モーターの位置から力を推定し、離れた場所へ力触覚を伝える

慶應義塾大学発のリアルハプティクス技術。モーターの位置情報などから力を推定し、機械の力加減や遠隔操作時の力触覚の伝達を可能にする。

モーションリブ株式会社 慶應義塾大学発 / 神奈川県 川崎市 / 2016年設立
研究発の技術 リアルハプティクス 力触覚制御 モーター制御 ロボティクス 遠隔操作 力推定
実用化の段階
研究実証販売
会社はAbcCoreを製造・販売しており、複数企業との導入事例と共同研究開発事例を公開している。
3製品
6提携・顧客
9特許
5出資者

しくみ

解こうとしている課題

力加減を要する作業や熟練者の感覚に依存する作業は、自動化や遠隔化が難しい。人の作業感覚をデータ化し、機械で扱えるようにすることを目指す。

どう動くか

AbcCoreに接続したモーター同士の動きを同期させ、離れた場所の力触覚を伝える。位置・速度・力の制御目標を組み合わせて、硬い動きから柔らかい動きまで調整する。会社によれば、位置センサーの情報から負荷力を推定するため、力センサーを使わずに力を計測できる。

できるようになること

会社は、危険作業の遠隔化、繊細な作業の自動化、熟練者の作業データを使った技能継承などへの応用を示している。JSTの研究課題では、ロボット活用による製造業の自動化や人手不足への対応を目標としている。

技術の出自:慶應義塾大学 ハプティクス研究センター。研究分野はリアルハプティクス、力触覚伝送・制御。 出典1 出典2 出典3 出典4

使われる場面

  • 製造工程のロボット自動化
  • 危険・高温環境での遠隔操作
  • 果実など壊れやすい物体の把持・選別
  • 包装品の空気漏れ検査
  • 建設重機の遠隔操作
  • 技能の記録・訓練
  • 力触覚を提示するVR・AR

優位性の主張

会社の主張
位置センサー情報から負荷力を独自アルゴリズムで推定し、力センサーやトルクセンサーを使わずに力計測できると会社は説明している。 出典
会社の主張
AbcCoreは最大2台のモーターを制御し、制御周波数は最大10kHz。製品仕様として会社が公表している。 出典
大学の発表
大学の研究紹介では、モーションリブが製造販売するABC-COREを使ってリアルハプティクス関連技術を開発できるとしている。 出典

製品・サービス

販売中
AbcCore

リアルハプティクスの制御アルゴリズムを搭載したICチップ。モーター制御、力触覚伝送、力計測に利用する。 出典

リアルハプティクス搭載機器・ロボットの開発企業。製品ページでは協議会またはRHメンバー会の加盟企業への先行提供と案内。
販売中
リアルハプティクス導入支援・共同研究開発

顧客課題に応じた技術提案、共同研究開発、機器への実装・導入支援を行う。 出典

リアルハプティクスを自社設備や製品に導入する企業
販売中
SPX4

現場作業をロボット動作に変え、プログラミング不要で動作を制作・実行するモーション・サンプラー。 出典

ロボットを使う製造・物流などの事業者

これまでの歩み 新しい順

2023-02
資金調達
シリーズB。6億円。トヨタ紡織株式会社、三菱UFJキャピタル株式会社 出典
2022-06
海外提携
インド:タタ・コンサルタンシー・サービシズ(TCS)と、リアルハプティクスの社会実装に向けた共創の覚書を締結。TCSのインド等の研究開発拠点・国際的なパートナー網を活用する構想を発表。 出典
2022-06
共同開発
日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社:リアルハプティクスによる社会課題解決に向けた共創の覚書を締結。 出典
2021-04
助成
科学技術振興機構(JST)「未来社会創造事業 本格研究「製造業に革新をもたらすスマートロボット技術の開発」」 出典
2019-06
資金調達
1.8億円。株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ、DBJキャピタル株式会社 出典
2017-08
資金調達
金額は非公表。株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社大林組 慶應義塾大学との共同研究で、感触を伝える建設重機システムを開発。 出典
共同開発
シブヤ精機株式会社 慶應義塾大学との共同研究で、果実を適切な力加減でつかむロボットハンドを開発。 出典
共同開発
日鉄エンジニアリング株式会社 ごみ溶融処理施設で、遠隔酸素洗浄作業に力触覚を活用。動作データによる自動化にも取り組む。 出典
共同開発
株式会社情報システムエンジニアリング 慶應義塾大学と共同で、リアルハプティクスとMRを用いた袋状食品包装の空気漏れ判定システムを開発。 出典
共同開発
日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社 リアルハプティクスによる社会課題解決に向けた共創の覚書を締結。 出典
共同開発
慶應義塾大学 リアルハプティクスの研究と製品応用で共同研究開発を実施。 出典

特許

9 件 出典(Gビズインフォ)
Gビズインフォの法人番号検索で確認できる2013〜2022年収録分の特許件数。商標・意匠は含まず、収録期間外の出願も含まない。
主な分野位置・力制御、動作データ管理、ロボット・マニピュレータ制御、力触覚を用いた機能生成
海外出願True
JP7369383B2 — 機能生成装置、機能生成方法及びプログラム 慶應義塾、モーションリブ株式会社 / 登録(Google Patents表示:Active) 出典
WO2022270319A1 — 動作データ管理システム、動作データ管理方法及びプログラム 慶應義塾、Motion LIB Inc. / 公開。Google Patents表示はCeased。法的状態は各国公報で要確認。 出典
US20230144236A1 — 位置・力制御システム、位置・力制御装置、方法及び記憶媒体 Motion LIB Inc.、Keio University、Toyota Boshoku Corporation / 公開出願 出典

会社の規模

従業員34名(2025-06-17時点) 出典
資本金9,000万円(2024-03-31時点) 出典(Gビズインフォ)
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトmotionlib.com
決算期売上高純利益純資産総資産
2026-03-31—-2.15億円—4.25億円 出典
2025-03-31—-1.68億円3.76億円5.1億円 出典(Gビズインフォ)
2024-03-31—-1.74億円3.44億円4.78億円 出典(Gビズインフォ)

決算公告など、公表された数字だけ。

大学との関係

共同研究
慶應義塾大学 慶應義塾大学ハプティクス研究センターとリアルハプティクスの研究・産業応用を推進。2023年には日鉄エンジニアリング、三菱電機、慶應義塾大学との共同開発で6自由度ロボットを開発。 出典

出資者(公開情報で確認できた5社)

事業会社(CVCを含む) 2銀行・金融機関系 2大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:23件
法人番号:3020003011147
内容の誤りを知らせる