動く架橋点で力を分散し、樹脂に柔軟性と耐傷性を加える
ポリロタキサンを基材とする高分子材料「SeRM」。架橋点が動く構造により、樹脂などに柔軟性、耐衝撃性、耐傷性、復元性を付与する。
株式会社ASM 東京大学発 / 千葉県 柏市 / 2005年設立
研究発の技術 素材 高分子材料 超分子化学 ポリロタキサン スライドリングマテリアル 樹脂改質
買収・子会社化 トクヤマは2022年にASM株を取得して連結子会社化したと公表しており、2026年3月期の決算公告も確認できます。
実用化の段階
研究実証販売
製品シリーズを販売し、研磨メディアやゴルフボールコーティングへの採用実績を会社が公表している。
4製品
4提携・顧客
4特許
3出資者
しくみ
解こうとしている課題
硬化性樹脂などで、硬さと衝撃吸収性、耐摩耗性、柔軟性と復元性を同時に実現することが難しいという課題を解く。
どう動くか
直鎖状のポリエチレングリコールに環状分子のシクロデキストリンを通し、両端を止めた「分子ネックレス」構造をつくる。環状分子を架橋点として他の高分子と結合させると、架橋点が鎖上を動き、滑車のように力を分散する。会社は、この仕組みにより硬さと衝撃吸収性など、従来両立しにくかった性質を組み合わせられると説明している。
できるようになること
塗料、コーティング、接着剤、エラストマーなどに耐傷性、応力緩和性、振動吸収性を付与し、材料の機能向上や製品の耐久性改善につなげることを会社が目指している。
技術の出自:大阪大学大学院の超分子化学分野でポリロタキサンが合成され、東京大学大学院新領域創成科学研究科の高分子材料研究を通じてスライドリングマテリアルへ展開された。東京大学の研究成果ベンチャーとして製品化。 出典1 出典2 出典3 出典4
使われる場面
- 塗料・コーティングの耐傷性、傷修復性向上
- ポリウレタン・エポキシ樹脂の改質
- 粘着剤・接着剤・シーラント
- エラストマー、振動吸収材
- 研磨メディア
- ゴルフボールのコーティング
- 放熱シート材などの材料開発
優位性の主張
製品・サービス
これまでの歩み 新しい順
提携先・顧客
特許
WO2020256046A1 / JP7601763B2「環状分子に長鎖アルキル基を有するポリロタキサン、該ポリロタキサンを有する組成物、及び該ポリロタキサンの製造方法」 株式会社ASM / 日本で登録(特許第7601763号)。Google Patents掲載の同族にUS・CN・EP出願あり。 出典
WO2021230268A1「環状分子にプロピレンオキシ繰り返し単位を有して形成される鎖を有する基を有するポリロタキサン」 株式会社ASM / 国際公開。各国での権利状況は未確認。 出典
特開2022-148938「ゴム組成物及びその利用物」 豊田合成株式会社、株式会社ASM / 公開出願。公開公報上、審査請求未請求。 出典
WO2008108411A1「ポリロタキサンおよびポリロタキサンを有する材料、架橋ポリロタキサン及び該架橋ポリロタキサンを有する材料、並びにそれらの製造方法」 Advanced Softmaterials Inc. / Google Patentsでは失効表示。ASM公式会社沿革は基本特許の専用実施権を記載。 出典
大学との関係
出資者(公開情報で確認できた3社)
事業会社(CVCを含む) 1大学系(大学VC・大学) 1公的機関・財団 1
会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。