10月時点に閲覧した会社公式の特許一覧掲載件数。国内・PCT・各国出願など同一発明の重複掲載を含む。
主な分野無機分離膜・複合膜、膜モジュール・検査、膜反応器の開発支援、CO2転換・バイオマス処理、メタノール水溶液製造
共同出願人国立大学法人大阪大学、国立大学法人広島大学、東洋スクリーン工業株式会社、株式会社ダイセル
海外出願True
特願2017-043280(特許第6840360号)「複合膜」 国立大学法人大阪大学、イーセップ株式会社 / 日本登録 出典
特願2021-134370(特許第7766292号)「シリカ膜」 株式会社ダイセル、イーセップ株式会社 / 日本登録 出典
特願2021-213383(特許第7190774号)「CO2転換装置」 イーセップ株式会社 / 日本登録。米国・ドイツ・インドにも関連出願を掲載。 出典
特願2022-179691「バイオマス処理システム」 イーセップ株式会社 / 日本出願 出典
特願2024-204082/PCT/JP2025/039427「メタノール水溶液の合成方法、及びメタノール水溶液製造装置」 イーセップ株式会社 / 日本出願・国際出願 出典
PCT/JP2025/015211「分離膜、複合膜及び分離膜の製造方法」 国立大学法人広島大学、イーセップ株式会社 / 国際出願 出典

会社の規模

従業員37名(2026-10-01時点) 出典
資本金1億円(2026-10-01時点) 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトesep.kyoto
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-09-30—-1.32億円—1.09億円 出典
2024-09-30—-1.17億円—3.01億円 出典
2023-09-30—-1.87億円—2.37億円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
広島大学 広島大学の分離膜関連シーズの社会実装を目的に「革新無機分離膜共同研究講座」を開設し、フッ素含有オルガノシリカ膜のプロセス設計技術について共同研究契約を締結したと公的資料に記載。 出典
大学の出資
京都大学 京都大学イノベーションキャピタルが運営するファンドが、イーセップへの第三者割当増資のうち約1億円を出資したと発表。 出典

出資者(公開情報で確認できた17社)

事業会社(CVCを含む) 5独立系VC 3銀行・金融機関系 7大学系(大学VC・大学) 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:27件
法人番号:3130001051910
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