炭素繊維強化樹脂で、放射線を通しやすい脊椎固定器具を開発

CFRPやCFR-PEEKを使った放射線透過性の高い脊椎固定器具・手術用ヘッドピンの開発。

株式会社スパインテック 東京慈恵会医科大学発 / 東京都 港区 / 2020年設立
研究発の技術 医療機器 CFRP CFR-PEEK 脊椎固定 放射線透過性 脳神経外科
実用化の段階
研究実証販売
STIヘッドピンは2026年6月に販売開始と大学病院が公表。一方、主力のCFRP製脊椎後方内固定器具はAMED資料で非臨床試験段階とされ、販売開始を確認できない。
2製品
3提携・顧客
4特許
1出資者

しくみ

解こうとしている課題

既存のチタン合金製脊椎固定器具は、緩みや金属疲労、CT・MRI画像への干渉、日本人の体格との適合性などが課題とされる。金属製ヘッドピンも術中画像にノイズを生じることがある。

どう動くか

脊椎固定器具は、骨に入れるスクリューとロッドで背骨を支える。金属の代わりに炭素繊維強化樹脂を使い、術中画像のノイズを抑えながら固定力を保つ設計を目指す。AMED資料では非臨床の機械安全性試験で、総合強度がチタン合金製を上回り、耐久性は数百倍と報告された。小さなネジの成形を可能にした加工技術も開発上の要点。ヘッドピンはCFR-PEEK製で、頭蓋骨を三点で支持する。公開資料では脊椎器具の詳細な製造工程は確認できない。

できるようになること

脊椎固定器具で画像評価をしやすくし、緩みや破損、体格適合の課題を減らすことを目指す。ヘッドピンでは術中CTやナビゲーションで手術部位を確認しやすくし、固定の安定性と術者の操作性向上を目指す。

技術の出自:東京慈恵会医科大学発。脊椎・脳神経外科領域の医工連携プロジェクト。大学の学部・研究プロジェクト名の詳細は未確認。 出典1 出典2 出典3

使われる場面

  • 脊椎後方固定術
  • 脊柱管狭窄症など脊椎疾患の治療
  • 脳神経外科手術時の頭部固定
  • 術中CT・透視・ナビゲーションを用いる手術

優位性の主張

会社の主張
AMED資料によると、開発中のCFRP製脊椎固定器具は非臨床の機械安全性試験で総合強度がチタン合金製を上回り、耐久性は数百倍だった(試験条件の詳細は公表資料に記載なし)。
大学の発表
東京慈恵会医科大学附属病院は、STIヘッドピンが高い放射線透過性を持ち、術中透視やナビゲーション時の画像評価を妨げにくい設計と説明している。 出典
会社の主張
グローブライドは、釣り竿の設計・成形技術とタカイコーポレーションの加工技術を活用し、STIヘッドピンで画像ノイズ低減と強度性能の両立を目指したと説明している。 出典

製品・サービス

実証
CFRP製脊椎後方内固定器具

脊椎のスクリューとロッドで背骨を固定する器具。チタン製器具の画像干渉、緩み、疲労などの課題解決を目指す。

脊椎外科を行う医療機関
販売中
STIヘッドピン

脳神経外科手術で頭蓋骨を三点支持し、頭部を固定するCFR-PEEK製器具。術中画像のノイズ低減を目指す。 出典

脳神経外科手術を行う医療機関

これまでの歩み 新しい順

2026-05
実証
東京慈恵会医科大学附属病院:STIヘッドピンを用いた初の臨床症例を実施し、同製品の販売開始を公表。 出典
2026-02
規制・認証
STIヘッドピン(販売名)(PMDA電子添文に製造販売業者・株式会社スパインテックの製品として掲載。承認・認証番号は308ADBZX00016000。脊椎後方内固定器具については、AMED資料でPMDA相談・臨床試験要否相談の方針を記載しているが、承認取得は確認できず。) 出典
2025-07
海外
AMEDの2025年度「医工連携グローバル展開事業」に、同社を代表機関とする脊椎内固定器具のグローバル実用化課題が採択された。海外拠点・顧客・提携先など、実際の海外展開は確認できていない。 出典
2024-12
共同開発
株式会社タカイコーポレーション:スパインテックと脊椎器具等を共同開発。STIヘッドピン開発にも参加。 出典
2024-06
融資
5,000万円。学校法人慈恵大学 出典
2023-09
助成
国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「令和5年度 医工連携イノベーション推進事業(開発・事業化事業・ベンチャー育成)「カーボン繊維強化樹脂製脊椎医療機器の開発・社会実装」」 出典

提携先・顧客

共同開発
株式会社タカイコーポレーション スパインテックと脊椎器具等を共同開発。STIヘッドピン開発にも参加。 出典
共同開発
グローブライド株式会社 カーボン成形技術を提供し、脊椎器具とSTIヘッドピンの開発に参加。 出典
実証
東京慈恵会医科大学附属病院 STIヘッドピンを用いた初の臨床症例を実施し、同製品の販売開始を公表。 出典

特許

4 件 出典
Google PatentsおよびJ-GLOBALで会社名・英語名を検索し、関連する公報・出願を調査。ファミリー単位の件数ではなく、確認できた公報・出願テーマを数えた。
主な分野放射線透過型ヘッドピン、脊椎固定用骨螺子、脊椎内固定器具用ロッド、骨螺子の製造方法
共同出願人株式会社タカイコーポレーション
海外出願True
JP7854148B2「ヘッドピン」 株式会社スパインテック、株式会社タカイコーポレーション / 登録(2026-05-01公開、Google Patents表示はActive) 出典
WO2024024533A1「骨螺子」/JPWO2024024533A1、US20250160915A1等 株式会社スパインテック、株式会社タカイコーポレーション等 / 各国で公開・審査中を含む。WO出願はCeased表示 出典
JP2024145952A「破断断片が離散し難い脊椎内固定器具用ロッド」/WO2024204311A1等 日本・欧州・中国・韓国で出願中と表示。出願人の詳細は個別公報で要確認 出典
JP2025095638A「骨螺子及び骨螺子製造方法」 株式会社スパインテック、株式会社タカイコーポレーション / 公開公報 出典

会社の規模

資本金1,000万円(2024-03-31時点) 出典
大学との関係研究成果ベンチャー
公式サイトspine-tech.jp

大学との関係

大学の出資
東京慈恵会医科大学(学校法人慈恵大学) 大学公式記事は、2020年9月に設立した大学発ベンチャーで、大学が出資して登記したと説明。2023年度の大学事業報告では議決権所有割合8%、大学関係者が役員の過半数を占める旨を記載。 出典
大学との関係
東京慈恵会医科大学(学校法人慈恵大学) 大学の事業報告に、同社への商品開発支援と役員兼任等の関係が記載されている。 出典

出資者(公開情報で確認できた1社)

大学系(大学VC・大学) 1

会社や出資者の発表から確認した。出資者の種類は、AIが社名から付けたもの。個人の株主は載せていない。*は、出典のページで社名を機械的に照合できなかったもの。

調査日:2026-10-03
このページの出典:12件
法人番号:3010401154969
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