酵素と湿式粉砕で茶葉や茶殻からタンパク質と繊維を取り出す

植物の細胞壁を酵素と湿式粉砕で処理し、茶葉・茶殻などからタンパク質や繊維を分離・抽出する技術。残った植物資源の素材化や資源循環も目指す。

S‐Bridges株式会社 静岡大学発 / 静岡県 浜松市中央区和地山3丁目1-7 / 2022年設立
研究発の技術 バイオマス資源化 酵素処理 湿式粉砕 植物成分抽出 食品副産物利用 バイオマテリアル
実用化の段階
研究実証販売
茶葉成分抽出とエタノール製造は実験室レベルで成功したと会社が公表し、食品工場での小型実証や現地実証を進める段階としている。
3製品
11提携・顧客
3特許
7出資者

しくみ

解こうとしている課題

茶葉や食品加工残渣などに含まれるタンパク質・繊維等は、細胞壁に包まれているため利用しにくく、飲料製造後の茶殻など未利用資源が発生する。これらの成分を回収し、廃棄物や資源利用の課題を解くことを目指す。

どう動くか

植物の種類や構造に合わせた酵素で細胞壁を柔らかくし、湿式粉砕と分離を組み合わせて内部の成分を取り出す。茶葉ではタンパク質やカテキンなどの成分と葉脈繊維を分け、繊維を素材やエタノール原料、残液を肥料原料などに利用する構想。静岡大学・S-Bridgesの抽出技術と帝人フロンティアの分離濃縮技術を融合した共同開発も公表されている。

できるようになること

茶葉・茶殻などから食品や工業製品の原料、飼料・肥料原料を得て、残渣も素材や燃料に利用する循環モデルを目指す。会社・大学・企業の公表では、廃棄物削減や地域資源の活用、将来的な非可食由来エタノール供給への貢献が期待されている。

技術の出自:静岡大学発ベンチャー。静岡大学の工学・農学分野と連携し、植物細胞壁・植物成分の抽出や利用を研究。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 茶葉・茶殻からのタンパク質、繊維、カテキン等の抽出
  • 食品・飲料原料、食品素材
  • 植物由来繊維・バイオマス素材
  • 肥料・飼料原料
  • 食品加工残渣由来バイオエタノール
  • 地域資源循環、農業・混合栽培

優位性の主張

会社の主張
同社・静岡大学の細胞壁処理技術と帝人フロンティアの分離濃縮技術を融合し、茶葉の繊維・タンパク質・カテキンなどをほぼ全量抽出・分離濃縮できると発表。対象成分や工程の条件は発表資料に詳述されていない。
会社の主張
酵素と湿式粉砕によって植物内部の細胞壁を柔らかくし、従来は利用されにくかったタンパク質等の抽出と植物資源の全量活用を目指すと説明。 出典
第三者の評価
食品加工残渣から有用成分を抽出した後に得られるセルロース系繊維は、糖化しやすい状態で得られるため、エタノール製造の前処理・糖化工程の効率化につながる可能性があると共同検討先が説明。 出典

製品・サービス

試験導入
CELL BREAKER®(CELL BREAKER System)

植物ごとに酵素や処理条件を調整し、湿式粉砕・分離で植物成分を抽出する装置・プロセス。 出典

食品・飲料、農業、素材、化学、エネルギー分野の企業・地域事業者
実証
食品加工残渣由来バイオエタノール製造プロセス

成分抽出後のセルロース系繊維を原料に、非可食由来エタノールを製造する共同検討。 出典

エネルギー事業者、食品・飲料工場
研究段階
Use-It-All Platform / Digital Platform

植物素材の処理、製造、農業、市場のデータをつなぎ、原料ごとの条件や資源循環を最適化する構想。 出典

食品・製造企業、農業関係者、自治体、地域事業者

これまでの歩み 新しい順

2026-03
認定
中部経済産業局等「J-Startup CENTRAL 第6期選定」 出典
2025-12
資金調達
金額は非公表。コスモエネルギーホールディングス株式会社 出典
2025-12
資金調達
累計資金調達額。4.3億円 出典
2025-12
資本提携
コスモエネルギーホールディングス株式会社:出資と業務提携を実施。副産繊維からのバイオエタノール製造を共同検討。 出典
2025-05
資金調達
金額は非公表。SBI地域活性化支援株式会社(清水みなとSBI地域共創投資事業有限責任組合) 出典
2025-04
共同開発
株式会社アイシン:メカノケミカル技術を活用した未利用植物成分の生産技術を検討。 出典
2024-10
資金調達
金額は非公表。浜松いわた信用金庫(やらまいか2号ファンド)、信金キャピタル株式会社(しんきんの翼第2号) 出典
2024-09
助成
経済産業省・中小企業庁「令和6年度 成長型中小企業等研究開発支援事業(Go-Tech)「植物の葉に含まれる未活用成分を全て有効活用するためのシステム開発」」 出典
残りの3件を表示
2024-03
資金調達
戦略的出資。金額は非公表。鈴与株式会社、株式会社TOKAIベンチャーキャピタル&インキュベーション、株式会社大川原製作所 出典
2024-03
資本提携
鈴与株式会社:S-Bridgesに戦略的出資し、地域事業の推進に連携。 出典
2023-03
共同開発
国立大学法人静岡大学:植物成分の抽出技術を共同研究し、バイオマテリアルトランスフォーメーション事業を推進。

提携先・顧客

共同開発
国立大学法人静岡大学 植物成分の抽出技術を共同研究し、バイオマテリアルトランスフォーメーション事業を推進。
共同開発
帝人フロンティア株式会社 茶葉の成分抽出・分離濃縮技術を共同開発。繊維の製品化にも協力。
資本提携
鈴与株式会社 S-Bridgesに戦略的出資し、地域事業の推進に連携。 出典
資本提携
株式会社TOKAIベンチャーキャピタル&インキュベーション S-Bridgesに戦略的出資。TOKAIグループの新規事業創出を視野に連携。 出典
資本提携
株式会社大川原製作所 S-Bridgesに戦略的出資し、事業推進に連携。 出典
共同開発
株式会社アイシン メカノケミカル技術を活用した未利用植物成分の生産技術を検討。 出典
残りの5件を表示
共同開発
アサヒ飲料株式会社 植物成分の全抽出技術の技術実装に連携。 出典
共同開発
デンカ株式会社 抽出成分を活用したバイオマス由来化成品の開発を検討。 出典
共同開発
カゴメ株式会社 トマト等の未利用資源を活用した食品開発に連携。 出典
共同開発
オルガノフードテック株式会社 食品用タンパク・食物繊維等の商品設計、分離精製、販売に連携。 出典
資本提携
コスモエネルギーホールディングス株式会社 出資と業務提携を実施。副産繊維からのバイオエタノール製造を共同検討。 出典

特許

3 件 出典
社名およびGoogle Patents・公開特許情報を検索して確認できた公開公報は3件。網羅的な権利調査ではなく、ファミリー重複を含む可能性がある。
主な分野植物組織の抽出・処理装置、植物由来組成物・植物生育促進、情報処理プログラム
共同出願人国立大学法人静岡大学、帝人フロンティア株式会社
海外出願True
WO2024167022A1/生体組織の抽出物の製造方法及び生体組織の処理装置並びに生体組織の抽出液の製造方法及び製造システム S-Bridges株式会社、静岡大学、帝人フロンティア株式会社 / 国際公開。Google Patents上の法的状態の詳細は要確認 出典
WO2026034636A1/Plant growth–promoting composition S-Bridges株式会社、静岡大学 / 公開・審査中(Google Patents表示) 出典
特開2026-000709/プログラム、情報処理方法、及び情報処理装置(特願2024-098194) S-Bridges株式会社 / 公開公報 出典

会社の規模

従業員5名(2025年時点) 出典
資本金1.5億円(2025-12-19時点) 出典
大学との関係共同研究ベンチャー
公式サイトs-bridges.biz
決算期売上高純利益純資産総資産
2025-09-30—-6,146万円—2.56億円 出典
2024-09-30—-6,739万円—1.25億円 出典
2023-09-30—-3,170万円—7,862万円 出典

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

大学の認定
静岡大学 静岡大学発ベンチャーとして大学の公式発表およびベンチャー企業紹介に掲載されています。 出典
共同研究
静岡大学 静岡大学および企業との共同で、茶葉の繊維・タンパク質等を抽出・分離濃縮する技術を開発し、ゼロエミッションモデルの構築を開始したと発表されています。 出典
共同研究
静岡大学 大学教員データベースに、S-Bridges株式会社を提供機関とする農作物の有効成分抽出・活用に関する民間共同研究が掲載されています。 出典

出資者(公開情報で確認できた7社)

鈴与株式会社株式会社TOKAIベンチャーキャピタル&インキュベーション株式会社大川原製作所コスモエネルギーホールディングス株式会社SBI地域活性化支援株式会社浜松いわた信用金庫*信金キャピタル株式会社*
事業会社(CVCを含む) 4独立系VC 1銀行・金融機関系 2

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:20件
法人番号:3080001024772
内容の誤りを知らせる